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Claris FileMakerの導入費用って、いくらかかるの?

システムの受託開発を依頼する際に、パッケージサービスのように料金が固定ではないため、導入費用がいくらかかるか気になりますよね?

今回は、当社の場合、業務システムの開発を外注して導入するといくらかかるのかについてご紹介したいと思います。

私たちが提供しているサービスは、Clairs FileMakerというローコード開発プラットフォームで開発を行い、お客様の要望や課題に応じたシステムを作成し納品、運用サポートをしています。

必要な費用としては、「プラットフォームを利用するための費用」「開発委託費」、そして「安心して運用するための保守費用」の3つにわかれます。
では、それぞれ具体的にいくらかかるのかご紹介します。

①「サービスを利用するための費用」

サービスを利用するためには、「Claris FileMakerのライセンス費」と「データベースサーバーとして使用するFileMaker Serverの専用サーバー」の2つが必要です。

Claris FileMakerライセンス費用

Claris FileMakerのライセンス形態は様々ありますが、当社で多くご案内している「ユーザーライセンス(年間)」で導入した場合についてご紹介します。

まず、シングルライセンスを除くFileMakerライセンスは、最小契約数は5ユーザーからですので、5ユーザー契約した場合は以下の費用が必要です。

【年間ユーザーライセンス】
<1ユーザー:年間21,120円>
21,120円×5ユーザー = (年間)105,600円税別

なお、ライセンスは契約数が多いほどお安くなります。また、契約年数も1,3,5年タイプがあるほか、買い切りタイプの永続ライセンスもあります。

詳細はコチラ▽
Claris FileMaker ボリュームライセンスパンフレット

ライセンス形態については、こちらの記事でも詳しくご紹介しておりますので、ご覧ください。

専用サーバー費用

FileMakerServerを動かすサーバ環境が必要になります。こちらは「クラウド型」で利用するか、「オンプレミス型」で利用するかで費用は異なります。

どちらもそれぞれメリットデメリットはありますが、最近はサーバーの管理がいらない、導入が手軽などといった理由から、クラウドサーバーを選択されるケースが増えています。

クラウド
当社の多くは、サーバーをクラウド型のレンタルサーバーで用意されるケースが多いため、今回はレンタルサーバーを利用したケースでご紹介します。

まず、FileMaker Serverの必須条件を確認します。

※Claris FilrMaker2023の動作環境です
【必須条件】
◆ FileMaker Server(Windows)
CPU:4-Core
RAM:8GB以上
ハードドライブ:512GB以上のSSD、ドライブの空き容量20%以上
ネットワーク: Gigabit Ethernet
FileMaker Server (macOS)
CPU: Apple M1 (8-Core) または Intel Core i5
RAM: 8 GB 以上
ハードドライブ: 512 GB 以上の SSD、ドライブの空き容量 20% 以上
ネットワーク: Gigabit Ethernet

Claris FileMaker2023動作環境

弊社でも取り扱いのある「さくらのVPS for Windows Server」でみてみます。

FileMaker 動作環境を満たす最小価格のプランは…

<プラン W8>※税込

CPU仮想6Core/メモリ8GB/SSD400GB
月額8,571円(年間10,850円)

+追加ストレージ(NFS)SSD:200GB
月額1,738円(年間 19,118円)

合計:(月額)10,309円/(年間)123,708円

開発規模やデータ容量等によってはよりスペックの高いプランが必須となりますが、小規模であれば年間12~13万円ほどの費用が必要です。

オンプレミス
オンプレミスで利用する場合は、サーバーのスペック等で価格は大きく異なるので一概に金額をお伝え出来ませんが、例えとして「Mac mini」をデータベースサーバーとして利用した場合をご紹介します。

価格も112,800円(税込)とお手頃です。

ただし、Mac mini はあくまでもデスクトップマシンであり、サーバマシンではないため、お客様の事業の規模によってはお勧めできない場合もあります。
弊社では、オンプレミスでお考えの場合のサーバーの手配等も承りますので、ご相談ください。

FileMaker Cloud

なお、ここまでご説明したライセンスとサーバー(クラウド)が一緒になった「Claris FileMaker Cloud」というライセンスタイプもあります。こちらも5ユーザーから契約可能です。

FileMaker Cloud Essential(ライトプラン)
1ユーザー:月額2,150円(年間25,800円)
25,800円×5ユーザー=年間129,000円税別
※ライトプランはユーザー数10名までで、共有App数、ストレージ等に制限があります

FileMaker Cloud Standard(スタンダードプラン)
1ユーザー:月額4,400円(年間52,800円)
52,800円×5ユーザー=年間264,000円税別

別途サーバーを用意する必要がないため、すぐにFileMakerを利用できます。ライトプランだとかなり価格は抑えられますね。ただし、ライトプランはユーザー数が10名までだったり、共有App、ストレージ数にも限りがあります。また、Cloudだと利用できない機能などもあるため、機能要求や利用環境・人数によってご案内させていただきます。

②「開発委託費」

弊社で一からシステムを構築する場合、当社で多い開発価格帯は40万円~300万円ほどです。結構幅はありますね…。おおよそのイメージをつかんでいただくために、40万円の例と、300万円の例をご紹介しますね。

40万円ほどの開発例

こちらは、個人事業主向けの顧客管理アプリで、開発費が40万円ほどです。
iPadを使って、業務に必要な顧客情報を管理。iPadのカメラ機能を使って必要書類を撮影して保存することもできます。

個人事業主の方のスタートアップ企業で一部の業務を補完するためのサブシステムとしては、40~150万円ほどが多いです。

300万円ほどの開発例

こちらは「受発注管理システム」です。このシステムでは「顧客管理」「注文管理」「生産管理」「製品管理」「納品管理」「請求管理」など、事業推進に必要な多くの機能を取り揃えています。

この規模のシステムになりますと、だいたい250~300万円ほどが相場で、また機能や要件が細かいほど開発費はより高くなります。

なお、Claris FileMakerは使いやすいようにアップデートできることが強みなので、小さく始めてあとから追加で開発していくこともできますよ。

③「安心して運用するための費用」

システムを安全にお使いいただくために、導入後の保守サービスも対応しております。もちろん加入は任意ですが、不具合やトラブルシューティング等の対応を基本保守としていますので、トラブルや後で発生した不具合等を発見した際は、保守内で改修作業を行います。

  • ちなみに、弊社は基本保守を月5,000円(税別)で対応させていただいておりまして、そのほかご希望に合わせて月々一定時間の機能追加・軽微修正やサーバー監視等もオプションとして対応しております(ただし弊社で導入した機能・クラウドサーバーに限ります)。

まとめると…

※すべて5ユーザーで契約と仮定する

以上いかがでしたでしょうか?
もちろん、今回ご紹介した費用はあくまでも一例ですので、個人事業主様で個人で利用される場合は全く異なるご案内金額になりますし、開発費も予算が決まっていれば、FileMakerの標準機能を使うなどして開発範囲を少なくするなど工夫することで価格を抑えることが可能です。

また、利用用途やご希望環境によってどのライセンスプランが適しているかも様々ですので、ご検討されている方はぜひ弊社のようなベンダへ一度お問合せいただければと思います。


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