ペッパーミントコーヒー@BL

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そんなはずじゃなかったのに 5、あいつの指のあとが消えない

「「 ガラガラガラ、ペッ 」」 二人は芳樹の家につくなり、並んで口をすすいだ。 ファーストキスの味にしては、口に広がるザーメンの味は気持ち悪すぎる。 最悪、マジ最悪だ。 「あーなんか嫌な感じだった。」 「やっぱ、せーえきなんて食い物じゃねえな。」 「やめてくれよ、マジで。しかもなんで飲むんだよ、最悪だろ。」 「だって、お前なんか困ってたじゃん? なぜか知らねえけど、あんま抵抗なかったんだよな。」 て、抵抗ゼロ?? 男のチンチンくわえるなんて、俺には無理。 「やだ

    • そんなはずじゃなかったのに 4、いけないことを考えてしまう

      「リョウ!」 ガッといきなり芳樹が良一の手をつかんだ。 「出よう!」 「え?」 グイと引かれて立ち上がると、芳樹がその男に思い切り蹴りを入れる。 ドカッ! 「いてっ!」 「この変態じじい!」 言い捨てると手を引いて、一目散に逃げ出す。 「リョウ、ズボン直して!早く。」 気がつくとズボンが下がって、パンツがまる見えだ。 いつあいつに下げられたのか、気がつかなかった。 慌ててズボン上げて手で押さえると、ドアを出て映画館を飛び出した。 怒って追いかけて来そうで怖い

      • noteで有料ページを販売するつもりでしたが、Boothで販売に切り替えます。 R18シーンのページをページ販売、連載終了後に一冊にまとめて販売を考えます。一冊でお買い上げの方にはお待たせすることになるかと思います。 https://peppermintcoffee.booth.pm

        • そんなはずじゃなかったのに 3、日曜日の映画館

          日曜日、二人は約束の映画を見に複合施設内の映画館へと向かった。 日曜なので、さすがに人通りも多く映画館も並んでチケットを買う。 始まる時間が迫って、イライラしながら何とか買うと、ドリンクを買う暇もなく座席へと向かった。 すでにオープニングも始まって、席もいっぱいだ。 端っこの二つ空いた席を見つけ、何とか座ることが出来てほっと一息ついた。 良一の隣は、中年男がやたらバリバリとポップコーンを食べている。 ぐるっと見回すと、SFなのにさすが恋人同士が多い。 良一がちらっと芳樹を見

        そんなはずじゃなかったのに 5、あいつの指のあとが消えない

          【BL小説】そんなはずじゃなかったのに 2、目覚めちゃったらどうしよう

          翌日、良一はすっかり憔悴しきった様子で遅刻して登校してきた。 ぼんやりうつろな顔で、授業中もシャンと背を伸ばしたまま、上向いて大口開けて、爆睡して怒られている。 「どうしたんだよ、寝てねえの?」 昼休みに芳樹が肩を叩くと、彼を見てぽおっと赤くなる。 「んあ?ああ、なんでもないよ」 顔を背けながら、妙に芳樹の触った肩がジンジンして感触が残った。 「本、そんなに刺激強かった?」 自分のせいかと心配そうに、芳樹が耳元に声を潜める。 フウッと熱い息がかかって、ゾクッとして

          【BL小説】そんなはずじゃなかったのに 2、目覚めちゃったらどうしよう

          こちらでの1作目のBL小説、「そんなはずじゃなかったのに」連載開始しました。 同級生BL、甘々です。よろしくお願いします。 最初Boothでの一括DL販売を考えていましたが、好みもあるのでページ販売の方が買いやすいかなと思いました。初めての試みです。どうぞよろしくお願いします。

          こちらでの1作目のBL小説、「そんなはずじゃなかったのに」連載開始しました。 同級生BL、甘々です。よろしくお願いします。 最初Boothでの一括DL販売を考えていましたが、好みもあるのでページ販売の方が買いやすいかなと思いました。初めての試みです。どうぞよろしくお願いします。

          【BL小説】そんなはずじゃなかったのに 1、誕生日プレゼント

          注*R18の部分は有料になります。 学校帰りの道行きで、芳樹が突然はたと立ち止まった。 「どした?」 昨日のテレビの話をやめて、良一がくるりと振り返る。 30分かかる家までの帰り道は、すでにもうすぐゴールも近い。 芳樹が潤んだ目で良一をじっと見る。 思わず胸がドキッとして、辺りをなぜかキョロキョロうかがった。 ここは表通りから入った路地で、一番人通りが少ない。 ひゅーっと風が走り、2人の髪がなびいて七三分けになる。 彼らはもうすぐ卒業。 ずっと仲良しで、しかし不幸に

          【BL小説】そんなはずじゃなかったのに 1、誕生日プレゼント

          はじめまして、BL小説書きです

          ペッパーミントコーヒーと申します。略してペパコー。 普段はLLXと言うファンタジー、アクション書きです。 たまにエロいBLを書きます。 noteはR18書きには向かない場に思えますが、なぜここに現れたかはTwitterのフォロワーがまったく増えないからです。 というか、R18って書いてるIDをフォローするのって勇気入りますよね。 あと、最近Twitterほとんど見ない。 そんな人増えたかもしれないなあとか思うわけで。 滅多に書かないR18ですから露出が極端に少ないペパコー

          はじめまして、BL小説書きです