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【映画の中の詩】『ピグマリオン』(1938)

『マイ・フェア・レディ』の元になったバーナード・ショーの戯曲『ピグマリオン』の映画化。
この映画の脚本にはショーも参加していますが、しばしば問題となる結末の改変がすでに行われています。
ショーの戯曲ではイライザがヒギンズの元を去ったところで終わるのです。結末が変えられていることは試写を見て初めてショーは知ったという。
結局この改変はミュージカル化された『マイ・フェア・レディ』でも引き継がれることとなりました。

監督:アンソニー・アスキス
   レスリー・ハワード
脚本:ジョージ・バーナード・ショー
   W・P・リップスコーム
   セシル・ルイス
原作:ジョージ・バーナード・ショー『ピグマリオン』

出演者:レスリー・ハワード
    ウェンディ・ヒラー

元ネタは女性に嫌気がさした独身男ピュグマリオンが象牙で彫った自作の女像に恋してしまう、古代ローマの詩人オウィディウス『転身物語』。

参考リンク:「象牙の人形に恋したピュグマリオン」
『転身物語』オウィディウス 著, 田中秀央, 前田敬作 訳
https://dl.ndl.go.jp/pid/1698365/1/180

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