見出し画像

【香川・高知 旅記録】②香川1日目編

こんにちは。

前回の記事はこちらから。

7月中旬。旅程2日目。
岡山から瀬戸大橋を渡って香川へ入ります。
そして香川の西の方をまわって、夜は高松に一泊の予定。
ひとつひとつ振り返っていたら記事が大ボリュームになった。
けどいいんだ、自分が見たものとか感じたこととか、美味しかったものとか、心に残った景色や出会いなどをできるだけ記録して、後で読み返してニコニコしたいので。

OpenStreetMapより作成 ざっとこんなところを周った

瀬戸大橋


本州から四国へ渡る方法は数多あれど、今回わたしは列車で行くことにした。
なぜかって私は”ゆる”鉄道ファンだから。
陸路ルートも3ルートあれど、このうち鉄道が通っている橋は瀬戸大橋だけなので。
上に車が走ってて下には鉄道が通ってる橋ってすごいもん作るよな...

ドキュメント72時間のしまなみ海道のサイクリングロード回を観て以来、自転車で瀬戸内海を渡って四国に行ってみたいとも思っている。いつか時間と体力のある時に。

岡山駅から快速マリンライナー 高松行に乗る。
普段の節約魂は一旦捨て、ちょっとお金を積んで眺望の良い2階席のグリーン席に乗った。
2階建の車両ってだけでもうわくわくが高まってくる。

荷物もあったし、はしゃいでたので車両の写真を撮るのを忘れた。まあそんなもんだ、ゆる鉄道ファンなので。

岡山駅を出て少し走ると水田が広がる。このへんは地方都市っぽくて初めて訪れる土地だけどなんとなく馴染みがある。
児島駅で乗務員さんたちがJR西日本からJR四国の人たちに交代する。なるほどこういうシステム。


景色を眺め、ぽけーっとしていたらいつのまにか瀬戸大橋を渡り始めていて慌てる。

眼下にも瀬戸内海がひろがる

海!
内陸生まれ内陸育ち人間なので海見ただけで無条件にテンション上がっちゃう。
このアングルから見ることは確かにあんまりないかも。
わぁ〜あたし今、瀬戸内海の上走ってるよ〜!!

この日は曇天だったので遠くの方ははっきり見えなかったが、それでも瀬戸内に浮かぶ島々が確認できる。

橋梁が立派で見惚れてた。かっこいい〜そりゃあこれだけの重量を支えてるんだからね〜


香川に上陸、うどん❶ うどん専門店 根ッ子


あっという間に橋を渡り終え、四国に入った。
かまみくで話に出てきた、たっか〜い回るタワーみたいなのも見える。
香川に入ってすぐの駅、坂出で降りる。

坂出駅ホームから

まんまるおにぎり山だ!ほんとうににっぽんむかし話に出てきそうな山。見事な円錐形。街の中にぽつんとあるから目立つね。こういう山がそこかしこにいっぱいあった。

ここから乗り換えて丸亀駅に向かい、そこからはレンタカーを借りて香川の西部へ。

道中、ゆめタウンがあったのでトイレがてら入ってみる。
あたし知ってるよ、ゆめタウン!西日本にしかないやつだ!
ゆめタウンを見つけてはしゃぐ旅行者がいるってこと、知って欲しい。

早めの昼ごはんで、下調べしていたうどん屋に到着。

うどん専門店 根ッ子
おいしすぐる君...

注文とお会計をして出来上がったうどんをお盆に乗せて観葉植物ビニールハウスの中に移動、机と椅子が並んでいてそこで食べる。
聞いていたとおり、いや、想像以上のコシの強さだった。こんなコッシコシのうどんは初めて食べた。驚きというかちょっと感動だ。うどん県のうどんだ〜!

隣の机には、ふらっとママチャリで来た近所の地元の人も普通に居たりするところがいいよなあ〜〜
この方々にとってはこれが当たり前なんだ。お邪魔しております。どうも、観光客です。
厳密には混ざれてないけど、旅行先で地元の人に混ざるのは好き。


善通寺

腹ごしらえも済んだところで、お次は75番札所 善通寺へ向け移動。

たしかこの辺りで、信号待ちで視界に入った道路標識に書かれていた「紫雲出山」の文字に惹かれる。
紫雲出山(しうでやま)なんて読めないなあ〜
紫の雲が出づる山
ってちょっとかっこよすぎるね。
浦島太郎に由来しているらしい。ほー

栗林公園(りつりん公園)も初見だと読めないよ。



善通寺の駐車場は有料で、広々としていて停めやすい。
境内に入ると白装束のお遍路さんがいらっしゃって、いや〜四国に来たな〜と感じる。境内も広い。
私はあまりお遍路の作法に明るくないが、納め札は準備してきた。
今年は弘法大師さまの御誕生1250年という記念イヤーなので、あちこちにのぼりがたくさん立っている。

