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詩集 陽光のかほり・・・ 第 105 篇「アメアラレ」


身を打つ雨が 濡す事が出来るのは
せいぜい 服と身体のみ
それが土砂降りでも 霧雨でも
濡れる部分は 常に同じ 

冷たき泉に 身を浸し
耳にするのは 呼吸と心音
ゆっくりと 
じっくりと
冷え逝く身体 どんどん遅くなる 呼吸と 心音

意識と身体の 境目にて
それを見つめている時
意識の中にアメアラレ
光の輝きと 過去も未来もアメアラレ

驚く自分を 見つめる自分
意識の垣根を越える時
貴方にも 必ず 訪れる アメアラレ・・・
服は濡れない アメアラレ・・・

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