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No.129 2005年~ 日本NIE学会の設立と活動 生涯学習としてのNIEを模索して

 日本NIE研究会が2000年に設立され5年後、NIEをより研究的に推進するために2005年に日本NIE学会が設立されました。教育やメディア研究者、新聞界、教員、市民など多様な方々が参加されました。初代会長には日本NIE研究会でも理論的にNIEを捉えることに貢献して下さっていた横浜国立大学の影山清四郎教授が就任されました。NIE実践者の私も教員仲間の数名と一緒に理事として推薦されました。2024年までその任務に就いてきましたが、後半は十分関わることができず申し訳ない気持ちで一杯です。
 私が日本NIE学会に関わってきたのは以下のことでした。
発表
①シンポジスト「NIEで育てたい力 -理論化をめざして-」日本NIE学会 第2回大会シンポジウム 2005年11月13日 大阪教育大学天王寺キャンパス
②課題研究発表「学校と家庭が協力して取り組むファミリーフォーカス-ある家族のポートフォリオと育つ力-」日本NIE学会 第3回大会課題研究 2006年11月18日 横浜国立大学
③課題研究発表「国際理解力・読解力を育てる実践を手がかりに-生涯学習としてのNIEの理論化を-」日本NIE学会 第5回大会課題研究 2008年11月15日 福岡教育大学
④課題研究発表「小学校社会科5年『情報』単元『新聞を開いてみると』の研究から」日本NIE学会 第8回大会課題研究 2011年11月26日 鳴門教育大学
⑤課題研究発表「NIE研究の国際化~韓国の取組から学ぶ~」日本NIE学会 第9回課題研究 2012年11月24日 秋田大学
 
執筆
拙論「『ファミリリーフォーカス』を通して-親と子どもたちはどんな力が育つと考えるか-」『日本NIE学会誌 2006 創刊号』2006年3月、所収。
拙論「ファミリーフォーカス」日本NIE学会編『情報読解力を育てるNIEハンドブック』明治図書、2008年12月、所収。
拙論「小学校:第5学年社会科の情報単元『新聞を開いてみると』」日本NIE学会・日本新聞協会共同研究プロジェクト研究報告書『情報読解力を育成するNIEの教育的効果に関する実験・実証的研究』2011年8月、日本NIE学会、日本新聞協会、所収。
拙論「小学校社会科5年『情報』単元『新聞を開いてみると』の研究から」『日本NIE学会誌 2012 第7号』2012年3月、所収。                   
拙論「 NIE研究の国際化-韓国の取組から学ぶ-」『日本NIE学会誌 2013 第8号』2013年3月、所収。 

 学校に閉じ込めることなく、家庭や地域社会などに広まり一般市民も参加することができ生涯学習として捉えられることを大きく期待しました。しかし、残念ながらその期待は浸透することがありませんでした。私の日本NIE学会での発表は家族で学び合うファミリーフォーカスを中心に行ってきましたが、十分な成果を挙げることはできませんでした。
 2006年11月NIE学会初めての課題研究発表で、家族が学び合うファミリーフオーカスを実践している教え子と母親と一緒に問題提起をしました。その時の様子を毎日新聞と読売新聞が取り上げて下さいました。

「毎日新聞」2006年11月27日朝刊より
「読売新聞」2006年11月19日夕刊より

 この課題発表での提起を起点にして、今後残りの人生で「生涯学習としてのNIE」をもう一度自分なりに進めていくことができればと考えています。

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