見出し画像

ヤクルト日本一。

だいぶ遅れてしまったが、スワローズが日本シリーズを制した話をしたい。

つい先週まで、2021年、日本の中で1番強いチームを決める日本シリーズが行われていた。メディアなどでは、近年稀に見る好カードとも言われていたが、本当にその通りであった。

シリーズが始まる前は、大方の専門家が、投手力の差からオリックス有利という予想を並べていた。僕は「なんで?」という気持ちもありながら、こっちの方がいいんじゃないとも思っていた。というのも、開幕前に、誰一人としてヤクルト優勝の予想をした専門家がいなかったからだ。何かあまり期待されていない方が力を発揮できる予感がしていた。

シリーズは、どの試合も緊迫したゲームで、ほとんどが僅差のゲームだった。スワローズは投手陣が永遠の課題とされながらも、その投手陣が締まったゲームを演出したのだ。

僕が今回話したいのは、その中で活躍した若手選手についてである。今シーズンは、今まで戦力になっていなかった、新しく台頭してきた選手の奮闘が目立った。奥川、高橋、原樹理に代表される投手陣や、1番センターに定着した塩見が特出されるであろう。僕は、以前からこの選手たちにはとても期待を寄せていた。でも、一軍に上がってもなかなか結果が出せなかったり、ファームでもうまく調整できなかったりっていうことが多かった。その中で今年は先に名前を挙げたような選手たちがシーズンの途中からでも力になってくれた。

シーズン中に活躍してくれるだけでもとても嬉しいのに、彼らは大舞台に移ってもとんでもない力を発揮してくれた。今年の日本シリーズで若手投手陣が力投したり、塩見が塁を掻き回したりする光景なんて、昨シーズンが終わった頃には考えられもしないことだった。

今、名前を挙げた選手以外にも、さまざまなストーリーを持った選手がみんな揃って活躍してくれた。20年ぶりの日本一なので、僕にとっては生まれて初めて。ただのファンなので、僕が何かをしたというわけではないが、とても誇らしい気持ちになった。

僕は、彼らにおめでとうよりもありがとうを伝えたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?