治療の経過 (60日目)

　9月に入ってすっかり日は短くなり、気温も朝晩はぐっと冷え込み始めた。ほぼ病室にいるから少ししか開くことの出来ない窓からとヤフー天気からの感想です。この説明いる？ でも挨拶の話題は天気だって古くからそういう事になってるから。とにかく真夏の7/16入院開始から最高気温では5度10度低くなりはじめたね。もう秋です。

　入院から60日が経過した。正確には59日だけど。入院期間としては長いのかな。どうなのかな。まずまず長いほうなんじゃないのか。中島らもの入院期間50日は超えました。正しい治療により数値はなんとか改善し、退院が見えてきた。

中島らもが徹子の部屋に出たときの動画がTwitterで流れてきて、当然視聴したのだけど「あなた、仕事中お酒は飲まなかったけれどシンナーはお吸いになられてたんですって？」と徹子が質問しており「ええ、まあ」との事。中島らもが仕事中酒を飲んでなかったのは知っており、おれより真面目だなと思ってたけど全然そんな事なかった。もう酒でいいじゃん。多分酒も飲んでたろ。

現在の各検査項目数値

　戻ります。いつもの数字です。各検査項目毎に下限値と上限値があり、少なすぎても多すぎてもダメです。

（いつもの）

　退院目標値は総ビリルビンが3以下で現在が3.55。入院開始時の14.2から10.65改善。よく下がりましたねここまで。ステロイドは肝臓に効く。(ステロイド点滴3日目) 一方でアルブミンとPT活性が悪化しているんですが、先生、これは大丈夫なのでしょうか…… アルブミンについては値が悪いと腹水を溜め込みやすくなる。じゃあちょい足ししちゃいますか！ つって2回めのアルブミン点滴が先日行われた。1回やると値は改善するのだが、しばらくするとまた悪くなってしまったようだ。(半減期17日でほとんど熱として消費される)ちなみにアルブミン点滴は保健所の指示で1ヶ月に投与できる量が制限されており、ホイホイ入れられるものではないらしい。このあたりの根拠となるデータや厚労省の該当ページは探してません。すみません。というか腹水が溜まってなければ必要のない治療のようですね。今はないのでOKです（でも幸せならOKです）

　先日鳥人間コンテストを見ていたらあの東北大学ウインドノーツの桂くんが解説として参加しており、あの桂くんかと嬉しくなってしまったので、幸せならOKですの人もいつか皇室報道関係の仕事で急にテレビに出てきて欲しいです。というか鳥人間コンテスト見ました？ どっかで実況スレッドまとまってないかな。

今後の治療方針について

　消化器科としての入院治療は急死のリスクがほぼ消えたため、そろそろ終盤だ。生体肝移植の話（生体肝移植という選択肢(入院45日目))も一時あったが、これは回避された。面白そうな話ではあったが自分の腹と家族の腹を切らなきゃならんのは当然面白そうだから、でやるべき事じゃないよね。当たり前だ。お前ちゃんと反省してるのか？ (チッ、うるせーな。反省してま～す) 食道に出来た静脈瘤の内視鏡治療が残っているが概ねあと1ヶ月くらいで出所だろう。

　今後は投薬治療のみなので通院しつつ在宅療養に切り替わる。ここで数値悪化したら当然再入院だけどね。飲まなけりゃ再入院になることはほぼないでしょう。飲まなければ。ねー！

　退院に向けて追加された治療がある。筋トレだ。筋肉が一部肝臓の働きを補助するらしく、筋力トレーニングを開始しましょうとの事。ただし1ヶ月もほぼベッドで寝て過ごしていたわけで、体力の低下が物凄い。現状は筋トレとは程遠いリハビリにしてはちょっと重めかなくらいの事しか出来ない。ちょっと張り切ると38度以上の発熱があったり、自分、病人だったんすか！？ とちょっと驚き。ちょっと～、体力クララ並なんですけど～。ウケる～。

