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【Crochet】レビュー:ブロッキングボード Blocking Board

先日、 ブロッキングボードを購入しました(Threads)。おおむね使用感がわかったのでメモを残しておきます。

ブロッキングボードとは

表題写真がブロッキングボードです。
手編みで編んだ直後の作品はそのままだとヨレヨレのため、最終工程で編み地と形を整える作業を施します。

日本では「ピン打ちアイロン」と呼ばれる方法が主流ですが、海外ではウェットブロッキングが主流。いろいろなやり方がありますが、基本的には湿らせた作品を既定サイズに合わせてピンを打ち乾かします。歪みを整えながら細かくびっしりとピンを打っていくので、なかなか手間のかかる作業ですが仕上がりがまったく変わるので欠かすことのできない大切な作業。

かぎ針で編んだモチーフ編みをつないで作る作品はものによってはかなりの枚数のブロッキングをこなさなくてはいけなくなるためなおさら大変。それを解消してくれるのが「ブロッキングボード/Blocking Board」という道具です。

右:ブロッキングビフォー 左:アフター

購入の経緯

実は、私は棒針がメインの人でして、モチーフ編みを大量につなぐのは今回が初めて。後回しにすると面倒なことはあらかじめ想定していたので、当初は4枚ほど編み上がるたびに少しずつブロッキングしていました。しかし、途中からそのために使っていたすきま時間がなくなり、最後にまとまった数をブロッキングすることに。

そこで、6年ほど前に海外でブロッキングボードを自作する方法が紹介されていたのを見かけていたので、あらためてその方法を調べようとネットを検索したところ、なんとamazon.jpで取り扱いがあるのを発見。品質や配送にかなり不安があったのですが安かったことと、背に腹は変えられず思いきって購入してみました。

購入したもの:UHAPEER 木製ブロッキングボード

多分中華製です。なんと読むのかは不明。

現在日本で入手できるブロッキングボードそのものの選択肢は複数ありましたが、できるだけ一度に数多くブロッキングできるものがよい、ということで29cm*29cmの大きめのもので絞り込みました。内、国内発送のため到着が早かったこちらに決定。

所感

久しぶりにびっくりばこをあけるような気持ちになりながら到着品をおそるおそる開梱してみたところ、ボード自体はまずまずのつくり。付属品のかぎ針は、鉄の棒ですね。。。でも、ちゃんとプチプチにくるまれてぴったりサイズのダンボールに梱包されて届きました。

こちらは、背面のスタンドで立てかけることができますが、ブロッキング時は水分の重みで歪んでしまうので平に使用します。でも使っていない時は立てかけて、小物のディスプレイに使えるかもしれません。

一番気にしていたのは穴の間隔。amazonの商品詳細には記入されていなかったし、価格から考えてもまったく期待できないだろう、せめて等間隔ならよし、としていたのですが、まったくその通りでした。穴の中央部からそれぞれ別個に測ると「だいたい」1インチ間隔にはなっているのですが、大雑把なので徐々にずれていきます。なお、海外パターンだとグラニーなどは対角線長でのサイズ指定が基本ですが、対角線では0.8インチぐらい間隔でした。もちろん、次第にずれていきます。

なので、単位がセンチメートル基準の日本のパターンや、サイズ感が大事なウェアに使用するのはやや厳しいかもしれません。でも、精密なサイズを気にしないコースターやランチョンマットなどの作品であれば全く問題ないと思われます。私の場合、今回はウェアなのですが、わりに融通がきくデザインだったので、ブロッキングボード使用後のゲージを元に計算しなおしたところ、大丈夫そうなことが確認できたのでこのままブロッキングに進みました。

注意!写真のメジャーはインチ単位のもの使用しています

なお、仕上がりはピン打ちとほぼ遜色ありません。気にしていた辺の間のたわみも出ず。

左:ブロッキングボード 右:ピン打ちアイロン仕上げ

なお、海外では、どんどん上にできた分を積み重ねながら収納も兼ねる使い方が一般的です。ですが、日本は湿度が高く、特にこの時期は乾きも悪いため雑菌が繁殖してにおってきそうだったので、4枚乾かしたら外して次のものをセットしています。

ところで本日、siren blanketのスワッチを編んでピン打ちでウェットブロッキングしてみたところ、ピン打ちの方がサイズが自由自在で編み目が全体的にきれいに整えやすいように思いました。やはり、手間をかけた分だけのことはあるということかもしれませんね。

ではでは。
Happy Knitting!

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