【ホロライブオリ曲おすすめ紹介】第7回:博衣こより/鷹嶺ルイ編

「VTuberの曲なんてオタクが聴くものだ」と言った偏見によって、せっかく良い音楽が聴かれないのは本当に勿体ない、騙されたと思ってぜひ一度聴いてみてほしい、という想いのもと、大好きなホロライブのオリジナル曲の中から私の推し曲を紹介するこちらのコーナー。

記事のアップが前回から約2ヶ月も空いてしまい大変恐縮ですが…第7回となる今回は、ホロライブ6期生「秘密結社holoX」から「博衣こより」さんと「鷹嶺ルイ」さんの楽曲を紹介したいと思います。


① 博衣こより:Tear-Gazer

博衣こより6作目のオリジナル曲にして、自身も初めて作詞に参加したコチラ 「Tear-Gazer」は、作詞を博衣こよりと音楽クリエイター集団「MONACA」に所属の瀬尾祥太郎氏、作編曲は瀬尾祥太郎氏が担当。

瀬尾祥太郎氏と聞くと、個人的にはゲームやアニメの劇伴の方、それも割と厳かな曲を作られているイメージが強かったのですが、本曲は打って変わってキラキラと疾走感溢れるアッパーなロックチューンに仕上がっており、神前暁さんを彷彿とさせるMONACAらしいキャッチーさが満載な、とても魅力的な一曲に仕上がっております。

パキッとしたバンドサウンド全開でベースラインを追いながら聴くとより疾走感が感じられて本当に気持ち良いんですよね…いつ聴いても思わず曲に没入してしまいます。

このように明るくポップな楽しい曲で、聴くだけでも十分元気になれる一曲なのですが、この曲を語る上で、博衣こより自身が書いた歌詞は決して外すことはできないでしょう。
この曲の真髄は歌詞に秘められていると言っても過言ではないと思っています。

博衣こよりと言えば、一日に複数回配信したり長時間配信も多かったりすることから「配信モンスター」とも呼ばれており、活動に対して真摯に取り組む姿や、配信の中で見せる前向きなキャラクターから頑張り屋さん・努力家な印象が強いですが、一方で、 これまでのオリジナル曲では、自身の抱える不安や自信のなさ、そして活動を通してそんな自分を変えていきたい、という想いを歌詞で表現していました。

本曲も同様、例えば曲冒頭の以下の歌詞のように、等身大でネガティブな一面を曲の中で表現しています。

はあ ぽつり漏れた
幸せが逃げちゃいそうで鬱…ため息
ねえ 鏡の中
無理な笑顔に 唇ゆがむ
どうしてぼくだけ
うまくいかないのかな
ひとりよがりだとわかってる

しかし、後半に登場する、

絶対諦めない!!!

という決意に満ちた心の叫びから曲のスタンスが一転、何と、聴いている人へのエールを歌う曲に変わっていくのです。
この部分こそ、グッと胸に響いてくる、この曲の一番の魅力だと個人的には思っています。

特に、

道に迷ったら ぼくの声を聞いて

と言う歌詞は、「ずっと支えてくれたファンのみんなを、これからは私がしっかりと引っ張っていくからね」というファンへの恩返しとも受け取れます。

更に、その後に登場する、

キミとぼくで重ね合わせて
ぼくたちは諦めないからさ

では主語が複数形になっており、これらの歌詞によって数多の「こよりの助手くん」(博衣こよりのファンネーム)が泣き崩れ床に臥したことでしょう。

初のオリジナル曲「WAO!!」では、

だめなぼくをどうか覚えておいて

と歌っていた博衣こよりが、2年という月日を経て自信を持ち胸を張って進んでいけるようになった心境の変化や成長を感じることができる、これぞまさにファンには堪らない珠玉の一曲ではないでしょうか。

上述の”絶対諦めない!!!”から続くエモーショナルなギターソロCメロでの転調もこの曲のエモさをよりブーストしてるのですよね…本当に何度聴いても目頭が熱くなります。