　筋トレは午前午後と1日2回、大体30分ずつ実施されている。午前中の担当者が新卒新人の作業療法士で、最初のうちは可愛いねえと思っていたが新人ならではの至らなさと年齢差ゆえの価値観の違い、言葉を選ばずに言うとちょっとこいつイケてないのでは？ とちょっとイラつく場面が増えてきた。人の悪口は面白いので仕方なく書くと、連絡なくリハビリを3回ほど中止してみたりするので流石に上司に当たる他の療法士さんに愚痴ってみたらドンズバその子の上司だったみたいで謝罪に現れた。連絡しなかった理由がスケジュールを明確に決めてなくてやれたらやろうと思っていた、だったので軽めに「コラ！」つった。ちなみにおれが客とのアポをすっ飛ばさないかというと稀によくやります。アポを取った直後に記憶喪失になる事があるからです。酒をやめた後でもこれは残るのだろうか？ あと特に許可なくおれのベッドに腰掛けてみたりするところ。まだそこまで心許せてない。あと足が臭いんだよな～。

酒をやめなければならない問題はずっと残る

　はい。入院中もずっと飲みたいです。我慢は出来ています。それだけです。入院中にベルギービールの図鑑本を買って取り寄せてみたり、デリリウム・トレメンスというアル中を表す名前のビールのTシャツを買ってみたりしています。隙きあらば飲みたい。ここでいう隙きとは肝臓、の数字が悪くならなければ、飲んでもいい量が明確であれば、の意味。そんなものはない。ないけど諦めてないんだね～。退院するときに「先生、どのくらいだったら飲んでもセーフですか？」って聞きたいくらいだが家族にぶん殴られる他、アル中病棟への移監も追加されてしまう。アル中病棟なんか行ったらそれこそやってられなくて飲んでしまうよ。アルコールで得られる効果(リラックス、高揚感)を肝臓で負担を掛けず他で得るにはどうしたらいいのだろうか。今の所わかりやすく脳に効いているなと感じるのはモンスターエナジーなんだけどこれはカフェインなのかな。ナイアシンも入ってるからニコチンもか。ナイアシンだけで言うと、inゼリーの方が断然多くて、モンスターが8.5mgに対して13.0〜25.2mg入ってる。(～ってなによ？ その日の職人の気分で含有用が変化するの？あと商品名ウイダーで良いじゃん。なんで変えたの？) タバコが吸えりゃタバコもありだけど超嫌煙家なので無理だ。無理だけどそれを考えちゃうくらい脳に酒が足りない。

（可愛いですね。ぞう🐘「デリリュウム トレメンス」とは、オランダ語で「アルコール中毒による震え」という意味。これを飲むと、ピンクの象→クロコダイル→ドラゴン→鳥の順番で幻覚が現れるという意味が込められています。ダイの大冒険のクロコダインがピンクなのはダイのパーティの中にアル中患者がいて幻覚でも見ているのでしょうか。飲ましてクレメンス）

　アル中は他の時間の潰し方を見つけろなんて言うけどそうそうあれ以上のものはないからな。モンスター飲みながら競馬か？ 碌なもんじゃないねえ。発想が。最近の暇つぶしはヤフオクとメルカリで不用品を売ることです。設けの出ない売買をやる究極の暇人だ。ドロヘドロの全巻揃いはまあまあ値がついた。不用品を売るつもりが増えたりするもので、いま吉野家の牛丼のどんぶりがすごく欲しい。出品状況を日々見張っている。ポケモンとコラボした時の専用どんぶりがあって、これがキャラクター全揃いで50万円近く値段がついていた。すごい。非売品なのにオークションに流れるのは盗品なの？それともノベルティとして企業間で配ったりしたのかしら。

（文学？ そんなもの不幸な人間がやるものだよ。最高の古酒を飲んで豊かな気持ちになれば、文学なんてやってらんないよ！きみたちも文学なんてつまらないこと考えずに、古酒飲みなさい 古酒！）

とうとうゲーミングノートパソコンを買い、病室でハードにストリートファイターⅤの対戦を始めた話　おわり