見出し画像

【東京】山の上ホテル滞在記

こんにちは。

1月、所用で東京へ。


元々東京行きの予定は決まっていたから、都内にあるごく一般的な安いビジホを予め押さえていたところに、2023年10月 突然の知らせ。

御茶ノ水にある山の上ホテルが、2024年2月13日から建物の老朽化の対応をするため当面の間休業するという。


……行くしかない、今!!いつか行くっていう、その「いつか」ってまさに今でしょう!?

休業の知らせを見て宿を取り直すことに決め、公式サイトに行って、予約するまでに多分5分もかかっていなかったと思う。
予約処理を終えてまた予約カレンダー画面に戻ってきた頃には、もう既にその日は満室になっていた。考えることは皆同じだ。
ありがとう、ついさっきの自分。即断力に感謝。
そういうわけで、ラッキーなことに部屋を押さえることができた。
その日から、憧れだった山の上ホテルに、いつかいつか泊まってみたいと願っていた山の上ホテルに宿泊できることを心待ちにしていました。
ホテルに入ったら館内をじっくり見てまわること。美味しいご飯を美味しく食べること。あと、ゆっくりすること。これが一番大事ね。


⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎



坂を登ってホテルまで行ったよ。坂の終わりが近づくにつれてホテルの全体像が見えてくる演出(?)に胸が高鳴った。

竣工は1937年(昭和12年)、設計はウィリアム・メレル・ヴォーリズ。


とっても素敵だけど、気取っていなくて、優しい温かみがあってほっとします。

日中の館内はホテルとのしばしの別れを惜しむたくさんの人でいっぱいだったので、人の往来が落ち着くまで、近隣を散歩したり神保町の本屋に入ってみたりした。


⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎

ライトが点くとちょっとまた雰囲気が変わるね。

帰ってきました。さあ、館内探検に出かけよう。(画像多めです)


はぁ...(感嘆)


階数表示、なんてかわいいの...


この螺旋階段だけでも何度も行き来してしまいました。美しすぎて。
いいカメラ欲しくなってくるなあ。

他にも素敵な場所がたくさんあり、その都度立ち止まって眺めた。

かわいい床編。

うっとりしてしまいます。

休館イベントとして、館内のあちこちでホテルの歴史にまつわる資料展示がされており、見てまわる。

⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎

はしゃいだらお腹が空いた。

夜ご飯はホテルのルームサービスを頼んでみた。
後にも先にもルームサービスを使うことなんて無いんじゃないかと思ったので。
普段の節約倹約魂は一旦引き出しにしまっておこう。何たって今日はとくべつな日だからね。後悔のないように。やりたいことは全部やろう。思い出いっぱい作ろう。
こちら、特製天丼になります。

こんなに美味しい天ぷら、初めて食べました。
お野菜も、お魚も、ひとつひとつの食材が生き生きとしていて、たまらなく美味しかった。
はぁ〜〜〜美味しかったなあ。

お腹にまだ余裕もあったのでババロアも頼んじゃった。

この美しい佇まいを見て。
なめらかでほんとうに美味しかった。
お皿にもカトラリーにもヒルトップホテルのマークが入っていて素敵だった。

美味しいもの食べてお腹もいっぱい、幸せに包まれる。



そういえば、部屋の中をまだ探検していなかった。

お風呂場のタイルもかわいい
かわいいなあ


部屋中の至るところ、あらゆるものにヒルトップホテルの文字やロゴが入っていて、ディズニーリゾートで隠れミッキーを見つけるみたいな楽しさがあります。

館内では赤いバラによく会う。鍵もかわいい。



これにはやられた〜、画像で伝わるかな!?レースの縁に「HILTOP HOTEL」って小さな文字が入っているんです。



山の上ホテルに泊まるにあたって、お気に入りの本を家から持ってきた。

山の上ホテルのページを見ながら、実際に部屋の中やホテル内を探検しました。楽しかった…!自分では気が付かなかった細かい部分なども書き込まれていて感動しました。
山の上ホテル以外にも、素敵なホテルがたくさんのイラストとともに紹介されていて、一日中眺めていても飽きません。さらにこの図鑑が好きになりました。


ゆったり本を見ていたらいい時間になっていたので眠りにつく。


⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎


翌朝。
朝ごはんの前に、散歩を兼ねて建物の裏手の方も見てきた。

あらゆるものが可愛いですね...


朝食は和洋好きな方を選べるスタイルで、私は洋食にした。
ルームサービスでも、レストランでもどちらでも食べられますよと言われたので、せっかくだしレストランの雰囲気も見てみたいなと思い、身支度を整えて地下のレストランへ降りる。

お澄ましして座っていたいけれど、どこ見ても素敵なのでどうしてもキョロキョロしてしまう。どうかお許しを。
優雅な朝を過ごす。

チャペルの見学もできた。
ガラス張りで明るく、降り注ぐ光にも祝福されるような空間で素敵ですね。

私たち、ここで結婚式を挙げたんですというご夫婦が当時を懐かしんでいらっしゃった。



12時、チェックアウトの時間になった。
名残惜しい。もっとここに居たい。寂しいなあ。

今回の休館は「建物の老朽化への対応を検討するための休館」だそうなので、営業再開の日まで、また山の上ホテルに会える日を待っていよう。

歴史あるものを維持し、残していくことは本当に大変なことだ。
お金も手間もかかる。
建築当時はどんなに立派な建物でも、住む人を失った家はすぐに朽ちてしまうように。
山の上ホテルは建物自体の古さはもちろんあるけれど、隅々まで手入れされていて、今日まで大切に使われてきたことを感じた。
これまで、ここで、色々な出来事を見守ってきたんだね。みんなの思い出の場所なんだね。

ホテルスタッフの方々にも親切にしていただいて嬉しかった。
休業が決まってからとんでもない忙しさの中に居るだろうに、丁寧に接していただいた。
わたし、全然常連客でもないし、何なら初めて泊まったし、田舎者だし、まだまだ若輩者なのに。ありがたいことですね。


泊まった日を振り返り、記事を書いていると寂しくなってきたので、これを見てニコニコしてきます。


また、どこかで。

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?