諦めずに努力を積み重ねてきた彼女だからこそ歌詞一つ一つに重みがありますよね。
それ故にこの曲は聴く人全ての応援歌になり得るのだろうと思っています。
まさに説得力の塊とも言える、ホロライブ屈指の名曲ではないでしょうか。

ちなみに何事にも全力で挑む彼女が魅せるダンスやライブパフォーマンスも必見です。
私自身もLIVEで観たことがきっかけで本曲の魅力に引き込まれましたので機会があればぜひご覧頂きたいなと思います。


② 鷹嶺ルイ:ホロホーク

自身の2周年記念LIVEで初披露された、5曲目となるオリジナル曲「ホロホーク」
作詞作編曲は、「テレキャスタービーボーイ」でお馴染みのボカロP、すりぃ氏が担当。

これまでは「オーバード」「ばかばっか」「FIRST CRY」と言った、自身の内なる感情を吐き出すようなマイナー調の曲が多い印象でしたが、本曲は独特のリズムとキャッチーなメロディが特徴の自己紹介ソングとなっています。

跳ねるような中毒性のあるテンポそれを演出しているベースとドラムのフレーズがとてもカッコ良く、まさにすりぃ氏らしいノリの良い一曲に仕上がっているのが特徴的ですね。
個人的にはすりぃ氏の生み出す、変則的だけどキレのあるリズム感やメロディアスなフレーズがとても好きなので、この曲でも存分に発揮されているのは嬉しい限りです。

このように、聞き手を一瞬で虜にするキャッチーさが特徴の曲ですが、タイトルの「ホロ(ライブ)のホーク(鷹) = 鷹嶺ルイ」を見ても分かる通り、この曲は「鷹嶺ルイ」の自己紹介曲でもありますので、歌詞にも彼女の魅力がみっちりと詰まった曲に仕上がっています。

鷹嶺ルイと言えば、「秘密結社holoX」の女幹部と言うことで、クールでしっかり者、そして鋭く頭が切れる策士なイメージがあり、デビュー当初はどこか気難しい雰囲気もありました。

しかし、2年間の活動を通じて、面倒見が良く仲間想いな優しい一面や、咄嗟に出るダジャレ、実はPONな一面もある可愛らしさ、と言った一面が良い意味でギャップとして彼女の大きな魅力となっており、そんな彼女の多面的な個性が歌詞として見事に表現されているのが本曲の魅力ではないでしょうか。

例えば、一番のサビに登場するこちらの歌詞。

高嶺の花みたいに扱っちゃ嫌

自身のキャラクターも相まって「高嶺の花」とついつい間違えられがちな自身の名前に可愛く物申すこのフレーズは、今やツッコミキャラとなった彼女らしい歌詞だなぁと感じました。

また、2番のサビに登場するこちらの歌詞では、

ホロホークだけど
捕食しないさだから怖がっちゃ嫌
ほらね爪も羽も
お洒落に研いで隠しちゃいない

気難しくないから、何も企んでいないから、だから仲良くしようよ、と、ありのままの自分を隠すことなく見て欲しいと言う、今の彼女の想いが詰まったフレーズではないでしょうか。

ホロライブにおける等身大の鷹嶺ルイを見事に表現した、現在の彼女を知るのにまさにもってこいの名曲だと思いますので、彼女を知っている方はもちろん、まだ彼女のことをあまり知らない人にこそぜひ聞いてほしい一曲です。


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と言うことで今回はコチラの2曲を紹介させて頂きました。

まだまだ紹介したい楽曲は山のようにあるのですが…ちょっと忙しくなると考察が止まってしまいなかなか記事に落とし込めないのが残念なところです。。。

とは言え、スローペースであっても止めることなく細々と続けていきたいところですね。

それでは、今回も最後までお付き合い頂きありがとうございましたm(_ _)m

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