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【医療・薬物治療】スピール膏の使い方~うおのめ・たこ・いぼ~

「うーおのめ たーこいぼ いーぼころりー🎵」
うおのめ・たこ・いぼといえばおなじみのCMソングですね。

うおのめ・たこ・いぼは「足の裏によくできる硬くなった皮膚」という似た症状の疾患です。硬くなった皮膚が骨やなどを圧迫・刺激して痛みを伴います。正確には、うおのめ・たこは角化性皮膚疾患ですが、いぼはウイルス感染性皮膚疾患に分けられます。
これらの治療薬の1つにサリチル酸絆創膏製剤であるスピール膏があります。角質軟化作用のあるサリチル酸が浸透することで硬い皮膚を剥離しやすくします。

あなたはスピール膏の使い方知っていますか?

患部の大きさに合わせて切って使うことは聞いたことがあるかもしれませんが、詳しい使い方は知らない方も多いのではないでしょうか。
今回はスピール膏の使い方を簡単にまとめていますので参考にしてください。


スピール膏の使い方

図1

用意するもの:ハサミ・固定用テープや絆創膏など

❶患部の大きさを確認

❷患部より少し小さく薬剤を切る
大きいと正常な皮膚も剥離してしまいます。

❸患部に薬剤を貼り、しっかり固定する

❹2~5日間貼り続けます
入浴は貼ったままでも大丈夫です。
2~5日ごとに貼り替えます。

❺貼り替え時に白くなった角質を除去
患部の角質が白くなっていたら、消毒したピンセットなどで痛みを感じない程度に取り除きます。
芯がある場合(うおのめ)は芯まで取ります。

❻完全に取り切れない場合は❶~❺を繰り返す

❼硬い皮膚が取れた後は患部を保護
患部が陥没したりしていますが、新しい皮膚が再生されます。
絆創膏などで患部を保護しましょう。


✅ポイントは❷の患部より少し小さく薬剤を切ること

画像1

(引用:サリチル酸絆創膏製剤の適正使用推進を目的とした調査研究

皮膚科門前だとそこそこ目にする薬剤ですが、昔からある薬剤なのでなかなか勉強する機会がありません。ただ貼るだけでは痛みなどの副作用の可能性があります。「患部に合わせて切る」が具体的にわかったのではないでしょうか。


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