【ホロライブオリ曲おすすめ紹介】第１回：星街すいせい編

「VTuberの曲なんてオタクが聴くものだ」と言った偏見によって、せっかく良い音楽が聴かれないのは本当に勿体ない、騙されたと思ってぜひ一度聴いてみてほしい、という想いのもと、大好きなホロライブのオリジナル曲の中から私の推し曲を紹介するこちらのコーナー。

栄えある第一回目は”すいちゃん”こと「星街すいせい」さんのおすすめオリジナル曲を紹介していきたいと思います。

正直なところホロライブ屈指の歌姫であるすいちゃんの曲を今さら私なんかが紹介する必要なんてないとは思いますが、単純にすいちゃんの歌が本当に好き過ぎるので「推し曲を語りたい」という個人的な欲求を発散するための場としても使わせて頂きたく、温かい目で見守ってもらえると大変ありがたいです。

というわけで早速スタートしていきましょう。

① Stellar Stellar

「Stellar Stellar」は、作詞はすいちゃん、作編曲はアイマス界隈では有名なイノタクさんことTAKU INOUEさん。

「だって僕は星だから Stellar Stellar」

初めてこの曲を聴いた時、冒頭を飾るこの1フレーズだけで鳥肌が立ったことを今でも良く覚えています。

TAKU INOUE氏が紡ぐドラマティックで壮大なサウンドと、表現力豊かでエモーショナルなすいちゃんの歌声が最高にマッチした、すいちゃんを語る上では絶対に外せない一曲ですよね。

また、すいちゃん作詞と言うこともあって、自身を表現していると思われる歌詞もとても興味深い。

自身をまだ何者でもない存在だと理解しつつも、夢に向かって諦めず、もがきながらも手を伸ばし続けるこのストーリーは、誰に向けてでもない、VTuber黎明期に苦労しながらも未開の道を切り拓いてきた、まさにすいちゃん自身に向けた「ひとりごと」なのだろうと思うと、「エモい」という一言だけではとても片付けられない、すいちゃんの決意や想いが詰まった、非常に素敵な歌詞だと感じました。

きっとTAKU INOUE氏が織り成す美しいメロディの上だからこそ、自身の人生を素直に表現できたのかなぁと思うと、ミドグラ結成も含め、TAKU INOUE氏との出会いは本当に胸熱だなぁとしみじみ。

まさに「スターの原石」が「光り輝く一等星」になった、圧倒的な歌唱力を誇るすいちゃんだからこそ表現できる、ホロライブ屈指の名曲だと思います。

② ソワレ

すいちゃんの名曲といえば、先ほど紹介した「Stellar Stellar」を挙げる方が多いと思いますし、私ももちろんその1人ですが、私が「1番好き」なすいちゃん曲を挙げるなら圧倒的にこの曲「ソワレ」。

作詞作曲を、ボカロPとして有名なナナホシ管弦楽団氏が担当した疾走感溢れるアップテンポなナンバー。
(作詞の”ナナホシ管弦楽団”氏と作曲の”岩見陸”氏は同一人物)

16ビートで刻まれる独特な、非常に”そそられる”フレーズから始まり、ドラムのキックとともに一気に弾けてスタートするこの曲。

スカのようにイントロの裏拍に入り込むブラスがとても賑やかで、疾走感をより駆り立ててくれる感じがとても楽しくて魅力的です。

Aメロに入ると音数が減り、ムーディで落ち着いた雰囲気に。
まずはしっとりと歌声を聴かせつつも、Bメロからサビにかけて徐々にテンポを駆け上がっていくこのギャップと爽快感は何度聴いても本当に心揺さぶられます。

Bメロからの流れで一気に盛り上がりを見せるサビでは、最初と後半で2回も転調するところが何とも複雑かつ非常に面白いポイントで、歌っているすいちゃんでもコード進行を理解できないとのこと。

それでも、どこを切り取っても音のハマり方が不思議なくらい気持ち良いんですよね、違和感があるはずなのにまるでない、みたいな。
これは作曲したナナホシさんだからこそ成せる技ということでしょうか、本当にお見事です。

Aメロからサビにかけて、また、曲の最初から最後にかけて色鮮やかに駆け抜けていく疾走感とすいちゃんの感情溢れる歌唱力のおかげで聴く度に元気になれるような気がする、個人的にとても大好きな一曲です。

【番外編】Moonlightspeed / Midnight Grand Orchestra

厳密にはホロライブの曲ではない、と言うことで番外編として扱いますが、アーティストとしての星街すいせいを語る上では外せないのが、先ほど紹介した「Stellar Stellar」でもタッグを組んだTAKU INOUEとの音楽プロジェクト、「Midnight Grand Orchestra(通称:ミドグラ)」。

EDMやクラブミュージックを彷彿とさせるエレクトロニックサウンドをベースに、オーケストラのような重厚感・美しさとポップスの分かりやすさや疾走感を組み合わせた奥行きのある楽曲を主体としつつも、単なるポップスと言う枠では収まらない刺激的なアレンジや、すいちゃんの圧倒的な歌唱力が織り成す優しくもエモーショナルなボーカルが非常に特徴的な、とにかくオシャレでカッコ良い音楽ユニットです。

本記事の記載時点で2枚のアルバムがリリースされており、どちらも非常にクオリティが高いのですが、個人的に特に気に入っているのは2枚目のアルバム「Starpeggio」。

1枚目のアルバム「Overture」で確立した世界観やスタイルをベースに、より攻撃的、より”攻めた”アレンジが何とも魅力的で、それでいてポップス感も増しているので聴きやすさも抜群と言う、何とも化け物みたいな仕上がりの名盤。

名盤過ぎてアルバムとしての一体感や完成度が高すぎるが故に、正直なところ「どの曲が好き」とか決めるのはとても困難ではあるのですが、まずは「Moonlightspeed」をオススメしたいと思います。

この曲はモスバーガーのタイアップ曲だったということもあってアルバムの中でも群を抜いてキャッチーな一曲。

この曲も「Stellar Stellar」と同じく、「高速じゃ足りない」と言う歌い出しでもう一気に”もっていかれます”。

あっという間に世界観の中に引き込まれ、シンセサイザーやギターのクリーントーン/クランチトーンが紡ぐ疾走感とともに広い宇宙を進んでいくような感覚は、何とも言えない心地良さと言うか高揚感に包まれること間違いなし。

まさに「高速じゃ足りない」と言う歌い出しがよく似合う、彗星の如く駆け抜けていくような爽やかさ満載の一曲だと思います。

この曲だけでなく、ミドグラは全ての曲が本当に素敵なのでスゴくオススメです。
ぜひ多くの方に聴いて頂きたいな、と思っております。

と言うことで今回は星街すいせいさんのおすすめオリジナル曲を紹介させて頂きました。
正直なところ他にもおすすめの曲はたくさんあって、もっと紹介したい！とは思っていますのでこの記事を適宜アップデートしていければと思っております。

言わずと知れた名曲ばかりのため皆さんも楽曲の良さは既にご存じだとは思いますが、これから曲を聴く際の一つの観点として、参考にして頂ければ幸いです。

さて、果たして第二回目はいつになるか分かりませんが、時間がある時に少しずつ書いていきたいと思います。