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関西の旅 3日目(最終日 京都~三重)

2019年5月5日(日)

今日のスケジュール
清水寺へお参り。
音羽の滝で水飲んじゃう。
しまかぜに乗って伊勢神宮へ行く。
しまかぜのビュッフェでご飯を食べる。
内宮、外宮へお参り。
伊勢うどんを食べる。
赤福を買う。
無事に帰宅する。

さぁ、関西の旅もいよいよ最終日です。
6:00に起きて、前の晩に買ったコンビニおにぎりの朝食を済ませました。
忘れ物の無いようにチェックをして、7:00にチェックアウトしました。
まずは目の前の京都駅に行って、コインロッカーにスーツケースを入れます。
身軽になったら、バスに乗って清水へGO!

バスを降りて、清水坂をてくてく歩きます。
人影も少ないし、涼しいし、やっぱり朝早く来て正解でした。
お店は空いていませんが、仕方ありません。

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清水寺は平成の大改修とかで、足場が組んであったり養生シートで覆われていたりして、ちょっと残念な外観になっていますが、やっぱりいいなぁ。

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あまり人が来ないうちに音羽の滝を目指します。
音羽の滝は、長寿、恋愛、学業と意味があるようですが、
そこはお約束で全部飲んじゃいます。

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さぁそろそろ駅に戻らないといけません、バス停目指して来た道を戻ります。

するとお土産屋さんの一軒が開いていて、割りばしに刺したキュウリの漬物を売っていました。
うちの子供はこれが大好きで、目ざとく見つけてねだってきました。
一本下さいとお店のおばあちゃんに伝えると、どこからきたのかとか、何年生なのかとか色々聞かれ、子供は小さい声でぼそぼそ答えていました。
おばあちゃんは毎日観光客をさばいているだけあって、口が達者です。
うちはいつも京大の学生さんにバイトに来てもらってるから、お兄ちゃんも大きくなったら京大に入って、うちでバイトしてねと言われてました。
よくわからずうちの子供はうなずいていました。
いや、もうほんとに京大に入って将来は楽させてくれと思いましたが、割りばしが喉につっかえて食べられないよと、縦に口に入れてる我が子を見てあきらめました。

適当に来たバスに乗って駅に戻り、ロッカーから荷物を取り出して、喫茶店で一休みします。
さぁ、そろそろホームに行こうかと店を出たら、すでにしまかぜは入線していました。

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早速乗り込んで自分の座席へ行きます。
この座席は新幹線のグリーン車よりもゆったりとしていて、本革の電動シートなのです。
背もたれやフットレストが動くのはもちろんですが、簡単なマッサージ機能までついていて、
腰のあたりをブルブルとマッサージする事もできます。

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(この写真は近畿日本鉄道株式会社のホームページからお借りしました)

10:00になり列車が動き始めます。伊勢市駅まで2時間の旅の始まりです。
しばらくすると車内放送でビュッフェの案内がありました。
調べた時も、かなり混みあって待たされたり、あきらめたりという情報があったので、ここは難しいかもと思いつつ、偵察に行きました。
すると開店したばかりだからか、お客さんが殆どいません。
スマホで家族を呼び寄せ、無事二階席に座る事ができました。
お腹が空いているわけではありませんが、今となっては滅多にできない経験だからと、僕は伊勢海老の乗った海の幸ピラフ、家内はにゅうめん、息子はサンドイッチセットを頼みます。
昔は新幹線にも普通にビュッフェはありましたし、在来線の特急には食堂車があったものです。
コストの問題やコンビニの台頭で利用者が減ってしまい、殆ど姿を消してしまいました。
ちなみにしまかぜはビュッフェと呼ばず、カフェ車両という名前になっています。
景色を眺めつつ食事をした後は座席に戻ります。

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大和八木から大阪線に入りますが、このあたりから景色は単調になり、
息子はすっかり飽きている様子。
まぁどこにいるのか、あとどれぐらいなのかも子供にはよくわからないでしょうから仕方ありません。
僕ですら、このあたりの土地勘は無いので、なんとなく奈良から右の海の方に向かってる途中だなぐらいしかわかりません。
そこで車内販売のアイスクリームを買ってやると喜んでいました。

やがて伊勢中川、松阪と少しずつ賑やかな感じが車窓に現れてきました。
名残惜しいけど、そろそろしまかぜの旅も終わりです。
息子は「まだ着かないのー?」と飽きています。
この座席の予約を取るために、短編小説が書けるぐらいの苦労をしているのにと思いつつ、ゆっくり降りる準備をします。
そして12:02しまかぜは伊勢市駅に着きました。
折角なので終点の賢島まで行ってみたかったのですが仕方ありません。
駅に隣接する手荷物預かり所に荷物を預けて、歩いて外宮に向かいました。

今回の旅行に御朱印帳は持って来ませんでした。
どうせすごい人出で、行列になっていてもらえないだろうと思っていたのです。
ところが、御朱印の書いてある紙を頂く形だったので、あっさりと御朱印は頂けました。
奥に進んでまずは外宮にお参りです。

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おおっ、おいせさまの絵の通りだ!
「げくうにまつる とようけの おおかみさまは みけのかみ」と絵本の説明を口ずさみます。
お参りを済ませたら、ここからはタクシーを使います。10分ほどで内宮へ到着しました。

こちらも絵本で見た通りです。お辞儀をして鳥居をくぐって境内へ。
「この川が五十鈴川だね」息子も絵本で覚えているので、知らない神社仏閣に行くより楽しそうです。
「ひのきづくりの うじばしの したをながれる いすずがわ」これが宇治橋かぁ。
絵本の内容と照らし合わせながら進みます。

