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地球から月へ

100年前、まだ宇宙の彼方がどうなっているか知らず、太陽の周りを地球とともに回る遊星たちが生命を湛えていると信じられていたころから人々は月にあこがれ、その地に足跡をしるしたいと想像を膨らませてきました。

そして今からおよそ50年前、人類はついに月に降り立ち、改めて私たちの遊星地球の姿を外から眺め、生命を湛えたその姿に感銘を受けました。
そして今年、再び人々は月へ向かう計画を立て、いよいよ実行に移そうと月を周回する大型ロケットの打ち上げを控えています。

地球から月へ/ミツマチヨシコ

今月の頭に打ち上げ予定だったアルテミス計画の第一弾のロケットは、今月28日以降に打ち上げられます。今回は月よりも遠い、火星を目指して人が飛び立つための助走です。
火星は、40億年前には表面に水を湛えていたことが分かってきており、生命の痕跡がある可能性が高い星、一度は生命などいない死の星だと思われたものが、再び生命がいるかもしれないと言われるようになってきましたから、実際に人が手を動かして調査をすることができれば、詳しい火星の生命の状況を知ることができるでしょう。

トラブルで延期になったりもしていますが、高く飛ぶためには深くかがむ必要がありますし、打ち上げてからトラブルが見つかるよりも打ち上げ前にしっかりトラブルの対応をして万全な状態で宇宙に向かっていけば、きっと素晴らしい世界を私たちに見せてくれることでしょう。楽しみですね。

ミツマチヨシコ
2002年から活動中の切り絵作家。水彩、漫画、動画なども作る。
作風はノスタルジック。ファンタジーとバンプオブチキンをこよなく愛している。
内なる宇宙をこの世界に持ち出し、未知なる外宇宙に思いをはせる日々。

2022年 9月号より

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