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スピークバディの「音楽から英語を学ぼう」逆境を越える勇気が欲しい時に編 【中級】This Is Me (from The Greatest Showman)


皆さん、こんにちは!
オンライン英語コーチング「スピークバディ パーソナルコーチング」のコーチ、Motohiroです!
今回は「音楽から英語を学ぼう!」のプレイリスト第15弾逆境を越える勇気が欲しい時に/聞き流す洋楽のご紹介と、その中から This Is Me を紹介していきますよ!


・プレイリスト「逆境を越える勇気が欲しい時に/聞き流す洋楽」について

今回のプレイリスト「逆境を越える勇気が欲しい時に/聞き流す洋楽」について簡単にご紹介します。これはタイトルにもあるように、勇気をもらいたいときに最適なプレイリストになっています。何かに挑戦したいときや精神的に落ち込んでいる自分を元気付けてあげたいとき、前向きにやる気をもって一日を過ごさせてくれる、そんな20曲になっていると思います。
先日ご紹介した Take That(テイク・ザット)の5人体制に復活した際の感動的な名曲 The Flood に始まり、Mariah Carey(マライア・キャリー)の隠れた名曲、Christina Aguilera(クリスティーナ・アギレラ)の力強いバラード、ABBA(アバ)の大ヒット曲、それ以外にも Coldplay(コールドプレイ)や Kelly Clarkson(ケリー・クラークソン)、テレビドラマ「Glee」の代表曲など、素晴らしい楽曲の数々があなたを勇気付けてくること間違いなしです!

今回はそんなプレイリストの中から、ミュージカル映画「The Greatest Showman(2017年:グレイテスト・ショーマン)」の大ヒット曲「This Is Me」をご紹介していきます!


⦅楽曲の背景⦆

まずは映画「The Greatest Showman」について簡単にご紹介していこうと思います。比較的最近の映画で、ここ日本でも大ヒットしたので皆さんもご存じの方がほとんどかもしれませんね。

・The Greatest Showman 大ヒットの立役者

この映画は Hugh Jackman(ヒュー・ジャックマン)を主演に据え、Benj Pasek(ベンジ・パセック)と Justin Paul(ジャスティン・ポール)というコンビが劇中の楽曲の作曲を手がけた作品で、P.T. Barnum(P.T. バーナム)という実在したアメリカ人の半生を華々しくエンターテインメント性に富んだ演出で描いています。
この映画のヒットに大々的に寄与した因子は、間違いなくその音楽の質の高さです。Benj Pasek & Justin Paul というコンビは、この作品の前から大ヒットを立て続けに飛ばす売れっ子作曲家で、代表作には「La La Land(2016年:ラ・ラ・ランド)」や、ブロードウェイで大ヒットし、まもなく映画版が封切られるミュージカル作品「Dear Evan Hansen(2016年:ディア・エヴァン・ハンセン)」などがあります。そしてこの作品で彼らの作曲能力の高さが世界的にもセールス的にも決定的なものになったのです。

・ありえない快挙を成し遂げたサウンドトラック

この映画のサウンドトラック・アルバムは爆発的な売り上げを記録しました。ここ日本を含め世界中のチャートで1位を獲得し、イギリスでは11週連続チャート首位を成し遂げたことに留まらず、6ヶ月の間に合計28回も1位を獲得するというありえない快挙を成し遂げました。この記録は歴史的最重要アルバムの「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (1967年発表の The Beatles(ビートルズ)の代表作)」と肩を並べるものです。
結果として本国アメリカとイギリスにて2018年で最も売れたアルバムとなったこのサウンドトラックがリードシングルとして輩出した今回ご紹介する「This Is Me」は、数ある名曲の中でも特にさまざまな人の心にガツンと響いたのでした。

・「This Is Me」がもつ人を突き動かすメッセージ

この「This Is Me」が歌われる劇中のシーンは特に鳥肌モノで、今まで世の中から虐げられ迫害されてきた者たちがそんな自分自身を受け入れ、ありのままの姿で自信をもって表舞台に勇んで向かっていくという、その決意と力強さに感動して涙を流した人も多いのではないでしょうか。
世間に多様性を享受させるためには、まず自分自身の個性を享受する必要があるということを気づかせてくれるような、とてもパワフルなメッセージをもっている楽曲であると思います。自分のことを好きになれなければ人から好かれることはない、ということを耳にしたことがありますが、この楽曲はそれを改めて肯定していますよね。まさしく勇気を与えてくれる楽曲だと思います。

それでは実際にどういったことを歌っているのか、早速歌詞を見ていきましょう。


⦅歌詞と和訳⦆

*繰り返しとなっている歌詞は省略しています。

I am not a stranger to the dark
(暗闇には慣れているわ)
"Hideaway," they say
(「隠れなさい」って人は言う)
"Cause we don't want your broken parts"
(「不完全なあなたなんていらないから」って)
I've learned to be ashamed of all my scars
(私は数々の傷を恥じることを学んだの)
"Runaway," they say
(「逃げなさい」って人は言う)
"No one'll love you as you are"
(「誰もありのままのあなたなんて愛さないから」って)

[Pre-Chorus]
But I won't let them break me down to dust

(でもそんな人たちに私を粉々になんてさせない)
I know that there's a place for us
(私たちのための場所があるのはわかってるのよ)
For we are glorious
(だって私たちは美しいんだから!)

