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たとえばわたしがいま首を括ったとして

「自殺するような人じゃなかった」と吐かすのはこういう奴なんだろうな。



今日の朝焼けの温度はかなり微温い。
その代わり あの日海で沈む夕日を眺めてた時の方が何倍も寒かったのにその時の方がもっと優しかったような気がした。寒さが。色が。その記憶が。
夏でも手が冷たい。わたしは。あはは、って その時と同じ笑い方をした時に胸が痛くなったのは多分面白いことなんて何もないのに笑ってしまったからだと思う。
ねえ、ねえ。



夜に待ち合わせて飲むお酒より昼下がりに飲むコーヒーが好き。わたし。指先は遠くてもそこにあればいい方です。きれいなものを綺麗だと思う心一つで繋がりたい。どうしても簡単に言えないことがわたしの世界にひとつ、ふたつ、みっつくらい、たしか、あって、大切なことなのに たまに酷くそれに苦しめられます。
でも、たぶん、それでもいいって言ってくれるんだと思う。 
ずっと知らないでいて ねえなんでいま思い出すんだろうね。 
知らないでいてくれてありがとう。 って言わないで、
最初から無かったことみたいにして生きれる私たちは絶対に幸せになれるね。


でも こんなことなら一度でも君の手に触れておけばよかった、なんて思ってる最中だよ。わかんないで幸せそうに笑う人たちを見て、まばたきをした。わかっていてほしいこともべつに全てじゃないんだけどね、やめたいだけなんだよね。つまらないなと思いながら笑ったフリするの。


『ねえ、ふふ。なんでもない。』


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