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脳と記憶

私の母は何かわからないことがあると
すぐに「わからん」と言って質問してきます

私は物知り博士ではないので

なんのはなしですか?

と 記事だけではなく
日常でもつぶやかなければなりません
困ったものです

せめて説明書を読んでからにしてほしい


このままでは私の人生
なんのはなしですかってことになりそうなので

今回
まじめな記事を書こうと思う

そんな話は興味ないと言わず
もう少しお付き合いいただきたい


病気がみえるvol.7脳・神経第2版(メディックメディア)より

1年ちょっと前まで学校で教材として使っていた本で
とても分かりやすいので医療関係を目指す方にお薦めです

ちょっと前までまじめに学んだ記憶をたどりながら
綴っていきますので、違っていたらごめんなさい


上図は脳の大脳辺縁系の構造を示したものです

海馬という言葉を聞いたことはあるでしょうか?

記憶に関する部位で(ピンクの芋虫みたいなところ)
1番多いとされるアルツハイマー型認知症患者は
この海馬が委縮しているケースが多い

海馬→脳弓→乳頭体→視床前核→帯状回→海馬傍回→海馬
この回路はPapez回路と呼ばれ記憶にかかわると言われています

最近の研究では
記憶は図の外側である帯状回の後部帯状回に
保存されていると考えられています

テスト勉強などで反復学習すると
海馬→後部帯状回の回路で何度も上書きされ
記憶として定着します

最近の私はこの機能がおかしいようです


しかし50年代どこの国のなんていう人か忘れましたが
てんかんの治療で側頭葉の内側を切除する手術を受けます

この手術によりてんかんの症状はなくなり
知的にも正常でしたが
新しく記憶をすることができなくなります
彼の中では毎日が手術を受けた日から進んでいないようでした

この時代に疑問視はされていたようですが
精神疾患の患者にロボトミーという恐ろしい手術が
(脳の前頭葉部分を破壊する手術で現在は行われていない)
行われていたそうです

話は戻りますが
海馬を失うと新しい記憶を形成することができないと考えられました

しかしてんかんの手術を受けた彼は
術後にお父様を亡くされ
その記憶は残っていたそうです

そこで扁桃体も記憶に関連していることが分かりました

この扁桃体という部位は
外界からの感覚情報に対し快・不快などの判断をし
自律神経、内分泌、骨格筋系による身体的な反応や行動
喜怒哀楽などの感情的な反応を引き起こします

このような身体的・感情的な反応を情動といいます

情動は快情動と不快情動の2つに大別されます

お父様を亡くされた悲しみという情動反応が
記憶に影響したことが示唆されたわけです

みなさんも経験があると思いますが

物凄く不快な記事や滅茶苦茶面白い記事って
記憶に残ってませんか?

これは良くも悪くも扁桃体が強く反応した結果なのです

嫌いなハズのCMなんかが頭に残ってしまうのはこのためです


逆に記憶に残る記事を書くためには
扁桃体にうったえかける必要があるということです


ここまで読んでいただいた皆様に明日

「昨日のpersi記事の内容は?」と質問すると

あなたはきっとこう答えるでしょう




「なんのはなしですか」 と


最後までお読みいただき、ありがとうございました😊

表題画像はノラ猫ポチさんにお借りしました
いつもありがとうございます

では、良い1日を✨

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