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No.81 2012年~2020年 社会科専科の授業 6年歴史「東大寺の大仏」鑑賞  はてな(?)を探し、どのような意味があるか考える

 この授業も2012年からの4―4-4制での社会科専科の授業以前から、6年生を担当すると実践していたものです。6年生の毎時間の年間授業計画はエッセーNo.36 2012年~2020年 社会科専科の授業 5年・6年「年間の毎時間指導計画」を参照して下さい。
 「東大寺の大仏」(東大寺盧舎那仏像)をじっくり鑑賞し、そこからひとりひとりが関心あることや疑問に思ったことなどを書き込み想像し発表しあい、考えていくものです。教師である私も仏教的なこと、東大寺の大仏が十分理解できているわけでないので、事前に子どもたちが書き込むであろうことを予想し、書籍やネットで調べたことをまとめておきます。
 まず、A4版の紙の真ん中に「東大寺の大仏」を印刷し、その周りに子どもがはてな(?)を書き込むための余白をつくったものをひとりひとりに配布します。

「東大寺の仏像」はWikipediaから引用

東大の大仏を鑑賞し、関心のあることや疑問に思ったことなどを大仏の周りに書き込んでみましょう。15分ぐらいでしましょう。」と指示を出します。
 4-4-4制の専科になってから8回この授業をしましたが、どの学年でも実に丁寧に鑑賞し教師が想定していた子どもからの疑問をほぼ網羅していました。
 書き込みが終わると、「東大寺の大仏」の写真を拡大して印刷したものを黒板(当時から黒板ではなく緑板でしたが)に張り、子どもからの出された疑問の解釈を周りに書きました。

縦70㎝ 横70㎝の大きさの紙に印刷したものです

 もちろん、全ての疑問に答えられないこともあり、いつものように「先生も調べるからみんなも調べてみよう」と呼びかけます。
 私は子どもからの疑問を想定し、解釈を用意していました。
 
 エッセーをお読みいただいている方も鑑賞してみませんか。「東大寺の大仏」のはてな(?)を探し、どのような意味があるか考えてみて下さい。


Wikipediaから引用

 私は子どもからの疑問を想定し、次のような解釈を用意していました。

○大仏の高さ(像高)
 15.8m
○螺髪(らほつ)髪の毛
仏像の丸まった髪の毛の名称。螺-巻貝。知恵の象徴で966ある。
○白毫(びゃくごう)額にある丸いもの
1本の毛が右巻きにカールして巻貝のように収まったもの。
○半眼(はんがん)目
慈愛の眼差しを送るために軽く目を開いている。常に内なる自分を見つめている。
○耳の大きさ
 世界中の人の声を聴き届ける。
○化仏(けぶつ)大仏の背後の金色の小さな仏。
 本体の仏の代行者。光が速やかに四方を照らすように、仏の慈悲は広がっている。
○施無畏印(せむいいん)右手の指の形
 「恐れなくてもいいよ」というサイン
○与願印(よがんいん)左手の指の形
 「信者の願いを叶えよう」というサイン
○法衣(ほうえ)大仏の衣
 悟りを開くとおしゃれにこだわるような気持から自由になる。
○蓮の花
 泥の中にありながら、その泥の色に染まらず優美な花を咲かせる。「汚れたこの世においても教えの花を開かせる」
○ローソクの灯 
 光は人間の煩悩の時間から脱却するための道を明るく照らし仏の知恵と救いを表している。
○顔と胴の色が違う
 855年地震で仏頭が落ちる。1180年、1567年焼損。12世紀、16世紀、17世紀に修復。
 
 以上のようなことが子どもからの関心や疑問として出され、一応の解釈を提示したものです。資料を丁寧に分析していく習慣が身に付けばという一つの試みでした。
 私は現在もフィールドワークとして宗教関連の施設を訪ねるようにしています。宗教をより深く学ぶには寺院、教会、神社などを実際に訪ね五感を働かせて鑑賞していく方法をとっています。
 先日、東急大井町線の九品仏(くほんぶつ)にある浄土宗のお寺「九品仏浄真寺」を訪ねました。ここのお寺ではかなり大きな銅像があります。

また、このお寺には閻魔大王がいて、お賽銭を入れると「ありがたいお言葉が」が流れてくるのです。

 私がお賽銭をいれると「転ぶのが恥ではない。転んだら起き上がらないのが恥である。過去はもうない。未来はまだない。今を精一杯生きよ。」という実に有難いお言葉を頂きました。
 
 とてもオープンなお寺です。自然も一杯で夏の暑い日に訪れるといいかなと感じました。
 
九品仏浄真寺
https://kuhombutsu.jp/
 
次回は「フランシスコ・ザビエルの肖像画」を取り上げます。
 
参考
大仏のすべて
奈良市観光サイト
https://narashikanko.or.jp/feature/daibutsu/
 

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