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ゲーム音痴のプレイ日誌NieR: Automata#15 C/Dルート 肉の箱

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 引き続き、NieR: Automataのプレイ日誌を続けます。かつて3Dアクションゲームのチュートリアルで道に迷って詰んだゲーム音痴な筆者に果たしてこのゲーム、クリアできるのか!?

※以下プレイ時の感想、ネタバレ注意!

CHAPTER 13 肉の箱


 今回のチャプターは9Sパートになります。白い塔の突然の出現によって谷底に落下した9Sでしたが、デポルとポポルによってレジスタンスキャンプで治療されていました。これまであまり関わりのなかった二人ですが、気を急く9Sの気を紛らわそうと自分たちの過去を語り始めます。
 この二人は「過去に同じ型のアンドロイドが大暴走を起こして、結果的にそれが人類の滅亡を決定させた」という罪を背負っており、人類軍に「サンプル」として飼い殺しになっている、という重い話が。

 ……ここのパートは正直本編との関連が薄く「へぇ…」と頷くしかないというか、そんなに関心が持てませんでした。前作『NeiR:Replicant』をプレイしているユーザーなら感慨深いのかもしれません。同族の罪を個人に背負わせ、それを本人たちも納得しているというのが個人的に納得行かない。
 
 キャンプ地での他のレジスタンスの面々は9Sの無事を喜び、今後も協力すると言ってくれます。
 ……それにしてもよくこのアンドロイド連中生きていたな、と思います。ヨルハでさえ瞬殺されたのに。
 これはレジスタンス自体が機械生命体の眼中にもなかったということなのか、それとも旧式のアンドロイドにはウィルスへの何らかの耐性があるのか気になるところ。

 ポッド153の進言により、とりあえず陥没地帯に出現した巨大な白い塔を調べに向かう9S。
 正面ゲートはセキュリティーが強靭で、ハッキングではどうしようもなく立ち尽くしていると、突如周囲に甲高い声が響き渡ります。
 その声はまるで人気アトラクションでも紹介するかのように、塔に入るための条件として『資源回収ユニットツアー』を案内してきます。なんとなく『PSYCHO-PASS』シリーズに出てくる公安マスコットキャラ【コミッサちゃん】を思い出しました。

 人を虚仮にしているとしか思えないそのふざけた態度に憤る9S。改めて機械生命体の殲滅を、そして2Bの仇であるA2の殺害を誓うのでした。

 ポッドの示した座標に従い、森の王の城近くに現れた1つ目の巨大建造物に侵入する9S。入り口には天使文字と呼ばれる言語で『肉の箱』と記されていました。

 上階へ上がるためには、「群がって襲ってくるその階の雑魚たちを蹴散らすこと」が条件だと理解した9Sは苛立ちながら全ての敵を殲滅していきます。中には命乞いや恐怖を口にしながらつっこんでくる連中も。構わず残らず撃破していきます。S型は戦闘に向かない、というのはなんだったのか。
 ……まあ、憎悪に駆られ我が身を顧みず猪突猛進としかいえない戦い方をする9Sの様子は、兵士としては確かに不適かもしれません。ポッドの静止や労りがもう一切届かないほど、9Sの精神は遠い地平に行ってしまっています。

 そもそも謎の声はなぜ殺し合いをけしかけて、機械生命体を捨て駒のように扱ったのか?機械生命体を間引きしたかった?謎は相変わらず深まるままです。 

 最上階らしき場所で建物のコアらしきものを発見した9S。護衛の重武装の機械生命体を蹴散らし、「助けて」と縋るコアを無情にポッドの必殺光線で撃ち抜きます。

 あと残る資源回収ユニットは2つ。立ち去ろうとする9Sに、護衛の中の生き残りが怨嗟の叫びをあげます。

「コロセ!オレヲ、コロセ!コノ卑怯者ッ!!」

何かが切れたかのように雄叫びをあげて剣を突き立てる9S。

まるで勝った気がしないもののこれでクエストクリアになります。

 純朴な少年が大切な人を喪って、哀しみと憎悪をない交ぜにして戦うという9Sの姿を見て、ふと『銀河英雄伝説』終盤のユリアンを思い出しました。
ユリアンは最後の最後には安らぎを手にすることができましたが、9Sははたしてどうでしょうか。

 彼にはもう他に守るべき人は誰もいないのです。

 

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