問題解決の本を読んでみた ②-3
ずっと自分の試験勉強をしていましたが、受験し終わったので、問題解決の本の勉強に戻ります。
今回は短いですが、難しい内容になります。
論拠をつけて問題を特定する
ここまでの問題解決の②のまとめ
全体を正しくとらえる
感度の良い切り口をみつける
MECEに問題を切り分ける
これで自分でやる作業はおしまいです!
が、最後に他の人に説明できるようにする必要があります。
「特定した箇所が本当に問題だと言える理由」すなわち、「論拠」を明確にします。
論拠と原因は混同しがちです。
分かっていないと話が通じないので、気をつけましょう。
論拠
問題が問題であると言える理由原因
問題が発生してしまう理由
「朝の売上が問題だと特定したのはなぜですか」
この質問では、論拠を答えれば良いのか原因を答えれば良いのか分かりません。
利口な方は
「朝の売上が問題だと特定した理由を教えてください(論拠を問う)」
「朝の売上に問題が生じた原因を教えてください(原因を問う)」
と、きちんと原因と論拠を分けて訊いてきてきます。
そういう人を目指したいですね。
「朝の売上が問題だと特定した理由を教えてください」ときちんと論拠を問われているのに、「朝食メニューをやっていないからです」「朝の交通量が少ないからです」などと原因を答えないようにしましょう。
論拠は「朝の売上は全体に占める比率が高いのに、最近売上が下がっていて、改善の余地が大いにあるから、問題だと特定した」です。
論拠を明確にすることで、「朝の売上をスコープにする」と合意できます。
それでも「夕方の方が〜」とか「昼の方が〜」とか会議中に議論を逆戻りさせる人がいますが、そういう思いつきを語る人には「論拠を示して」と言えば……黙るか逆ギレしてくるか「俺の勘」などと開き直ることでしょう。
よくある論拠
論拠にはそんなに個性的なものを考える必要はありません。よくある論拠は次の四つです。
増加、または、減少が大きい
改善可能性が高い
全体に占める割合が大きい
波及効果が大きい
これらの論拠のうち、どれが最も重要かは問題の種類によって変わってきます。
「売上が下がっている」のを食い止めたければ、「減少が大きい」が論拠になるべきですね。
「朝の売上が全体に占める比率が高いが、売上が下がっている」という論拠には、「全体に占める割合が大きい」も含んでいます。
「全体の売上が伸び悩んでいる」のを改善したければ、「改善可能性が高い」が論拠になるべきです。
「中長期的に問題を解決したい」ということであれば、「波及効果が大きい」も論拠に含めていきましょう。
資産が少ない場合などは、「実行容易性」を追加して、できるものから取り掛かるという発想が必要になる場合もあります。
ただし、「実行容易性」だけにとらわれるとHOW思考に陥るので、注意しましょう。
うるせえ◯◯◯黙れ
ちょっと過激な小見出しですが、論拠にケチをつけさせない「強い情報」でなかなか理解してくれない関係者を黙らせましょう。
問題解決において「WHERE」は大切です。ここで認識がずれると、ずっとちゃぶ台返しが続いて、大変な思いをします。
強い情報
外部情報
第三者情報
定量情報
直接情報
権威者情報
多サンプル情報
弱い情報
内部情報
当事者情報
定性情報
間接情報
非権威者情報
少サンプル情報
問題所在マトリックスに論拠となる情報を入れて問題を特定する
問題所在マトリックスに論拠となるデータを入れることで、問題の箇所が特定できます。
とても見やすいので、活用しましょう。
優先度をつける
今度こそ、効果の高さや実行容易性を鑑みながら実行の優先度をつけていきます。
論拠をきちんと理解してもらった上で、予算執行権限などのある上司に優先度を決定してもらうと良いでしょう。
優先度をつける話は問題解決の本の動画作成をサボっている間に、プロダクトマネージャーの役割として出てきていましたね。
おわりに
今回もまとめ動画作っています。よろしければご参照ください。
サブタイトルが過激です。
参考文献
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