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4572 カルナバイオサイエンスの業績についてポイントまとめてみた

✅ オランダの製薬企業Organon N.V. の日本法人である日本オルガノン株式会社に開設された医薬研究所が、Organon N.V. の経営不振を機に分離・独立する形で2003年4月にカルナバイオサイエンス株式会社設立
✅ がん領域ならびに免疫炎症領域を対象とし、キナーゼ阻害薬等の研究開発及び関連する製品・受託サービスの提供を事業とする創薬ベンチャー
✅ 筆頭株主は、小野薬品工業株式会社で4.05%保有。以下、社長の吉野公一郎氏などが続く
✅ 社長の吉野公一郎氏は、東京工業大学大学院修了→1974年4月鐘紡株式会社入社→1999年4月日本オルガノン株式会社入社→医薬研究所長などを経て、2003年4月に同社設立、社長に就任(現任)
✅ 売上高の構成比は、創薬支援事業95.3%、創薬事業4.7%
✅ 地域別売上高は日本24.5%、北米58.1%、欧州6.3%、中国10.1%、その他1.0%と北米市場が主力となる
✅ 創薬支援事業では、製薬企業やバイオベンチャー、大学等の各種研究機関を顧客として、これらの研究者に対してキナーゼ阻害薬の創薬研究において基盤となる技術を提供し、これら顧客の創薬活動を支援する
✅ 創薬事業においては、キナーゼ阻害薬等の創薬研究を行い、これによって得られた新薬候補化合物の前臨床試験ならびに臨床試験を行う。また、研究開発成果を製薬企業等へ導出(ライセンスアウト)し、その対価獲得をビジネスモデルとする
✅ 創薬事業に比較してリスクの低い創薬支援事業を併設することによって、ベンチャーでありながら確実な収益源を確保している。またパイプラインにはGilead Sciences Inc.といった大手が開発バートナーの化合物を有する

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✅ 売上高は500百万円〜2,000百万円で推移してきたが、2019年12月期は、米国ギリアド・サイエンシズ社への新規がん免疫療法の創薬プログラムにかかる独占的権利供与の契約一時金20百万ドルを獲得したことにより、3,000百万円を超え3期ぶりに黒字を達成
✅ しかしながら、2020年12月期には通常営業へ戻り、売上高1,133百万円(前期比▲64.7%)、営業利益▲1,057百万円(前期比▲2,034百万円)、経常利益▲1,077百万円(前期比▲2,034百万円)となった

PERAGARU(ペラガル) オルタナティブデータのPERAGARU アルファの源泉となるデータを提供 (2)


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