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川に降りて行くと小魚が泳いでいるのが見えました。
「ひごいまごいのおよいでる きれいなみずで てをあらい ないくうさまにてをあわせ あすのしあわせいのりましょう」
息子があの絵本で一番好きな箇所がここです。
単に水遊びが好きなので、そこに惹かれただけだと思いますが。
「こいは泳いで無いけど、ここで手を洗って清めるんだ」とじゃぶじゃぶ手を洗っていました。
ここで内宮様に手をあわせればいいんじゃない、といつまでも水遊びを止めない雰囲気だったので、無理矢理に手を拭かせて先を急ぎます。

なんかここは空気が違う気がします。多分気のせいでしょうけど。
ジャリジャリを砂利を踏む音も心地よく歩いていくと、臨時の御朱印所がありました。
プレハブの細長い建物で、銀行のようにずらりと窓口が並んでいます。
さすがです。やっぱりこれぐらいないと捌ききれないのでしょう。
外宮と同じように御朱印をもらいに入りました。
「御朱印をお願いします」
「御朱印帳は」
「忘れてきてしまったんです」
「本来ならそういう人には御朱印は差し上げてないんですよ。本当に御朱印帳を持ってるんですか? 御朱印というのはコレクションするものではなくて、うんたらかんたら」
「ちょっと待てい!持ってこなかったのはこちらが悪かったかもしれんが、そのあからさまな上からの物言いあんた何様だ!」と心の中で文句を言って、呪いを・・・いや、おいせさまの中でそれはまずい。
ちっ、命拾いしたなと心の中で呟きながら、御朱印を頂いてきました。

いよい天照大神のおわす正宮です。
ここでは自分のお願いごとはしちゃだめなんだぞと息子に言うと、
じゃぁ何をお願いすればいいの?と聞かれたので、来ましたよーって挨拶しとけと伝えました。

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もちろん、欲と俗にまみれたぺれぴち一家なので、ここまで来てお願いごとをしないわけもなく、丁度来る前にTVで見た、個人的なお願いは荒祭宮(あらまつりのみや)へという情報を元に進んでいくと、たくさんの人が並んでいるお社がありました。
看板には荒祭宮と書いてあります。
そこに並んで改めて願い事をしました。

ようやく念願かなって伊勢神宮に来ることができました。
さっき来た宇治橋を渡り終えたのが13:45、予定では13:50だったので順調です。
このあとは伊勢うどんと赤福です。
門前町のお土産屋さんが大好きな僕ですが、すごい人出なので全てスルーして、うどん屋さんを探します。
どこも当然行列ができているので、あきらめてそのうちの一軒に並びました。
回転が悪いのか、なかなか列は進みません。気温もグングン上がってきてかなり暑いです。
30分は待ったでしょうか。ようやく店内へ入れました。
一番奥の座敷へ通されようやく座る事ができました。

やがて注文したうどんがきました。
美味しくないと聞いていた伊勢うどんですが、どんなもんでしょうか。
これが生醤油ってやつなのかな?ズルズル、あー柔らかい。
でも煮すぎて伸びてるのとは違って、きちんとコシがあります。
なんだ、美味しいじゃんとペロリと食べてしまいました。
もう少し休みたいところでしたが、まだまだお客さんも並んでいるので早々に席を立ちました。
余談ですが、帰宅してからわざわざ伊勢うどんを通販で購入して食べました。
三重県出身の知人には、あんなまずいもの信じられないと言われました。

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時間も残り少なくなってきました。
赤福本店へ向かいます。
ここもすごい人でしたが、流れ作業のように進んでいくのですぐに買えました。
絵本の挿絵と同じで感激です。

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日持ちさえすれば10箱でも買うのになぁと思いつつ、おかげ横丁へ向かいます。
ここで最後のお土産を物色します。
食べる方のお土産はたくさん買ったので、ここでは箸を買いました。

伊勢市駅まではタクシーで戻ります。
預けた荷物を受け取って、近鉄で名古屋に向かいます。
恐らくもう来ることは無いだろうなと思うと、名残惜しくなります。
1時間半ほど特急に揺られて名古屋駅に到着です。
ここではあまり時間が無いので、すぐ新幹線ホームに向かい、駅弁を購入しました。
これが今日の夕食になります。

東北新幹線は嫌と言う程乗りますが、東海道新幹線に乗る事は殆ど無いので、名古屋東京間が1時間40分というのに驚きました。
僕の頭の中では、東京新大阪間が3時間50分で止まっています。
発車して20分ほどしたところで駅弁を食べる事にしました。
みそかつヒレ重、みそ唐揚げ弁当、醸(かもす)鶏重です。いかにも名古屋っぽいラインナップです。

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途中薄暗くなった車窓に富士山が見えました、一昨日は上から見たんだよなぁとなんだか不思議な感覚になります。
東京駅で東北新幹線に乗り換えて、22:00丁度、無事自宅に到着しました。
こうしておいせさまの旅は無事終了しました。

⛩⛩⛩

ところで、今まで記事にはしませんでしたが、我が家には「記紀」などの国造り神話を元にした「かみさまのおはなし」という絵本、そう「おいせさま」の姉妹本があります。
そこには出雲の国引きのお話も載っていたのでした。

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伊勢神宮にだけお参りして、出雲大社に行かないわけにもいくまい、
嫌そうな顔をする家内の横で、そうつぶやくのでした。

おしまい


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