#2 二十歳の飲み会と『忘れる』能力
確かに。アップしたnoteにスキがついたら、それだけでなんだか嬉しい。
気に入った日記帳を選んだり、紙の手触りや罫線の感じ、ペンはもちろんインクの色にもこだわって自分の文字を記すのは大好きだけど、それよりも今回noteを始めた意義を早々に実感できて、ポチッて下さった皆様に感謝!
さて、第二話。昨夜は成人式を迎えたムスメが初めての飲み会。
中学校の同級生男子達と歩きで近所の居酒屋からのカラオケだそうな。
関東の最果てのこの町ではそれがお決まりのコース、っていうか、他の選択肢なんてない。
コロナ禍で高校3年の頃からあらゆる自制を強いられ続けてきた、しかも超コミュ障ムスメの初めてのラフなお出掛けだもの、気持ち良く送り出した。
が、待てど暮らせど帰ってこない。確かに「何時になるかまだわかんない」とは言ってたけど。
彼氏いない歴20年女子学校育ちのムスメだもの、私以上に3歳年上の兄ぃが心配で大騒ぎ。
ウチの兄妹は本当に仲良くて(努めてそう育てたんだけど)、断然母なんかよりそれぞれを大切に想っているようです。
話は逸れましたが、結局朝4時近くまで歌ってたみたい♪ 暢気な子です。
ただやっぱり男の子達との会だったので、その観念についてはしっかり説教しました。
私も男友達の方が完全に多い人なのでそこをとやかくいう訳ではないのですが、大事な友達だったらお互いがその関係を育んでく努力が必要だって。
家族ぐるみの関係性ならすでに信頼もあるかもしれないけど、いきなり同居の家族が眉をしかめるような遊び方はどうだろうって。
彼らが就職で離ればなれになるから…ってことだったし、もう二十歳だから仕方ないかな…とも思うのですが、一応ね。
で、ゴーストタウンみたいな寒い夜中の街をムスメ一人で歩かせるのは嫌だったので、お迎えに行きましたけれども。
にしても、兄ぃの時はそんな心配したことなかったから女の子って面倒…。
とはいえ、私が二十歳の時だったことを振り返るとカワイイもの。
バブルが弾けたことに気付いていなかった華やかかりし時代、毎日忙しく遊び惚けていました!
当時の人らしく自立心はある方だったので、学費だけは親が出してくれたけど短大に通いながらバイトをいくつも掛け持ち、月20万円近く稼いで、それを見事に使い切るという生活。信じられないくらい何も考えてなかったなー。
バイトして夜中遊んで朝日とともに帰る、たまに学校(笑)
昔は単位の取得もやりようだったので、一年の前期にガーッと取って2年時には週休4日制とかにできたので、本当に充実した遊びっぷりでした。
ホストやクラブはあんまり好みじゃなかったから、ただただ仲間達とがっつり呑む!っていうだけで、何がそんなに楽しかった?と思うほど。
今思えば海外旅行に行ったり、車を買ったり、それこそ貯金したり。いろんなことが出来たでしょうに、何もしてないというのがしっかりバブル感あって笑える。
そんな私が今回の一件で最も驚愕したのは、私の母の発言。
孫の成人式のため大阪から来てるママ=私の母。
遅くまで帰ってこない孫について「あんたはこんなこと一度もしたことなかった!」って。えーーー?!……
ママはご都合により厳しい人で、自分は出歩いても私が出歩くのはとにかく咎めた。
だから私は時々二階の窓からお出掛けしなくちゃいけなかったり、入口のドアには少し開けただけでも鳴る鈴をつけられたり、足元にトラップを仕掛けられたりして深夜の出入りを阻まれたりしたのに、全く記憶が違ってしまってる!
実はこういうことは近頃よくある。
私のことについての記憶違いは結構あるし、二人の弟や別れたパパについてもたまにある。
どれも美化された感じでママの主観に基づいていると思われる。
23歳で結婚して関東の外れに転居、その後紆余曲折はあるものの、離れて暮らす方が長くなって、自分のお友達との自慢大会を繰り返すうちに変化してきたんだろうけど、私達が訂正しても全然受け入れない。追及すると逆ギレする。もう、そっとしておこう…。
こういうことを目の当たりにするとちょっと考えてしまう。
あの頃、あんなに大騒ぎして毎日毎夜どったんばったんを繰り返したけどあれは必要だったのかな。
他に例えば進路についての重要なことでも、候補にも挙がってなかった音大を目指してたことに変わっちゃってるんだけど、ママが全否定した私の希望とか全部どこ行っちゃったんだろう。
もちろんそういうところは人によってかなり個人差があるんだろうけど、最終的に自分に都合よい記憶に出来ちゃうのなら、誰もがもっとラフに生きてもいいのかなって思ったり。
『忘れる』という行為は人間の持つ有効な能力だって兄ぃが言ってたけど、そうかもしれない。
いろんな辛く苦しい経験を振り返ると、いい思い出に変わってるということはよく聞く話。子育てなんかはその代表だよね。
最近ではなんとなくそんなことに気が付きながらも、どうしても昭和チックに生きてしまう私なのでした。
アダルトチルドレンで奔放なママは、今後もたびたび登場予定です。
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