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院内見聞録 ビタミンC点滴

2020年12月25日

教えてもらったクリニックにてビタミンC点滴を受ける。手術前にできるだけ腫瘍を小さくしたいという目論見があるので、本当は一気にマックス量を入れたかったが、G6PD酵素欠損の有無を検査する必要があるらしく、とりあえずはギリギリの15gに。次回、検査の結果が良かったら50g打ちましょうと言われる。先生から「ビタミンCがガン細胞を殺す」という新書をもらったので、それを読みながら点滴。

それにしても、このわたしが自ら点滴を打ちに来るようになるなんてびっくりである。疲れたときにはにんにく注射が効くとか、具合が悪くても点滴したら一発で回復するとか聞くたびに、いくら効くとしてもわざわざ針を刺されに行きとうないわいとずっと思っていたから。

先生は一見チャラ男っぽいが、ちゃんと標準治療も受けるように、点滴はあくまでも補助として使うようにと繰り返した。後で訴えられないためのリスクヘッジだとは思うが、「大丈夫、ビタミン点滴で絶対に治りますよ」とか言わない人でよかった。

点滴代、検査代、さらに油分にビタミンCを解かしたタイムリリース機能のあるリポカプセル30包(*1)も買って締めて39,270円也。ヒェー、自費診療だと一気に限度額を超えてきた。

この限度額について説明しておこう。高額医療制度と言って、月に支払った医療費が8万円を超えると差額分のお金が戻ってくる話は聞いたことがあると思う。しかし、この限度額は全員が8万円ではなく所得によって違うんだな。実はここ数年、仕事がなさ過ぎたおかげで、区民税が免除になっていて「標準負担額減額認定証」というものを持っている。この紙を持っていると、1カ月に払う医療費の限度額は35,400円で済むのだ。しかも、先に立て替えて後で返してもらう方式ではなく、窓口でも限度額以上払わなくていいというすばらしい紙である。この紙、マジ神!

11月12日にどうやら癌らしいということになったとき、この先の医療費のことを考えて、その足で区役所にもらいに行った。国民皆保険のありがたみを実感する。こんないい制度、絶対になくしたらあかん。ちなみに区民税が免除されてない人も「限度額適用認定証」があれば、窓口で8万円以上払わなくて済むので、とりあえず入院・手術が必要になったら区役所か、市役所に行ってもらっておけ。

ちなみにその制度を知ったのは、2年前に白内障の手術をする直前のこと。ちょうど読んでいた植本一子さん本に載っていて「あ、わたしこれに当てはまるわ」と思って、もらいに行きずいぶん助けられた。とにかく福祉関係は自分で申請しなければ、誰も助けてくれない。情報命。

12月26日
一時は56キロ(*2)までいった(わたしにとっては緊急事態)体重が52.2キロになっていた。ジムからの帰り道、地下道を出たところで信号が青なのに気づいて全力疾走したら、かなり体が軽くすいすい走れた。あともう少し戻したい。


  1. 家に帰ってから調べたら田中みな実も飲んでるらしかった。もちろん美容目的で。

  2. 現在の体重は54キロで、ずっと自己最高を記録したまま高止まりしていると思っていたのだけど、56キロまで行ってたか~。すっかり忘れてたわ。記録しておくって大事。

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