心が折れた日/ステップママの試練

何がきっかけか、思い出せないけど、

心がぽっきり折れた日がある。

完璧であろうろするぺき親な私は、

ボーイのやることなすことすべてに
口を出して、
こっちのほうがいいだの、
こうしろだの、
なんでこれしないのだの、
人生の先輩として助言し、
そして私がスムーズに生活できるように
全力注いでいた。

もちろん相手もいっちょ前に人なので、
反発もするし、
自分のやり方もあるし、
テレビもマンガも楽しいからやめられないし、
その後に起こる不利益なんて想像しないし、
それより今の楽しいほうが優先だし。

は？

自分が楽しいより、人（私）に迷惑かけんじゃねー！！

と思っていたので、
ボーイの主張はどうでもよかった。


しばらくは力でねじ伏せるぞ！と思い、
無理矢理服を脱がせて風呂場に押し込んだり、
口に食べ物を突っ込んだり、
黙ってテレビや部屋の電気を消したり、
身体を抱えて習い事に連れて行ったり、

とにかくパワー！！！で乗り切っていた。

まさに北風。

でもずっとピューピュー吹いてると
疲れる。

ピューピューし続けないと、
服脱がせられないし。

相変わらずボーイは文句ばっか言うし。



それであるとき、
ポキっと鳴って、
完全無視モードに切り替わった。

もう知らない！！
勝手にしろ！！
嫌い！！


ネグレクトする親の気持ちがよ～～くわかる。

ラク。

ほら、無視されて悲しいだろ！
自分が言うこと聞かないからだよ！

自業自得だ！！


しばらくすると
子どももだんだんおかしくなってくる。

朝起きられなくなったり、
しばらくなかったおねしょが続いたり、
元気がなくなってくる。


こうやって子どものココロも病んで行くんだな～と実感。



なにやってるんだ私は！！
こんなんじゃだめだ！！
太陽になろう！！！！

なんて簡単に気持ちは切り替わらない。

酸欠だった私は
ゆっくりと深呼吸する。

ちょっと冷静になったら、
ボーイに自分の気持ちを伝える。

どんな出来事が、
私を北風にするのか。

ボーイは神妙な面持ちで、
ちゃんと聞いて、
わかったと言ってくれる。

お母さん大人気なくてごめんね
と言うと、
いいよと言ってくれる。

未だに私は北風ピューピューも多い。
けど最近は太陽も顔を出すときがある。


心はポキっと折れたけど、
関節が増えたようで、
前より少し動きやすくなった。