Takahito Kamihira

デザインの研究者/教育者/実践者。最近の関心領域は、CoDesign(人々が協働するデ…

Takahito Kamihira

デザインの研究者/教育者/実践者。最近の関心領域は、CoDesign(人々が協働するデザインのアプローチ)、Design Attitude(デザインにおける態度/姿勢の問題)、多元世界から解釈したデザインの再検討など。専修大学教授ほか、社会人向けデザインスクール講師。

最近の記事

“ある”と“いる”は、どう違うのか?

4日目担当の上平です。すこし変わった読後感を持つものを書きたくて、〈メタローグ〉(注1)なるものに挑戦してみました。なお、この文章内は、実在する人物の写真も登場しますが、あくまでも実際の対話を元に構成したフィクションです。 1.ピザ屋にてある秋の日の金曜日、ランチタイムで賑わう東京郊外のピザ屋の店内。僕は卒業がせまった学部4年生である。もう授業も少ないので、実家がある軽井沢からゼミの時間だけ上京している。今日は私淑するN先生と昼食を食べることになった。我々のテーブルに、焼

    • フィールドノート集「阿久根に投げ込まれた11個の小石」

      専修大学上平研究室によって2023年6月に行われた阿久根市でのフィールドワークをまとめたフィールドノートの冊子を作成しました。 学生が記述したノートと、各自のノートへの研究者3名による講評で構成されています。フィールドワークに取り組むデザイン学生に向けて、フィールドノートをどんな風に書くのかの参考資料となることを目指して冊子にまとめました。 このコンテンツの売上は、10月に行われる本調査の際に、ノートを執筆した学生たちの調査費・滞在費に当てさせていただきます。 A4変

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      • 態度リサーチ#1 「学びえぬものをいかに学ぶか」について、人類学者に聞く

        この記事は、2021年2月4日、オンラインでおこなった表題の公開トークを再構成したものです。1時間のトークでしたが、全文書き起こしで2万字近いボリュームになっておりますので、記事をとりまとめた上平の判断で重要な発言にハイライトの太字を入れました。お急ぎの方はこれをガイドに、ざっと読めるかとおもいます。デザインリサーチ・UXリサーチ・マーケティングリサーチ界隈の方必見の内容です。 ■第一部:学びえぬものをいかに学ぶか上平:本日のゲストは、人類学者の比嘉夏子さんです。 比嘉:

      “ある”と“いる”は、どう違うのか?