ロック、バンドが好きだ

ロック、バンドの音楽が好きです。


ギターへの愛は既に記事にした。あれは弾く側としての意見なので、バンドも含め、聴く側の意見として記事を書いていこうと思う。


確かギターの記事で少しだけ書いたけど、ちゃんとロックバンドの音楽を聴き始めたのは、Dragon Ashが最初だった。

ヒップホップばかり聴いていて、Dragon AshがRIP SLYMEを呼んだイベント、TMCの存在を知って、ラッパ我リヤもいるじゃんなどとテンションが上がりながら、バンドかっこいいじゃん、となったのがDragon Ashのライブ映像。派手に食らった。

圧倒的な存在感を放つダミ声のボーカル。わかりやすいゴールドチェーンとかつけてた頃。

大好きなヒップホップに、サウンドは尖ったロック。ギターという楽器の音にやられた。


そこからちょっと経ってギターを弾き始めて、当時インターネット文化を引っ張っていたニコニコ動画を見ながらギターという楽器にハマっていった頃、人生で1番衝撃的な出会いをすることになる。


当時(今も、かも。今は見ていないのでわからないが)ニコニコ動画では、○○してみたという形で、歌ったり楽器を弾いたりするのが流行っていた。

ある「ギター弾いてみた」の人がかっこいい、と思い、「カッティング」「ブラッシング」という技術を知る。

不器用だけどリズム感だけはあった僕は、自分もちょっと向いてるかも、という思いもありつつ、虜になっていく。


タグ付けされていた、「カッティング」という言葉を、なんとなくクリックした。

アベフトシ、ひいてはTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTとの出会いだった。


出会いは遅かったし、とっくに解散した後だったが、今でも1番好きな音楽はミッシェルだし、一番好きなギタリストはアベフトシ。

後に、RIP SLYME目当てで見ていた音楽番組で、海外のアーティストがドタキャンした有名な事件の時に急遽2曲目を披露していたなんとなくかっこよさだけ印象に残っていたバンドだったことを知ることになった。2度目の衝撃。


若干の閑話休題。(たぶんそんな日本語はない)


初めて見たミッシェルの映像は、ラストライブ、最後の曲。

世界の終わり。


強烈なしゃがれ声で、強烈な存在感で、強烈なかっこよさで、最後の曲を、声を枯らしながら歌うボーカル。

悲しげで寂しげなのに、まさに鬼気迫る表情で、持っている全てを、アンプに直接(チューナーを除く)繋いだギター一本にぶつけているギター。

バカみたいに歪ませてるのにバカみたいなバンドサウンドを支えている、佇まいはクールなのに熱いベース。

フレーズはシンプルだけど、体格は小さいけど、力強くてタイトで、もはや泣いているドラム。


これぐらいしか説明できない。

誰かが、本当に良いものは言葉にならないと言っていて、ちゃんと褒めろやとか突っ込まれていたが、その通りだと思う。


ちょうどこの辺りで、ランダム再生で流れてきた曲が、The Birthdayの涙がこぼれそう、である。

ノンアルコールビールを飲みながら、少し泣きそうになる。


閑話休題。


10分ほどの動画で、僕は、それから先の「ギター人生」「音楽鑑賞人生」を握られてしまった。

ロックンロールをたくさん聴くようになったし、それ以外のジャンルのバンドが好きになっても、メンバーの誰かは、一度はミッシェルについて言及していることが多かった。

ポップスを聴いても、後ろでなっているギター、ベース、ドラムを聴くようになった。

そして、ミッシェルの曲を山ほどコピーした。


個性が殴り合っているようなバンドが、好きになった。

ミッシェルは、僕が知っている中で、最もそういうバンドだ。全員が鳴らしたい音を鳴らしているだけかのような。なんならうるさい。のに、この4人なら、調和が取れてしまう。どの音を聞いても、全体の音を聞いても、どう足掻いても「ミッシェル」になる。

9mm Parabellum Bulletも、そうだと思う。変態ギターに、唯一無二な歌声、芯の通ったベース、人間性も含めて変態ドラム。どんな曲を作ろうが、「9mm」である。


わかりやすいフロントマンがいようが、関係なく。それぞれの音が混ざり合う。

それぞれが1番出したい音を出して、集まったら、最強のバンドになった。

そんな、バンドが、たまらなく好きだ。


細かいことを言ったら、多くのバンドもそうだけれど。そんなもんじゃない。


僕が今作っている曲は、そうではない。

メインでギターを弾いていて、ドラムのことはあまり詳しくなくて、ベースは最近購入するまで打ち込みだった。

ボーカルも、今まで僕が好んで聴いてきたような強烈な個性があるタイプというよりはきれいで爽やかな声なので、そのあたりも難しかったりする。



バンドという、運命。クサい言葉だが、愛してやまない。

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