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業務を通して実現したいことを語ろう #座談会

【参加者プロフィール】
Fさん グループデジタル変革推進本部 ビジネスITアーキテクト部 人事システム室

2021年10月入社。22年4月より、アカウント管理システムのCPO(※)を担当。※Chief Product Officerの略称。

Sさん グループデジタル変革推進本部 エンゲージメントプロダクト開発部
社内システムの開発やR&Dなどを担当。AWSを使ったインフラの設計、バックエンド、フロントエンドの開発などを実施。

Yさん グループデジタル変革推進本部 DX企画部 データ基盤開発室
2019年4月入社。データ分析基盤構築に伴うデータマネジメントの仕組み作りを担当。現在はデータ分析基盤における高度分析(AI・機械学習等)を推進中。

Aさん グループデジタル変革推進本部 ビジネスITアーキテクト部 コーポレートIT室
2017年中途入社。dodaキャンパスの立ち上げプロジェクトに参画後、PHDへ異動。社員エンゲージメント向上をテーマにシステムの企画・開発・導入プロジェクトの推進を担当。

ごきげんよう、Tech Blog編集部です。
パーソルホールディングスのテクノロジー部門で働くメンバーが、普段どのようなことを考えて働いているのか、リアルな声をお届けするために、座談会形式でインタビューを実施いたしました。
今回はグループデジタル変革推進本部から4名が集まり、「業務を通して実現したいこと」をテーマに語りあいました。


―簡単に自己紹介をお願いします。
Y:2019年に新卒入社しました。昨年まで人事領域システムの企画運用保守を担当していましたが、2022年から新設のデータ利活用推進室へ異動し、営業領域のデータ分析基盤、データのパイプラインの構築、そこから実際に営業部門のデータサイエンティストと一緒にAI案件を進める業務を担当しています。AI案件では、パーソルグループ各社の情報を集めることでクロスセルモデルを作成しています。

もともと学生時代は経営学部にいたこともあり、ITのことはよく知りませんでした。社会人になってから、BIやAIを使うようになり、AIの中にも機械学習やディープラーニングなどさまざまなアルゴリズムがあることを知りました。今は、自分なりにアルゴリズムを加工して未来予測していくことに興味があります。営業部門などの現場と連携して、AIを使いたい場面について声を集めたり、AIでこういうことできないか?といった提案をもらえるようになりたいと考えています。

F:2021年10月に中途で入社しました。アカウント管理システムのCPOを担当しています。現在のチームはプロパーが私一人で、手を動かすのはベンダーさんにお願いしています。アカウント管理システムはスクラッチ開発なので、自由度が高く面白いです。ただ、まだまだ可能性があると思うので、今後はアカウント管理システムができることをもっと提案していきたいと思っています。

S:少し前まで社内のキャリアに関するシステム開発を担当していました。現在はR&Dを担当しています。最近気になっていることは、AWSのラムダがコールドした後のスピードが速くなるというニュースを見たのですが、どのくらい早くなるのか、使う側が設定を変更する必要があるのか、など調べたいと思っています。ちなみにこの話は一般のエンドユーザーに影響はないです。

A:Sさん難しいこと言いますね(笑)。私は、広報部門と連携してグループイントラのリニューアルに取り組んでいます。もともと社員のエンゲージメント向上に興味があり、最近よく耳にするようになったデジタルワークプレイスが気になっています。なのでグループイントラリニューアルに絡めてデジタルワークプレイスをパーソル内でいい感じの仕組みにしたいです。例えばパーソルグループの社員は日頃から多くのシステムを使っているので、それらのシステム同士をつなげてシームレスに利用できるようにすることで、組織を横断したコミュニケーションの促進を目指しています。