[Chorus]
When the sharpest words wanna cut me down

(鋭すぎる言葉が私を打ちのめすとき)
I'm gonna send a flood, gonna drown them out
(私は洪水を引き起こしてそんな言葉を溺れさせてやるわ)
I am brave, I am bruised
(私は勇敢なの、心も傷ついているけど)
I am who I'm meant to be, this is me
(私は私がなるべくしてなった自分なの、これが私よ!)
Look out 'cause here I come
(気をつけて、私が今から行くわよ)
And I'm marching on to the beat I drum
(私が打ち出すビートに乗って行進して行くわ)
I'm not scared to be seen
(もう見られることを恐れない)
I make no apologies, this is me
(謝罪なんてしないわ、これが私なの!)

Another round of bullets hits my skin
(もう一巡の弾道が私の肌を打つ)
Well, fire away 'cause today, I won't let the shame sink in
(でも打てばいいわ、だって今日は恥を受け入れない)
We are bursting through the barricades
(私たちはバリケードを打ち破ってやるの)
And reaching for the sun
(そして陽の光に到達してみせる)
Yeah, that's what we've become
(そうよ、それが私たちがなしえた姿)

[Pre-Chorus]
[Chorus]

This is me
(これが私!)
And I know that I deserve your love
(そして私はあなたの愛に見合うはずよ)
There's nothing I'm not worthy of
(私には価値があるの)

[Chorus]

When the sharpest words wanna cut me down
(鋭すぎる言葉が私を打ちのめすとき)
I'm gonna send a flood, gonna drown them out
(私は洪水を引き起こしてそんな言葉を溺れさせてやるわ)
I'm gonna send a flood, gonna drown them out
(私は洪水を引き起こしてそんな言葉を溺れさせてやるわ)
This is me
(これが私よ!)


(Music & Lyrics by Benj Pasek & Justin Paul)


⦅英語のポイント⦆

この力強さ、そして覚悟、胸に迫るものがありますよね。
今回は歌詞の中からの英語のポイントとして以下の二つを選んでみました。

(1)I am who I'm meant to be

これは「be meant to ~ 」という表現が使われた文章ですね。この表現には「〜することになっている、〜する運命にある」という意味合いがあります。もともとは「意味する」という意味をもつ動詞 mean が受け身形で使用されているため、直訳すると「〜することを意味されている」となりますが、「そういった意味をもたされている=運命付けられている」という解釈になるかと思います。
なので今回の文章は「私は私であることを運命付けられている人です」という直訳になり、意味合いとしては「私は私がなるべくしてなった存在なの」という感じになるかなと思います。「自分は他の誰でもなく自分自身」というメッセージが伝わりますね。

(2)I won't let the shame sink in

この文章は文法的にはそこまで難しくはないかなと思いますが、意味合いがスッと入ってきにくいかなと思って選んでみました。まず使役動詞の let「let + O(目的語)+ V(動詞)」で「OにVさせる」という表現として使われており、ここの目的語は「恥」という意味の the shame動詞に「沈み込む」という意味の sink in がきています。
文章としての直訳は「私は恥に沈み込ませない」となり「え?」と思われる方もいるかもしれませんが、これは前文の「弾が私の肌を打つ」という表現とリンクしており、「弾(=人からの中傷)が私の肌を通過して心をえぐり、恥を学んできた」という前提があるけど、今日は「恥を肌に沈み込ませない=通過させない」という意図が言われているんですね。「もう何を言われても平気よ!」という強い精神が伝わってきます。


さて、いかがでしたでしょうか? The Greatest Showman にはこの楽曲以外にも質の高い素晴らしい楽曲がたくさん詰まっています。もし聞いたことがない、映画を見たことがない、という方がいらっしゃったらオススメですよ!

次回は、プレイリストの第16弾爽やかな朝のランニングに/聞き流す洋楽を紹介しますよ!
今後も続々と新しいプレイリストの紹介とその中の楽曲についての解説もしていきますので、ぜひお楽しみに!

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