∮18. 妥協せずにやろう

後輩との電話

3月の夜。僕は大学時代の後輩と電話をしていた。
僕のブックカフェの話になった。僕はオープンに向けた準備を一人で黙々とやらなくちゃいけないのが意外と寂しかったので、

「ぶっちゃけ、想像していたよりも面白くないんだよね〜」

と後輩に言った。

すると後輩は、

「今は大変な時期だと思うけど、お客さんが入ってくるようになれば楽しくなるはずですよ。」

と言った。

なるほど納得である。僕は目の前のやらなくちゃいけないことに追われて、この先に待っているであろうものを、見ることができなくなっていた。


後輩のこの言葉を聞いて、僕はお客さんが楽しく過ごせる場所を作りたいなと、改めて感じた。そんな場所を作るために、妥協はしたくないと思った。細かいところでも、妥協せずに。

不安もたくさんあるけれど、どうせ成るようにしか成らないのだから、できる限りのことをやり尽くすしかない。と、ある種の諦めのようなものを感じた。

ふと、安西先生の言葉が蘇ってきた。

下手くその上級者への道のりは、己が下手さを知りて一歩目

スラムダンク / 安西先生

まずは自分の下手さ・不甲斐なさを知って、それを受け入れた上で、自分にできることを積み重ねていきたいと思う。


妥協せずにやろう

次の日、知り合いに誘われてブックカフェを訪れた。
そのブックカフェには1年ほど前に行ったことがあったのだが、店内が結構変わっていた。本やグッズなどの品揃えが増えていて、インテリアの数も増えていた。

知り合いが、

「この店は来るたびにオシャレになっていくんだよね〜。」

と言っていた。

お客様はよく見ているのだと思う。
僕も、来るたびに良くなっていく。そんなお店にしていきたいと思った。

妥協しないとは、そういうことなのかもしれない。
現状に満足せず、まだどこかに残された改善できる余地を見つけてブラッシュアップしていく。それを繰り返し続ける。

一歩ずつでも前に進んでいきたい。


ではまた次回。


今日のおすすめ

今日おすすめする映画は、井上雄彦さんの 『THE FIRST SRAM DANK』です!!

スラムダンクは漫画で読んだことがあったので、わざわざ映画で見なくてもいいかな〜と思っていました。なので初めは映画を見る気はなかったのですが、親戚の叔父さんにおすすめされて、映画館に見に行ってきました。

映画の内容は、漫画でも描かれている山王戦の話でありつつも、漫画では描かれなかった湘北高校の宮城リョータのストーリーが描かれていて、漫画とは別物として見ることができました。

個人的に印象深かったのは、3DCGのクオリティが高かった(まだちょっと変な感じはする)ことです。調べてみるとどうやら、新しい3DCGのツールを使っているらしいです。なんと、3DCGの上に手書き絵を書いているみたいです。すごい…。

そのうち、VRの映画とかが出てきて、自分が映画の世界に入り込んだ状態で話が進んでいくことになりそうだな。なんて思いました。すごい世界です。


SLAM DANKを漫画で読んでいた方も、読んだことがない方も楽しめる作品だと思います!!

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