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[ビルゲイツも絶賛]全く新しい教育システム「問題解決型学習」を実践した、新時代の高校を紹介します。

「どうしていいかわからなくなったとき、私は根気よく石を叩き続ける石工を見に行く。
彼はおそらく100回もたたいたが、それに見合うだけのひび割れは認められない。
だが、101回目にようやく石はふたつに割れる。
それを成し遂げたのは、10回目の衝撃ではない。
その前に振り下ろされた100回なのだ。」

(298ページ)


こんにちは。

ヒロです。

今回はこちらの本の解説、まとめをしていきます。

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ちなみに、帯はこんな感じ。(帯ありのほうが断然映えますね、、!)

ってそう言うことが言いたいのではありません。
この本に惹かれたのは、裏表紙を見て、です。

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私の価値観を根底から変えてくれたあの本、「GRIT〜やり抜く力〜」の著者・アンジェラ・ダックワースさんが名を連ねるではありませんか。

(これ↓)


これはもう買うしかないということで、買いました。
実際、塾での生徒の教え方について悩んでいたので丁度知りたかった内容でもあって、タイミングとしてもよかったのもありますが。


前置きはこの辺にして、はじめます。


結論

既存の教育システムでは、「大人になる準備」を十分に整えることができない。

主体的に学ぶ力をつけるための教育こそ、いま求められているものだ。

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[今回のまとめノート↓]

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アメリカ(現在は、カリフォルニア州、ワシントン州で計15校)に、既存のそれとは全く異なる高校が存在します。

サミット・プレパラトリー・チャーター・
ハイスクール


通称、「サミット」。

「実世界の体験」、「自己主導性」、「協力」、「省察(振り返り)」など、大学や職場で成功するための”準備”として「生きていくためのスキル」を中心に革新的なスクールモデルを構築。

この全く新しい教育システムで「卒業生の100%が4年制大学進学の実力をつける」というスローガンのもと、「98%の生徒を実際に入学させる」という驚異的な実績を誇る。

現在では全米の話題をさらい、「最もやりがいのある高校(ワシントン・ポスト紙)」、「教育分野で最も革新的な会社トップ10(ビジネス誌「ファスト・カンパニー)」など多くの賞を受賞し、称賛を受けている。


著者のダイアン氏はこう言います。

「教科書のみの学びでは、問題解決能力は十分に身につかない。」


サミットでは従来の教育の欠点を刷新し、驚くべき「学び」が実践されているようです。

その1つである、”PBL”というものをご紹介いたします。
PBLとは「Project Based Learning」の略であり、「問題解決型学習」と呼ばれるものです。


「子どもたちはプロジェクトを通して学ぶと、より深く理解し、長く記憶にとどめる」
(78ページ)

ある研究によると、”講義”より”プロジェクト”の方が効果的であることが分かっています。

一体、どんなことを行うのでしょう。


この学習の革新的な点は、「生徒が進んで学習に取り組む必要がある」という所にあります。

まず、生徒は何人かの生徒でチームを組み、解決すべき課題をいくつかの選択肢とともに与えられます。

そして、生徒らは自らの好奇心や興味に基づいて学びたいものを決定し、チームの中で役割を分担しながら各”強み”ごとの切り口で課題に取り組むと言ったものです。


この取り組み期間は実に”2ヶ月”にも及び、主張にはしっかりとしたエビデンス(根拠)が求められます。

何かを選択すれば、何かが犠牲になる。
ジレンマ的思考の発生しやすい複雑な問題ーそれでいて身近に、生活の中に確かに存在する課題に正面から取り組むのです。


例えば、テーマが「より持続可能な都市の構築」だとします。

すると、環境に関してはAさんが、人口統計学に関してはBさんが、数学的な質問にはCさんが答えるなど、それぞれに専門分野を持ち、1人ひとりがそのチームのために学習を深めていく


極めて高度な学びの形態が、そこにはありました。


ある1人の生徒はこう言います。

良い判断をするためには、お互いに学び合わなくてはなりませんでした
(75ページ)


自ら考え、課題を検討し、解決策を模索する。


結果としてこれらの学びはより深く、より強固な知恵となるのです。


私は純粋に、彼らがうらやましくなりました。
こんな素晴らしい高校で学べていたら、、、。


ただ、そんなことを言っても仕方がないので、将来自分の子どもには「主体的に学ぶ力」を身につけられるような教育をしたいと思いました。☺️



私たちは、これから人生を歩んでいく者たち(私もですが)に向けて、「転ばぬ杖の如く」失敗を回避させようとします。


(「失敗」について、フォロワーさんの記事を引用させていただきます。)


昨日投稿したアドラー心理学の立場に立って考えてみても、「失敗を事前に回避させようとする」のは短絡的な行動と言わざるを得ません。


いかに生産的に失敗をさせるか(112ページ)」

人生は、上手くいかなかったことにこそ重要な意味があり、価値があるのです。


故に、若い方(私目線であれば、アルバイト先の塾で教えている中学生たち)に向けて示すべきこととは、失敗の避け方ではありません。

失敗をどう捉え、それを考えさせる力をつけてもらうこと。
そして、そういった知恵を”面白そう”だと思って自ら学んでもらえるきっかけを示し続けること
だと強く思います。


もしあなたに、身近な人(お子さんや兄弟や同僚、部下など)を指導する機会があるなら。


どうやって”生産的な失敗をさせる”かを考えるべきです。


人は、困難を”考え抜くこと”によってのみ、成長できるのだから。



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