―まず、YさんのAI案件についてもう少し教えてください。

Y:あまり具体的なことはお話しできないので曖昧な表現になりますが、業務側のデータサイエンティストの方々のサポートを担っています。どのようなサポートかと言うと、AWS SageMakerやDataRobot(SaaS)などのAI製品を導入することで、本来データサイエンティストが行うべき生データの収集から前加工、アルゴリズムや特徴量の選定などのAIモデル構築業務を半自動化しております。DataRobotでは、自動で特徴量を選定してくれます。例えば、アイスクリームの売上高を予測したい場合に、データセットを投入するだけで、その日の「気温」と正の相関が存在するということをデータから自動で特定し、気温から売上高の予測を行うということができます。
このDataRobotへ投入する大量の元データを加工したり、この加工そのものを自動化したりするために、SageMakerやS3、LambdaなどのAWS製品を使って、データパイプラインを構築しています。今扱っているデータは営業情報だけですが、データ利活用推進室ではすべてのデータ(人事・財務・営業)を集めたデータ分析基盤も作っているので、今後は人事など他の部門に対してAIを使ってできること、やりたいことを積極的に提案、ヒアリングしていきたいです。


データ利活用

S:構築したモデルはどのように評価しているのですか?

Y:モデルの評価についてはDataRobot上で見るべき指標を示してくれます。わかりやすい例を出すと、コロナの陽性陰性の予測と、実際の結果ですね。これは混同行列という4象限の表で見るのが適切で、モデルに合わせてDataRobotの画面上に自動的に表示されます。細かな見方はモデルの種類によっても異なります。

S:実際の業務でいうと、たとえば社員数が1000人以上で、新卒採用が○名以上で平均年齢が○歳の場合に、この商材が売れるという予測をするんですか?

Y:ご認識の通りです。業種/業界ごとの求人ニーズや成約率を予測して、確率が高い企業に対して優先的に営業をかけていきます。

A:グループ全部のデータを集めて分析できる基盤を整える、大きな話ですね。もともと統計など勉強されていたのですか?

Y:いえ、未経験です。今年から学び始めました。大学が経営学部だったので友達と起業してみたのですが、自分でWebサイトの画面やアプリ、システムなどを作ることができず、技術力がほしくて、就職のタイミングでITの道を選びました。今の業務は、統計知識とエンジニアの技術力と現場の業務知識(ビジネス力)が必要なので大変ですが、挑戦するのが好きなので楽しいです。

―Sさんは社内向けにプロトタイプを作成していますが、エンジニアを目指した背景を教えてください。

S:中学生くらいの時にホリエモンがたくさんテレビにでていたり、小泉元総理が何度もIT化と言っているのを聞いて、「これからご飯を食べていくにはITなんだ」と思ったことから、高校進学のタイミングでITを学べる学科のある高専に進んで、そのまま大学も情報工学に進みました。そして新卒で入社したのが2次受けのSIerだったことから、いわゆる下流工程をやっています。私としては、人並みにはコードが書けるので今の仕事にストレスがないのですが、必要があれば、仕事のレイヤーは選ばずにやります。私の能力的にできるかどうかは別問題ですが、例えばPOとしてチームをまとめるようなことも、必要であればなんでもやります。

Y:中学生でそこまで思うのはすごいですね。

S:ネガティブ思考な中学生だったので、不景気かぁ、デフレかぁ、と思い、食べていくのも大変なんだなぁと思ったんです。

F:みんな早くから将来のことを決めるんだなと感心しました。中学生でこれからはITの時代と考えることはなかったな。高校生になってからもぶれずなかったのも珍しい気がしますね。

S:それでいうと小学生の頃は漫画家になりたくて、そのあと小説家もいいな、デザイナーもいいなと思って、政治家もやってみたいと思ったけど、全部現実的じゃないと感じたので、安定してお給料をもらえそうなところに着地しました(笑)。


作家?政治家?エンジニア?

―FさんはCPOということでプロジェクトマネジャー(以下PM)をさらにマネジメントしているんですよね?

