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経過観察のころにやっていたこと

この院内見聞録を読んだ友だちから、現在、経過観察中の身だとメッセージが来たことで思い出したことがある。今でこそ、がん告知も動揺なく受け止めたけれど、最初に経過観察になった15年前には今よりももっといろんなことをやっていたし、体調の変化も感じていた。今回は日記を一時中断してそのころのことを書いてみたい。

まず、2~3年は飲酒を止めた。飲酒が多少なりともがん因子になるという情報を見かけたこともあるが、まったくお酒を飲みたい気分にならなかったからだ。ちなみにお酒は好きだし、そこそこ飲める体質ではあるが、酒がらみの失敗もままある。とはいえ飲酒は完全に社交のためなので普段から自宅で一人で飲むことはない。

それが飲み会に行っても飲む気がしなくてウーロン茶などを飲んで過ごすようになった。この飲む気がしないというのをもう少し詳しく説明すると、内臓が疲れているというか、細胞がウェルカムしてない体感があった。まあ、無理したら飲めるけど… という感じ。

「体の声を聞け」とはよく言われるが、この見極めは意外と難しい。体が言ってるのか、脳が言ってるのか判断がつかないときがあるし、脳はけっこう嘘をつく。とりあえず、このときは体が欲しがっていないと理解して飲まないでいた。そして数年経後の飲み会で用意された日本酒を見て、おいしそうと思った日から解禁しているが、今でも飲みたい気分じゃないときは飲まないし、おそらく体が絶好調ではないのだとみなして、都度労わるようにしている。具体的にいうと、早く寝るかボディメンテナンスに行くかである。

このボディメンテナンスは人によって好みが違うと思うが、わたしは主にテルミーに行く。友人の療術師を信頼して体を任せている。このイトオテルミーというのは、金属のケースをかぶせた薬効成分のある太い線香のようなもので体中を摩擦して熱を入れるというもの。薬事法に引っかかるから、〇〇に効くとは言えないが、友人は骨転移しているいわゆる末期と言われる患者さんを何年も受け持っているのを見ていたので、何らかのよい効果があるのは間違いなさそうだった。

ま、それがなかったとしても、単純に施術してもらい体が温まると気持ちがいい。がんは低体温を好みますからね。温めるべし。

そして思い出したことというのが、最初の要経過観察をくらってから1~2年はこのテルミーに週に1回通っていたということだ。住民税を払ってないヤツがよく毎週行けたなと思われるかもしれないが、当時は派遣とのダブルワークだったし普通に住民税は払ってた。(フリーランスは年によって年収にバラツキがあるので、常に払ってないわけじゃないよ)それに、当時はお友達料金でかなり安くしてもらっていた。

さらに厳格な菜食はしていなかったけど、肉を食べる量を減らしていた。(ちなみに現在はかる~く分子栄養学的なアプローチをしているので、動物性たんぱく質は意識して取っている)

性格上ストイックに何かをした記憶はないが、良さそうと言われることは緩く実践してましたねぇ。忘れてたけど。

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