すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ 20年後のチェリーたち② ~トラウマ~
うりも さんの企画されたクリスマスまでの創作活動
みなさんにつられて書いてしまった作品
この作品を書きのたね。ブルボンヌ。さんがつなげてくださった。
まさか書いて下さるとは思っていなかったのでびっくり。
あらためまして、ありがとうございました。
しかし『BBQのトラウマ』の真相は明かされなかった。
なんのはなしですか
昨夜は、八足 種雄にとって『BBQのトラウマ』になりそうな夜だった。
若干二日酔い気味なんだけど、昨夜のゴミ出しをしなければならない。
あまり記憶がないのだが、どうやらゴミはまとまっている。
ゴミ収集所に運んでいくと阿久さんもゴミ出しをしていた。
「阿久さん!おはようございます。昨夜はどうも」
私はどうしても気になっていた
宇利さんの『BBQのトラウマ』について質問してみた。
「それは…」
阿久さんは遠い目で語り始めた。
事の始まりはあの文化祭からやった…
阿久さんによると
そのライブを観に来ていた何花女子高校のある女の子が原因らしい。
ライブで宇利さんに一目ぼれした彼女の名前は、種尾 忍。
彼女のスタイルは抜群であった。
高校生離れしていて、まるでリアル峰不二子。
艶のあるストレートヘアー、そして小顔、
清楚な感じでパーフェクトに近い。
そう、近いというのは顔が少し残念、福笑いそのものだったらしい。
駄菓子菓子
彼女は超肉食系女子!狙った獲物は逃さない。
なんと彩子さんと幼馴染らしく、彼女が歩いた後はぺんぺん草も生えていない、当時そう言われていたそうだ。
文化祭のライブでは盛り上がり、モテモテの高校生ライフが待っていると思っていた彼らの計算は外れた。
女の子たちはきっと恥ずかしがっているだけ、
きっかけを作れば必ず、必ず、絶対必ず成功する!
そんな根拠もない自信が彼らを突き動かした。
宇利さんは、研究しつくしていたBBQを利用してお近づきになる作戦を考え付き、クラスの女子を宇利 家に招待したのだ。
作戦は上々、BBQは盛り上がった。そこまでは計画通りであった。
しかし、クラスの女子しか招待していなかったハズのその場所に種尾 忍は、どこから得たのかBBQ開催の情報を聞きつけ密かに潜り込んでいたのだ。
白のワンピースに麦わら帽子で清楚系、モデル並みのスタイル
この子誰やったっけ?
男子の誰もがそう思っていた。
清楚系に特に弱い宇利さんは忍に声をかけた。
「自分さっきから全然食べてへんのちゃう?」
「よかったら一緒に食べへん?」
麦わら帽子の彼女はうつむきながら顔を赤く染めて
「ありがとう~❤️うれしい~❤️」
そして彼女は、宇利さんの左腕に抱き着く格好になった。
宇利さんの顔もほのかに紅潮し、二人は顔を見合わせた。
そこまで語った阿久さん
「ちょっとしゃべり過ぎましたわ」
「サブいぼ出てきたし、ほなさいなら~」
残暑がつづく早朝に腕をさすりながら帰って行かれた。
おおよそながら
宇利さんの『BBQのトラウマ』について私は理解した。
柑橘系が腐ったような、そんなすっぱさを感じた朝であった。
了
出演者が少なくて、申し訳ございません💦
賑やかし帯はこちら
いつもありがとうございます
では 素敵な1日を✨