怒られるのが怖いひとの話

私は怒られるのが怖い。

それはそうなのだけれど。
そうならないように最善努めているのだけれど。
だから怒られることは少ないのだけれど。


怒られないようにするための予防線を沢山弾かなくちゃいけなくて、例えば日頃から上司にバカ真面目なくらいにホウレンソウするとか、お客さんにもまめに連絡かつ下から行くかつ自分が不利にならないよう断言しないとかとかとか(お客さんはいつだって隙あらば私のことを刺しにくると思い込んでます、ハイ。あなた、こう言いましたよね?って言ってくる人はだいたい殺しにかかってくるタイプのひとだと思ってる。

そうすると当然、仕事のスピードは遅くなる。

確認、かくにん、カクニン。

自分の目で見て確認して安心したいしその認識が合ってるかどうかの確認もしたい。確認の確認とか意味わかんねーって書きながら思ってるよ

誰に確認をとろう、
ここの場所でこの人に確認でいいのだよね、
どこまで自分で確認とればいいんだろう、
時間で区切るか、
自分で確認しに見に行く場所多いな、
ここと、そこ、あ、あそこも見てみよう…
これでもわかんないな、、
あの人に送るテキストはどう打てばわかりやすいかな、
ちゃんと自分の意思が伝わるか確認してから送ろう、
とかとかとか。

まあここまでくるとそのモヤモヤで頭がいっぱいになり、思考停止する。結局思考停止になると、もはや意味がないので、落ち着いて取り組む。落ち着こう、わたし。

この一連の流れがストレスなのですが、社会人として当たり前と言われればそれまでですが、この確認作業が多くなればなるほどストレスになるのです。


ここで、職場やまわりの友人にひとりはいるであろう営業向きのひとを想像しよう。

営業を苦なくサクサクこなせる人の秘訣は
自分が怒られたり責められても知らなかったもーんというある程度の開き直りスタンスと怒りの発散である。もちろん目の前の人にはきちんと謝る(誠意があるかは置いておいて)、申し訳ありませんでした〜はい、はい、すみません。それでは引続きよろしくお願いします〜。プツッ、ハー今日こんな客がいてさーまじムカついたんだよねーって、怒りをちゃんと思えること。

私の場合、この開き直りスタンスと怒りの発散ができなくて、私があのときあれに気づいていれば、とか、真面目に思う。真面目に落ち込む。

もしくは、いい感じに他責思考になれること。
まあ、あいつの理解力のなさが悪い!とか、私ちゃんと説明したから!とか、一定自分のやることに責任はもちろん持ちつつ、何かあった時に良い感じに誰かのせいにできる、怒りの感情を上手に付き合える。

私の場合、気がつくと私のせいだとか、あの人だったらこうしてただろうとか、ああやっぱり今日も自分がダメ、みたいな思考になる。

分かってても、なる。

自分に自信がない。
自分の決断に自信が、ない。
責任持とう!という意志で最終決断下すんだけど。それまでの過程や下した後の結果わかるまでのもやもやが不安になってストレスとなる。

実際に何か起こったのか?と聞かれれば何も起こってない、であったり、お客さんから怒られることもなかった、とか、ことなきを得たことが多いのだけど。

起こってもないことにストレス抱える必要ないよ!と言われてもそのストレスは気づいたらそこにいるから手放すことはできない。できたらまじで苦労しない。あいつが自分の視界に気づいたらそっと座ってる、みたいな感じで、そこから離れることはできないのだ。

そしてこうした類の悩みを、職場で相談するには相談する人は選んだ方がいい。基本、営業職というのは営業向きの人が多いため、理解されることが難しく気にすんな!みたいな回答に落ち着く。実際に起こってないならよくない?など。
そう、ここは営業フィールドなのだ。
何か起きてから考えよう文化なのだ。

それがいい悪いではなくそういう志向を持つ人たちが比較的多く集まるフィールドなのだ。

何も起きてなくてももやもや悩みながら仕事してるんだよこっちはボケ!と吐き捨てるのはこういうひとりの場所だけにしておいて、この悩みたちをかかえながら、こうしてひとりで吐き出して俯瞰することで少し落ち着く。そして仕事とプライベートを上手に切り替える方法を考えるのが懸命だと思うのだね。

ぺろこ

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