F:はい。細かいことはすべてPMのみなさんにお任せして、判断に必要な情報を決めたり、PMの下した判断を適宜評価したり、そして最終的な判断をしています。本当のPMのように細かくは観ていないです。

元々は大手教育系企業の子会社で、基幹システムを設計したりしていました。若いころは作る側でしたが、徐々に上流工程を担うようになり、最後は情報システム部門の企画やお金回りのことを担当していました。本当に若いころはCOBOLでコードを書いていたんですよ(笑)。

A:プログラマーから始めて、要件定義や企画の方に入ってPMも経験して、今はマネジメントをやってるんですね。PMの業務の中で重要なことは何ですか?

F:リスク管理です。発生するリスクの想定と、いかに早く課題を解消するか、どうやったら一番最初にキーパーソンの承認を得ることができるか。これはPMだけではなく一般的な仕事はどれも当てはまると思うけれど、一人でできる仕事はないんですよね。いろんなところに協力をお願いしてお任せしていくので、マネジメントする立場として、相手を信頼しつつポイントごとに必ず確認をすることで、常にリスク管理するのが大事だと考えています。

A:大きい会社でずっと基幹システムに携わってきて、社内の調整もたくさんやってきた中で、正直面倒くさいなと思ったことはないんですか?

F:まあもちろんありますが……。パーソルではまだ入社して1年くらいで、しかもリモート環境なので、○○と言ったら誰という勘所をまだつかめていないのですが、前職ではだいたい理解していたので、社内の調整は楽でした。今はどこにお伺いを立てるか、どんなトーンで行くのが良いかわからないので、気を遣うことは多いですね。特に僕は全員のアカウント管理を担当しているので、カバー範囲が広く多くのグループ会社との調整があり、グループ会社間の調整で苦労することが多いです。

A:エンジニアリングをわかりつつ、人間関係の把握も必要。人間力が試されますね。Fさんなりの調整ごとのポイントはありますか?

F:「腰は低く、押しは強く」をモットーにやっています。丁寧な物腰で強引なお願いをしに行く(笑)。

A:Fさんお話し、すごく共感しました。この人から言われるとむっとするけど、こっちの人だと辛くてもやろう、となることはありますね。スタートアップ企業にいると、「やるぜ!」といってゴリゴリ好きなことややりたいことに突き進むことができる点が魅力なので、人間関係を気にするのがネガティブに映る場合もあると思うんです。でもこつこつ関係構築することによって影響範囲も大きくなるので、パーソルグループを動かすことで大きなビジネススキルを動かす、というのも大変だけど魅力的なんですよね。

―最後になりましたが、Aさんのお話しを伺えますか?

A:実は僕は経歴がITだけではないんです。新卒の時は営業で、そのあとはWebディレクター、そしてゲームプロデューサーを経験しました。これらの経験が22~25歳のことで、25歳の時にはすでに3社経験している、いわゆるジョブホッパーだったんです。ちゃんとした会社に入らなければと思って、ITインフラの堅い会社に入ったところから、ITのキャリアを歩むようになりました。いろいろ経験してきた中で、今後やりたいのは冒頭でもお話しした、社員のエンゲージメントを向上させるようなプロダクトの開発です。
例えばリモート環境にいても、これを知りたい!と思った時に誰に聞けばいいかすぐにわかると便利ですよね。また、リモートワークだと会議が増えてしまうので、情報を1か所に集めて、瞬時に共有できるといいなと思っています。こういう課題を解決するために、イメージとしては社員個人個人にそういった情報が詰まったお道具箱を用意してあげたいと考えています。今はグループイントラに携わっていますが、そこで組織全体に向けて発信している情報をうまくブレイクアウトして道具箱を渡すところまで掘り下げたいと思っています。

なぜITの道へ進んだのか、またITの力で実現したい世界観、PMのポイント等、みなさまの参考になりましたら幸いです。

※所属組織や業務内容は2023年1月時点のものです。

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