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9726 KNT-CTホールディングスの業績についてポイントまとめてみた

✅ 1941年10月、関西急行鉄道株式会社(現:9041近鉄グループホールディングス)の全額出資により、有限会社関急旅行社として設立された
✅ 国内・海外旅行商品の企画販売を手がける
✅ 債務超過にて、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせる事象等が存在
✅ 筆頭株主は9041近鉄グループホールディングスで53.56%を保有、次いで日本マスタートラスト信託銀行の信託口が6.95%を保有。ほか、近鉄バス株式会社、株式会社近鉄百貨店など近鉄関連の企業や金融機関がならぶ
✅ 社長の米田昭正氏は慶応大学卒→近畿日本鉄道株式会社(現:9041近鉄グループホールディングス)に入社。駅の係員や車掌などを務めた後、近鉄バファローズの球団経営に携わる→その後、米国に17年間駐在し、グループ会社であるホテルの経営に従事→2016年6月に9041近鉄グループホールディングスの取締役に就任→2019年より現職
✅ 専務の小山佳延氏は東京観光専門学校卒業後、同社に入社→2008年、子会社であるクラブツーリズム株式会社の取締役に就任→2013年より同社取締役を務め、2020年、現職に就任
✅ 専務の三宅貞行氏は1962年に近畿日本鉄道株式会社(現:9041近鉄グループホールディングス)に入社→2015年経理部長に就任→近鉄不動産株式会社において取締役経理本部長、近畿車輛株式会社で監査役を歴任→2020年より現職
✅ 「旅行業」の単一セグメントだが、クラブツーリズム事業、個人旅行事業、法人旅行事業、団体旅行事業の4事業に分類される
✅ クラブツーリズム事業ではおもに中高年向けに旅行商品の企画販売を営む。新聞広告や会員情報誌「旅の友」の配布によるメディア販売ならびにWeb販売が中心
✅ 個人旅行事業は国内・海外旅行商品の企画販売をおこなう。パンフレットを主媒体とするパックツアーブランド「メイト」「ホリデイ」の販売を2021年3月に終了し、Web販売に集中する
✅ 法人旅行事業においては首都圏エリアの企業や官公庁をおもな顧客とし、国内外のMICE(Meeting, Incentive, Convention, Event)需要に対する提案営業を手がける
✅ 団体旅行事業では修学旅行をはじめとする教育旅行、自治体との協業で観光調査や地域イベントなど観光の視点からまちづくりに携わる地域交流事業を提供する
✅ 過去5期分の経営状況をみると、売上高は2019年3月期まで3%増加した後、減少に転じる。2021年3月期は87,889百万円と前年度比▲77%、2017年3月期との比較では▲78%となった
✅ 経常利益も2018年3月期までで9.8%増加したが、2019年3月期に赤字転落、2021年3月期は16,727百万円の赤字で着地。また同年度の純資産額は9,654百万円の債務超過となり、上場廃止のリスクに瀕した
✅ 親会社の9041近鉄グループホールディングスや主要取引銀行から合計40,000百万円の資本支援を受け、2021年6月には債務超過を解消している

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PERAGARU(ペラガル) オルタナティブデータのPERAGARU アルファの源泉となるデータを提供 (2)


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