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スピークバディの「音楽から英語を学ぼう」70年代ROCK/POP編【中級】Heroes (by David Bowie)

みなさん、こんにちは!
オンライン英語コーチング「スピークバディ パーソナルコーチング」のコーチ、Motohiroです!

今回は「音楽から英語を学ぼう!」のプレイリスト第2弾「往年のROCK/POPから英語を学ぼう」のご紹介と、その中から Heroes を紹介していきますよ!

・プレイリスト「往年のROCK/POPから英語を学ぼう」について

今回ご紹介するプレイリストは以前ご紹介したことのある「往年のROCK/POPから英語を学ぼう」になります。このプレイリストは1970年代に発表された名曲を集めたものになっており、70年代の音楽というと、60年代に誕生したロック音楽が、70年代に入ってから多くのサブジャンルへと細分化して、最も勢いある最盛期を迎えていた時代です。僕が個人的に最も好きな時代でもあります。

前回の記事では Queen(クイーン)の楽曲についてご紹介しましたが、今回はプレイリストの締めを飾ってくれている David Bowie(デイビッド・ボウイ)の「Heroes」という楽曲について紹介しようと思います!


⦅楽曲の背景⦆

まず今回の楽曲を生み出した David Bowie について簡単にご紹介しようと思います。David Bowie は1947年生まれのイギリス人シンガー・ソングライターです。

・David Bowie の全盛期

彼がデビューしたのは1967年で、その後1969年に発表したアルバムにて注目を集めてから、凄まじい勢いで突入した1970年代に入ってからの10年はまさしく彼の全盛期でした。アートロック(芸術性に富んだ試みを取り入れたロック音楽)やグラムロック(奇抜な衣装やメイクをしたアーティストが奏でるロック音楽)というジャンルの先駆者としても数々の傑作を生み出してきました。初期の代表作としては「Starman」「Life On Mars?」を始めとして、ロックの新しい時代を彩る素晴らしい楽曲を数多く生み出しています。

・象徴的な楽曲「Heroes」

そして今回ご紹介する「Heroes」は1977年に発表された同名アルバムからのシングルになります。この70年代後半の数年は David Bowie のいわゆる「ベルリン時代」と呼ばれ、この時期にアルバム3枚が製作されています。この「Heroes」という楽曲はリリース当初は大してヒットはしなかったのですが、徐々にその評価や人気を確立していき、現在では David Bowie を象徴する楽曲として広く認識されています。僕も結局これが最も好きな彼の楽曲です。

・David Bowie の死

そんな全盛期を駆け抜け、80年代になっても次々とスタイルを変えながら貪欲に音楽と向き合い続けてきた David Bowie は、2000年以降に活動の勢いが落ちてきてからも意欲的に新しいことへの挑戦を続けていました。2013年に10年振りに発表されたアルバム「The Next Day」以降はまた勢いを取り戻し、2015年には彼のキャリア初となるミュージカル作品への挑戦も果たし、12月にニューヨークにてその公演を封切ったり、2016年の彼の誕生日である1月8日には最高の評価を得たアルバム「Blackstar」をリリースするなど、その活躍に皆が興奮していた直後の1月10日、彼は突然この世から去りました。世間には公表していなかった肝臓癌による18ヵ月間の闘病生活の末の死でした。

この世の希望を歌った「Heroes」から、僕らが感じ取れるものは多くあります。彼の作品から、彼の生きざまから、彼がこの世に残した影響や功績は計り知れないものであると僕は今でも感じ続けているのです。

それではそんな彼を象徴する楽曲「Heroes」の歌詞を早速一緒に見ていきましょう。

⦅歌詞と和訳⦆

I, I will be king
(俺は、俺は王になるんだ)
And you, you will be queen
(そしてお前は、お前は女王に)
Though nothing will drive them away
(でも何物もそれを邪魔することはない)
We can beat them just for one day
(たった1日だけでも、俺たちは打ち勝て得るんだ)
We can be heroes just for one day
(たった1日だけでも、俺たちはヒーローになれる)

And you, you can be mean
(お前は意地悪になれる)
And I, I'll drink all the time
(そして俺は常に呑んだくれているんだ)
'Cause we're lovers, and that is a fact
(俺たちは恋人だから、それが事実なんだ)
Yes, we're lovers, and that is that
(そうさ、俺たちは愛し合ってる、そういうことさ)

Though nothing will keep us together
(でも何物も俺たちを一緒にいさせてはくれない)
We could steal time just for one day
(たった1日だけでも、俺たちは時間を盗むことができるだろう)
We can be heroes forever and ever
(永遠にずっと、俺たちはヒーローになれるんだよ)
What d'you say?
(お前はどうする?)

