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大阪ひとり旅③ 芦雪のことが好きになる

大阪に来ています。次は中之島美術館で開催されている長沢芦雪展へ。

中之島線の渡辺橋駅から徒歩5分とありましたが、案内看板がたくさんあってそれに従って行くと辿り着きます。

矢印に従って歩くのって宝探し気分になりませんか?
私はそれが楽しくて夢中になって歩いてしまい、写真撮るの忘れてしまいました。

駅の改札を出るとポスターがありました

テート美術館展もやっていますが、こちらは9月に国立新美術館に観に行きました。

音声ガイドの板垣李光人くんの声が良かったです。(私の美術館巡りデビューでした)

……………

芦雪の絵は、ただ怖いとか厳しいだけではなく、その中におもしろさや柔らかさがあって親しみやすいなぁと思いました。

残念ながら、勉強しておいた無量寺の虎と龍には会えなかったのですが、こちら↓の島根県西光寺の龍にお目にかかることが出来ました。

図録より《龍図襖》

濃く描いているのは目や頭の部分だけで、他は優しいソフトな墨の色で描かれているようでした。

目がマンガみたいにコミカルです。

見入ってしまいますね。来てよかった。


于緝時代の絵に引き込まれる

それから、こちらの鴉にも見入ってしまいます。

図録より《梅に鴉図》
ホテルのベッドで撮影してます^^;

この黒にゾクッとします。
だけどよく見ると、寒い冬、ひとりじゃない、春はもうすぐ。

寒い冬、肩を寄せ合う相手が私も欲しいです。

于緝(うしゅう)って書いてあるから、応挙に入門する前の絵かな。

于緝って号ですが、かっこよくないですか?意味は分からないけれど、字もすてきだなぁと。自分で名乗っていたのでしょうか?


カメラ目線にやられる


それから、芦雪の大きな絵を観ながら進んでいくと、どうしてもたまにカメラ目線の子と目が合います。

図録より《花鳥図屏風》

もうちょっと大きく写っててほしかった!この子を図録でも見るのが楽しみだったのですが、図録だとカメラ目線なのがあまり分からない。

けど、実物はめちゃくちゃカメラ目線。すごく目が合います。見つめられます。

そういう子が他の絵にもたまにいるので、次はどの子かなと進むのが本当に楽しかったです。


芦雪の絵が好き


芦雪展、giftedって言葉が何度もよぎりました。芦雪には世界はどう見えてたんだろ?形の集合体?なんて答えの見つからないことを考えました。

そして、芦雪の絵が好きだ!と真剣に思ってしまいました。くすぐったいような感覚。西洋絵画を観た後の感覚とまったく違うんです。私も日本人だから?

ポスターにもなってる最後に展示されていた牛図。HPで見た時から気持ち悪いなぁと(←失礼ですみません)思っていたけれど、展示を見終わり最後に目にすると「そうこなくちゃ!」と180度の変化です。

「最後はもう、これしかない。」そんな感じでした。

展示を考えてくれた方々の心意気に感動でした。


……………

帰り道、地下鉄の乗り換えで何故か地上に出てしまい道に迷い、結果汗だくで一駅歩くことに。

歩き疲れ辿り着いた晩ごはんがこちら↓

新大阪駅近くの居酒屋さん

人生初、ひとり居酒屋でした。緊張しました。

そして大阪に来てから大阪名物を食べてないことに気づき、たこ焼きとねぎ焼き(小さめにしてくれました)両方注文しました。気合いで食べます。
この後、焼きなすも頼んで完食です。おいしかった!

次は、ヒンドゥー教の展示がある民博へ行きます。

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