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ジェネリック医薬品の使用促進で医療費は削減できたのか?

財務省は、
予算執行の実態を調査して改善すべき点を指摘し、
予算の見直しや執行の効率化につなげる
「予算執行調査の調査結果」を公表した。
その中で、「後発医薬品調剤体制加算」に関して、
「廃止を含めた見直しを行うべき」とした。

要するに、
ジェネリック(GE)医薬品の使用促進に
限界がきている。

現在のジェネリック医薬品使用率が
だいたい75%。

政府の目標が80%。

目標達成すると
約200億円の削減が見込める。

使用促進に協力しない場合、
罰として400万円回収。

一方、
GE医薬品の使用促進に
協力したご褒美には
約1200億円

いったい何のために
GE医薬品使用を促進しているのか。

目標の80%にしなくても、
ご褒美制度をなくすだけで、
約1200億円の
医療費削減になるということ。

本末転倒とは
まさにこのことである。


私の結論は
加算は不要。


未来の日本のため、

未来の子どもたちのため、

できるだけ医療費を削減しようと
自分が使っているお薬を
ジェネリック医薬品に変更していただいた
患者様、ご家族様
本当にありがとうございます。

ところが現状は、
医療費削減どころか
薬局や病院へのご褒美になっている。

本当に医療費削減をしたいのなら
報酬で釣るのではなく、
もっと強制力を持って指示したらいい。

本来の医療費削減の目的は
患者側だけの問題ではない。
医療側だけの問題でもない。

みんなの問題。

GE医薬品促進にかかった費用が
これからの医療費削減への
投資になっていればいいのだが…。

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