I, I wish you could swim like the dolphins, like dolphins can swim
(お前がイルカのように泳ぐことができたならな)
Though nothing, nothing will keep us together
(でも何事も俺たちを一緒にはいさせてくれないんだ)
We can beat them forever and ever
(永遠にずっと、俺たちはそいつらを打ち負かせるんだ)
Oh, we can be heroes just for one day
(たった1日だけでも、俺たちはヒーローになれる)

I, I will be king
(俺は、俺は王になるんだ)
And you, you will be queen
(そしてお前は、お前は女王に)
Though nothing will drive them away
(でも何物もそれを邪魔することはない)
We can be heroes, just for one day
(たった1日だけでも、俺たちはヒーローになれる)
We can be us just for one day
(たった1日だけでも、俺たちは俺たちになれる)

I, I can remember
(俺は思い出せるよ)
Standing by the wall
(壁のそばに立ってさ)
And the guns shot above our heads
(銃が俺たちの頭上を貫いたことを)
And we kissed as though nothing could fall
(そして俺たちは何も落ちることがないかのようにキスをしたんだ)

And the shame was on the other side
(そして恥は対極にあった)
Oh, we can beat them forever and ever
(永遠にずっと、俺たちはそいつらを打ち負かせるんだ)
Then we could be heroes just for one day
(たった1日だけでも、俺たちはヒーローになれる)

We can be heroes
(俺たちはヒーローになれる)
We can be heroes
(俺たちはヒーローになれる)
We can be heroes just for one day
(たった1日だけでも、俺たちはヒーローになれる)
We can be heroes
(俺たちはヒーローになれる)

We're nothing, and nothing will help us
(俺たちは何物でもない、そして何物も俺たちを助けないんだ)
Maybe we're lying, then you better not stay
(多分俺たちは嘘をついているんだ、それならお前はここにいない方がいい)
But we could be safer just for one day
(たった1日だけでも、俺たちは安全になれる)
Oh-oh-oh-oh, oh-oh-oh-oh, just for one day
(たった1日だけでも)

(Music & Lyrics by David Bowie & Brian Eno)

⦅英語のポイント⦆

抽象的な表現が多いものの、何かに抑圧されている中での希望を歌っているということが読み取れる歌詞ですよね。ちなみに、この「Heroes」は3分ちょっとのシングル・ヴァージョンと6分ちょっとのアルバム・ヴァージョンがあり、プレイリストには前者の短い方を入れているのですが、今回引用した歌詞は後者の長い方になります。全体的にシンプルで文法的にも複雑な表現は少ないのではないでしょうか。なので今回選んだ英語のポイントは以下の一つです。

(1)I wish you could ~

この表現は歌詞の方では I wish you could swim like the dolphins. という文章で使われていますね。ちなみにシングル・ヴァージョンはこの歌詞から歌われ始めます。この I wish you could ~ は「あなたが〜できたらいいのになぁ(と私は思う)」という意味合いのフレーズで、現実にはならないことを夢見ているような表現になるんですね。なので、この文章は「私はあなたがイルカのように泳ぐことができればいいのになぁと思う」という意味になります。このフレーズは I wish I could ~ と主語を「私」に変えて使ってあげることももちろんできます。「〜できたらよかったのにな」という表現を言いたい場合はぜひこのフレーズを使ってみてくださいね。

さて、いかがでしたでしょうか?David Bowie は名前は聞いたことがあるけど実際よく知らない、という人もたくさんいらっしゃると思いますので、ご興味があればぜひ聞いてみてくださいね。僕はこの「Heroes」より前の70年代前半の作品を特にお勧めしたいです!

次回は、再びプレイリストの第3弾「2010年代ROCK/POPから英語を学ぼう」を紹介しますよ!
今後もプレイリストの紹介とその中の楽曲についての解説もしていきますので、ぜひお楽しみに!

【関連記事はこちらのマガジンに↓】

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