シャイニーカラーズの“カラーズ”の部分
『うしろの席までちゃーんと見えているからね~!』
これって色彩論的にあっているし
シャニマスと色彩論って近い存在なのでは?
色彩論についての本を読んだ結果、シャニマスすぎました
色ってなに?の説明
そもそも色ってなに?という話を簡単に説明します
色って端的に言ってしまえば『光』です
光の反射であったり屈折で私たちは色を認識しています
もうすこし深入りすると色は光で光は電磁波です
たとえば虹
虹は両端が赤と紫の七色、あれは電磁波のうち人間が色として目で感知できる波長の範囲なんですね
だから、紫より外は紫外線、赤より外は赤外線といったりします
実際には虹は七色ではなくて赤から紫の無限のグラデーションだと思ってください
あと色には三つの性質があって
『色相、色合い色味のこと
彩度、色の鮮やかさのこと
明度、色の明るさのこと』
とかがありますが、この辺の説明は端折ります
色って光なんだな~電磁波なんだな~って思っていただければ大丈夫です
色の持つイメージについて
色には、それぞれイメージが含まれています
小宮果穂さんの赤色ってどんなイメージを持ちますか?
赤という色には
情熱
闘争的
派手
怒り
炎
りんご
みたいなイメージを持ちます
太陽を連想させてエネルギーをアピールできたり、
見た目や明るさから印象に残りやすいとされてます
あとは魔よけや病気よけにも使われています
鳥居が赤いのもそれが理由ですね
神聖な場所に邪悪が入らないようにするため
あと、信号機の赤
信号機はどうして赤いか知っていますか?
光としての赤の場合ですが、色の中で一番視認性が高いとされています
赤は光の波長が長く、チリやごみで飛び散りにくいためです
夕日が赤いのも同じ理由です
そのため、信号機に採用されているんですね
天海春香さんの後ろの席まで見えてるからねーというのもファンが赤のペンライトを振っていてそれは1番視認性が高いから見やすい見つけやすいという小ネタ
赤の持つエネルギーさ、神聖さ、強さ、印象に残りやすさを理由に戦隊モノにしても信号機ユニットにしても赤がセンターになりやすいですね
色の持つパワーの話をもう少し広げると
囲碁の碁石、あれって白と黒で大きさ違うの知っていますか?
黒の方が大きくつられています
理由は白が膨張色で大きく見えてしまうからです
白いボールと黒いボール、どっちが重そうですか?
黒いボール、明度が低い方が重く感じます
引越しの時に白いダンボールが多いのは同じ重さでも軽いと感じた方が心理的負担を和らげる事が出来るからです。明日職場で使えるトリビアですね
また、白と黒だと白の方が未来を想起させて
黒の方が過去を想起させるというのもあります
放クラのロゴ!の話
色に注目してみると立体感を出すような配色になっています
放課後の部分が寒色で
クライマックスガールズが暖色になってます
寒色は奥の方にある印象を受けて、暖色は手前にあるイメージを付与します
それによって立体感を演出して放クラの勢いの良さっていうのをロゴの色だけでも表してきます!
色光の三原色、色材の三原色の話
色は基本的には3種類、赤青緑で構成されています
それを組み合わせることで様々な色を作る、これを光の三原色といいます
加法混色ともいいます
今回は色に光とかいて色光の三原色と表記します
色光の三原色は自ら発光している色、例えばテレビとかです
対して自ら発行してない色、例えばペンキとかの三原色のことを
色材の三原色といいます
上が色光の三原色で下が色材の三原色です
園田智代子のかきまぜたらミルクというカードがあるんですが
カードタイトルどういうこと?と思いません?
かきまぜたらミルクとは一体……
これは色光の三原色の話じゃないかというのがひとつの見解としてあります
放クラメンバーカラーと283カラーとミルク色、白色がありますしね
しかも、色光の三原色というのが重要で
彼女たち自ら光っているということになるんですよね。
そうじゃないと黒になってしまうから
そして白色は未来を想起させる色
輝く未来とも取れてとても好きです
対して、色材の三原色
これの基礎となる色は
シアン、マゼンタ、イエロー、そして黒:キープレートです
dye the skyの歌詞でありますね
光ではないからどんどん重ねる度に明るさを失っていく
さっきの色光の三原色とちがって自ら発光していないというのもポイントです
黒色といえばコメティックです
七色のユニットの後に現れた黒色彗星
虹って七色なのにもう一色!?しかも黒色!?