絵みたいに綺麗な蓮の花
トトロに会えそうな生命力を感じる楠の木

本堂と大師堂でお参りをした後、せっかくなので戒壇巡りをやってみることにした。
ここは拝観料がかかります。
全国各地で戒壇巡りができる場所はあるようだが、私は今回が初めて。
御影堂の地下の真っ暗な通路を壁つたいに手に伝わる感触だけで100メートルほど歩く、自己を見つめ直す道場とある。
薄暗いとか、目が慣れてくるとだんだん見えてくるとか、夜目が利く人なら大丈夫そうとか、そんなレベルでないまっっっっっっ暗さにびっくりする。
真っ暗闇という心細さや不安感、恐怖感を抱えながら、ひたすら南無大師遍照金剛…と唱え歩いていくと、暗闇の中で視覚以外の感覚が鋭敏になるのか、壁のざらついた感触やひんやりとした空気感がはっきりと感じられるようになる。

半分ほどの距離を進むとほの明るい空間に到着。こんなにも「あかり」を見てほっとした瞬間はない。御影堂の中心、お大師さまがお生まれになった聖地といわれている。そこでお言葉をいただく。

そしてまた真っ暗闇な通路を進み出口へと向かうが、不安や恐怖を感じて恐る恐る進む前半とは違い、後半は先ほどいただいた言葉を反芻しながらお大師さまのパワーを頂戴し、力強い足取りでずんずん歩いていく。
なるほど確かにこれは道場かもしれない。

地上へ出ると隣の建物の宝物館へ移動、中には善通寺が所蔵する巻物や仏像などが収められていて見てまわる。(戒壇巡りと宝物館の拝観料はセット)
あまりこのへんの知識はないのだが、空いていたので他の人を気にせず気になる展示の前で立ち止まって見ることができた。

一周見終えて外に出て、庭を見回すとまっ白なネコさまがじっとこちらを見ている。すっとした佇まいで見据えていて、神々しいオーラを放つネコさまだった。

御朱印をいただく。目の前で直接御朱印帳に書いてくださるよ。ひんやりとした静かな部屋で、柔らかな筆の運びを眺めている時間っていいよね。


うどん❷オハラうどん

歩いたらちょっとお腹が空いてきた。さっきのうどんも小にしたし。
善通寺から出てすぐのところにも何軒かうどん屋の看板が立っていて、時間も時間だし(15時前)一軒は通り過ぎたがいや、やっぱりと思って、○山さんの香川はどこのうどん屋も美味しいので適当に入って大丈夫という言葉を胸に、入ってみることにした。

「まだ大丈夫ですか〜?」

オハラうどん

へ〜これまたさっきと違う!もっちり柔らかめかも?さっきのは冷やだったけど、これはあったかいうどんってのもあるのかな。

その界隈では有名店らしいが、どうやら相撲ファンの店主がやっているうどん屋さんのようだった。壁一面に力士の手形が押された色紙が飾られている。
店主のおじいさんが1人で切り盛りしていて、「店主は耳が遠いため大きな声で話しかけてください」という旨の張り紙がしてある。
オッケーオッケー、①低めの②大きな  声で③ゆっくり④要点を簡潔に 

大根おろしやおろし生姜も、大根と生姜そのままとおろし金が置いてあり、各々好きにうどんにすりおろしてかけてくださいスタイル。
こういうの好きだわ〜

身体のこととか大変だと思いますが、頑張ってください、ご馳走様でした。
って思ううどん屋さんだった。
食べたらまたげんきが出てきたよ。


ここからは海の方へ向かっていく。


高屋神社

曇天の微妙な時間の父母ヶ浜

日本のウユニ塩湖と呼ばれたりする、エモエモな写真が撮れる人気観光スポットらしい。

日没時に風のない、撮影日和の日はめちゃめちゃ人が来るみたい。
この日も、日没までは微妙な時間(16時)と天気であってもウェイな若者グループや都会っぽいカップルがそこらで写真撮影をしていて私は落ち着かなくなってしまう。同世代の集団と遭遇するのが苦手なので…
ここには広ーい駐車場があって、今回は申し訳ないけどここに車を置かせてもらって次の目的地に向かう。タダで申し訳ないのでショップで色々と購入した。
早めに退散したが砂浜はとても綺麗だった。

気になる人は行ってみてね。


私がこの辺りで行ってみたかったのはこっちだ。

高屋神社

神社の本宮が山の頂上にあって、そこに立つ鳥居が「天空の鳥居」と呼ばれている。
これは本宮側から撮っているので鳥居の裏側。
正面からも撮りたかったが人がはけるのを待っていたら忘れていた。まあそんなもんだ。

山の上に本宮と鳥居があるだけではあるんだが、絵になるね…
この辺りの土地や海の感じが好きなので、高い場所から見ることができて良かった。

本宮にお参り。
山の上であるため神社の人は居ないが、自販機で書き置きの御朱印が販売されている。
お金を入れるとペットボトルの飲み物のように、丸められた御朱印が陳列棚から取り出し口に落ちてくる。これは斬新〜〜記念に買った。


