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3409 北日本紡績の業績についてポイントまとめてみた

✅ 1948年10月に北日本紡績株式会社を設立し、各種繊維の紡績や加工を開始
✅ 本社は石川県。帝人グループからの受託生産が事業の柱
✅ 3期連続赤字にて、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせる事象等が存在
✅ 筆頭株主は、合同会社サクセスインベストメントで14.1%、次いで個人投資家の正井宏治氏が6.9%、以降は個人投資家の山上豊氏、前社長の直山秀人氏、個人投資家の鷲津有一氏、3401帝人、個人投資家の足立裕亮氏、株式会社ディスコと続く
✅ 社長の粕谷俊昭氏は慶應大学商学部卒→1982年4月に4183三井化学に入社→住友商事ケミカル株式会社やダイソーケミカル株式会社、株式会社和円商事を経て、2020年5月現職に就任
✅ 2022年3月期第1四半期の売上高は165百万円で、紡績事業が84百万円で50.7%、テキスタイル事業が58百万円で35.3%を占める
✅ 紡績事業では、主力の自動車向けのアラミド繊維や高級インナー向け紡績糸であるポリテロン、ポリエステルなどのその他紡績を製造・販売する。また、帝人からの染色加工を受託する
✅ テキスタイル事業では、中東向けに民族衣装用生地の販売を行う。2020年9月より、抗菌・抗ウイルス糸の研究開発を開始し、機能性に優れた生地の提供体制を整える
✅ 新規事業としては、ヘルスケア事業とリサイクル事業が挙げられる。ヘルスケア事業では、2020年8月より不織布マスクの製造販売を開始し、2021年1月には化粧品や医薬部外品を製造する株式会社中部薬品工業を連結子会社化
✅ 2020年9月には、リサイクル事業へ新規参入。使用済みペットボトルを使った繊維の生産や、製造自動車解体後のエアバックのナイロン製品への加工を進める
✅ 連結売上高に占める主要な顧客への売上高は、帝人が28.0%、帝人フロンティア株式会社が21.1%、GEEDEEKAY INTERNATIONALが15.1%、株式会社クラボウインターナショナル10.1%を占める。(2021年3月期)
✅ 過去10年の業績を見ると、売上高は2015年3月期が397百万円と4億円を割り込み最低値で、次いで振るわなかった2017年3月期以降は、右肩上がりに伸長し約1.5倍となっている
✅ 経常利益は2016年3月期から2018年3月期までの3期はかろうじて黒字を維持したが、2019年3月期以降再び赤字転落し2021年3月期は▲101百万円と赤字幅を拡大している。テキスタイル事業や新規事業でのコスト増加の影響とみられる
✅ 2021年3月期は感染症流行を受けて主力の自動車向けアラミド繊維の受注が伸び悩んだ他、高級インナー用向け製品の在庫が膨らみ、紡績事業では営業損失を計上。テキスタイル事業では、感染症流行前に販売を進めていたことから業績が順調に推移し、前期から一転して営業利益を計上
✅ 全体では紡績事業とその他の事業での損失を補えず、経常損失を維持

PERAGARU(ペラガル) オルタナティブデータのPERAGARU アルファの源泉となるデータを提供 (2)


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