と、思ったのですが色材の三原色として考えると「283プロダクションの色たちを抱きかかえて自らの黒色になる」というわけでしょうか
これからの彼女たちの輝きから目を離せないです
アイドルのイメージカラーって個性の具現化?
戦隊ヒーローものって色の具現化だと思いませんか?
赤は炎や太陽、情熱で
ピンクは幸福で女性でやわらかくて
黄色は明るく快活でたのしくて
緑は神秘で公平で癒しで
青は冷静で知的で孤独で
みたいな……
色の持つイメージに寄り添ったキャラ立ちのほうが記号化としてわかりやすく受け入れやすいと思います
では、シャニマスでは?
この色のイメージにやっぱり引っ張られてしまう気がします
だだし、
今回参考にしてた本では
色の持つイメージは確かに存在しているんですけど、絶対的なものではない
シャニマスの描き方、ちゃんと色だけで人を判断できないよということを表現しつつ、アイドルゲームとしての性として担当カラーを設定して上手く付き合っているなと思います
エクストリームブレイク
小宮果穂のカードにエクストリームブレイクというのがあります。限定SSRです。
このカード、あまりにも色彩論チックなので紹介させてください
コミュタイトル
漆黒の中にあるもの
深紅が導く先にある答え
純白を纏うあの子は微笑う
紺碧のペンは軽やかに綴る
極彩色の世界
これをもっとシンプルな色に戻すと
黒
赤
白
青
になります
そしてこれには共通点があります
『い』をつけると形容詞になります
昔の日本人が最初に認識した色というのがあって、それが「白黒赤青」の4色だったと考えられています
いちばん古い「色」なので、しっかりと日本語の文法の中に取り込まれているというわけです
青信号も緑なのに青っていうのは、青の中に緑があったからです
この四色って、陰陽五行思想でもあるんです
なんのこと?ってなると思うんですけど、ザックリいうと自然や身近に起きる出来事を理解するための考え方で陰陽道や風水など占いにも使われたりします。
実は身近な単語の由来だったりして
『青春』ってこれです。
それぞれ青春、朱夏、白秋、玄冬です
ゲームやアニメのネーミングであるあるな青龍、朱雀、白虎、玄武もここからきています
方角や季節などもそれぞれの色に割り振られています
めぐるのシュカ(朱夏)もここからの引用だと思います
五行っていうことで実はもう一色あるんです
それは黄色です
コミュタイトルには黄色ないけどどこにあるかというとカードイラストに黄色がふんだんに使われているんですね
東西南北
春夏秋冬
三百六十度
三百六十五日
ぜーんぶ、網羅してるよってことが1~4コミュのタイトルでいっていて
TRUEのタイトルが『極彩色の世界』です
極彩色とは
鮮やかな色を何色も使った派手な色彩のこと
濃厚な絵の具を用い、何回も重ね塗りすること
です
このカードの内容が、果穂が小6で、女子で、なのにヒーローが好きなのどうなんだろう……
と悩んだところプロデューサーが
「好きでいいんだよ、好きでいちゃダメなことなんてないんだ」
と果穂に伝えるんです
誰かの好きを守るために!!!
これって、果穂が果穂らしく果穂の色を鮮やかに光らせて、それでいて
周りの人を色と重なり合ってさらに鮮やかな色をつくっていく
光の三原色、重なり合って素敵な色になって、明るさは未来になっていく
まさに極彩色の世界じゃないですか
様々な色たちが重なり合って輝いていく
シャイニーカラーズ
素晴らしいコンテンツだな・・・・・・シャニマス!!!
最後になりますがシャニマスは衣装に短い説明文があります
サンセットスカイパッセージの小宮果穂の衣装ポエムを引用して
おしまいにしたいと思います
おしまい