ここからは高屋神社本宮にたどり着くまでの険しい道中に関して触れておかなければならない。

2023年9月3日現在 山頂までの林道が落石のため、通行止めになっているそうです。
徒歩でしか行けなくなってます!?
行かれる際は観音寺市観光協会のHP等で現在の状況を確認してください。


私が訪れた2023年7月中旬時点での、山の上の鳥居(本宮)までのルートは2つあった。

OpenStreetMapより作成 ※間違いがあったら許して

①徒歩(曜日関係なし)
麓の下宮から標高約400メートルの山頂まで登る。所要時間は約50分。
②マイカー(平日、土日祝のシャトルバス通行時間外)シャトルバス(土日祝 午前10時〜午後6時)
山の東側から片側交互通行の林道をゆく。
平日はマイカーでの通行が可能だが、土日祝の指定時間帯は一般車両・二輪の通行不可でシャトルバスのみ通行可能。山頂150メートル手前に駐車場有り。道幅が狭く車のすれ違いが難しい箇所多数。運転に自信のない人は通らないように、通行は自己責任でとのアナウンスがされている。

私が訪れたのは平日だったので、徒歩か車を運転して行くことになる。
徒歩は自信がなかった。まだ旅行2日目だしここでバテていられない、そして私は暑さに弱い人間なので…
車の運転も間違いなく無理だと思った。レンタカーを傷つけるわけにはいかないし、接触、脱輪、転落、落石、死…精神崩壊…世界滅亡…人類絶滅…
いやーやっぱり、ここに行くのはやめて他の場所に時間を使おうと思ったけど、調べると地元のタクシー会社が運営するシャトルタクシーが平日走っているらしい!
お願いしまぁ〜す!!予約した。

実際の山道はどうだったかというと、自分でハンドルを握っていないにも関わらず、(ああ〜〜っ!!)って手に汗かいて乗っていた。とにかくすれ違えない。
でっけー車が向こう側からやってきてうわぁ。他にも狭い一部分を通り抜けるのに、タイミングをずらして3台対向車がやってきて、坂のカーブを3回バックしてすれ違える道幅がある場所まで後退。ヒーッ!運転手さん曰く初心者マークや高齢者マークの車、レンタカーや遠方ナンバーの車も多いらしい。

山頂付近の駐車場で降りて、まあまあな斜度の坂道を数分ほど歩いたところで鳥居に着きます。

まあまあな斜度だったなあ

もう本当に本当に運転手さんありがとうございました。このご恩忘れません。景色も忘れません。

落石通行止めの件を知ってから、私が今回山頂まで行くことができたのは様々な災難をすり抜けた奇跡だと思った。


丸亀城(ちらっと)

そろそろ高松に向かい始める。
時間がなかったけど、丸亀城にもちょっと寄ってみた。
丸亀城は「石垣の名城」と呼ばれていて、日本一の高さの石垣の上に天守が鎮座している。

大手門から。上に天守閣がみえる。
この時点ですでに、真正面に見えている石垣がピシッと並んでいて綺麗。

友情出演: ハト
立派な柱だ
狭間があるね △□△

レンタカーの返却時間の都合上、上の方まで登る時間がなかったのでここで戻る。
石垣ももっといっぱい見たいし、天守も現存十二天守のうちのひとつなので、また時間をとってゆっくり来たい、来るから!

丸亀城は石垣の一部が数年前の豪雨により崩落してしまったそうで、現在修復が行われているみたい。
ふるさと納税で寄附を募っているようなので私もしてみようかな。
数年後、丸亀城に再訪して石垣がきれいに戻されているところを見たら、微々たる金額だけどわたし役に立てたって嬉しくなっちゃうかも。


夜、高松メシ

高松に到着。すっかり日も暮れました。
夜ご飯はジャンキーなものを欲していたので、骨付鳥を食べることにした。
店名を聞いたことのある一鶴に電話すると、テイクアウトでも提供までに20〜30分かかると言われたので店までさんぽがてら歩いていく。

夜の高松さんぽ
骨付鳥一鶴  ひなどり

塩気もしっかりあるけど、スパイスがすごく効いている。なんだぁ?なんだろう、胡椒じゃないんだよな……山椒か!!
こんなん、ビールが進んじゃうよ〜〜!沁み入る〜〜!!
この他にとりめしも食べた。

たくさん行動したのでそれはもう、布団に入ると間もなくぎゅんっぎゅん寝た。
あー疲れたけど、楽しかっt(zzz…)


3日目は引き続き香川で県庁舎を見て、イサム・ノグチ庭園美術館を見学、合間にうどんもちらほら、また見晴らしの良いところへのぼる、そしてその後高知へ移動し鰹を食らう!です。

追記:続きはこちらから

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?