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ペペシのアメリカ留学 その10😆✨

Kindle出版の記事でしばらくお休みをしていましたが、久しぶりにアメリカ留学記の続きです😆

気づいたら、なんとその10だったんですね!

書き出した当初は、これほどのボリュームになるとは想像もしてませんでした。


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さて、スクールバスの中で出会った女の子。

名前は、クリスティーナ。

学年は一つ下でしたが、私と同じぐらいの身長で、すらっとした美人さんでした。


アメリカに行く前、夢中になって見ていたテレビ番組があります。

それが、

「バイオニック・ジェミー」

たしか日曜の夜10時か10時半から、日本テレビで放送されていた気がします。チャーリーズエンジェルも同じ時間帯だったかな?

名前は忘れましたが、この主人公のジェミーを演じていた女優さんに、クリスティーナはよく似ていたのです🥰

初めてクリスティーナを見たときは、思わず「おぉぉぉぉ😍」って感じでした。

可愛い、と言うより、かっこいい!✨っというのが、第一印象でした。


バスの中で挨拶するぐらいから始まり、そのうち学校内で会っても普通の会話ができるようになりました。

何の授業だったかはすっかり忘れてしまいましたが、一つだけ同じ授業を受けていたと思います。


とは言え、その時の私にはあまりに残り時間がありませんでした。

わずか三ヶ月程度の学校生活。今のようにスマホもありませんから、帰宅すればコンタクトを取る手段もありません。

それでも、私は何とかクリスティーナと二人で話をしたかった。

せめて、せめてものアメリカ生活の思い出に、クリスティーナとデートがしたかった😳

当時の気持ちとしては、このままじゃ帰国できない!😥と本気で思っていました。


けれど無情に時は過ぎ・・・

卒業式も終わり、帰国までもう一か月もありません。

スクールバスで会うこともできなくなりました。

そんなある日、勇気を振り絞って、私はクリスティーナへ電話をしました。

もちろん携帯などありませんから、家電です😆


目的は、もちろんデートのお誘い💖

ちょうど話題の映画「E.T.」が公開されたばかりで、それを口実に「一緒に見に行かない?」と電話をしたのです。

もしかしたら、アメリカに行ってから、もっとも緊張した瞬間かもしれませんでした🤣

本気で、せいいっぱいの勇気を振り絞って電話をしました。

答えは、、、「イエス!💖」


ところが、私は大切なことを一つ忘れてました。

町の中心部にある映画館への足、交通手段です!😱

私はもちろん運転できません。

クリスティーナも、まだ運転しません。

だから、二人ともスクールバスだったのです🤣


思案した私は、お世話になっていたホストファミリーのMomへお願いしました。

「クリスティーナとデートの約束をしたけど、映画館まで送ってください」

お恥ずかしい限りです😅

それでも優しいMomは、私がデートの約束を取り付けてくれたことをたいそう喜んでくれて、車を出してくれることになりました。

ただし、映画館に行くときだけです。

帰りは、「タクシーを使って、彼女をちゃんと送り届けなさい」と言われました。


そして約束の当日。

Momに送ってもらい、クリスティーナと無事に映画館へ到着。

おそらく日本人として、かなり早いタイミングで「E.T.」を見た一人だと思います😁

内容はともかく、見終わった後に二人で軽く食事をしました。

もう少し経験を積んだ大人だったら上手にリードもできたのでしょうが、日本でさえおしゃれなデートなどしたことのない高校生です。

ちょっとこじゃれたレストランだったと記憶していますが、何も知らない私は、すべてクリスティーナにリードしてもらってました😆


食事の最中は、主に日本の話をしていたと思います。優しいクリスティーナが私に気を使って、私が話しやすいように上手に会話をしてくれたのだと思います。

けれど、そんな時の時間の流れはあっという間です😨

レストランを出て、クリスティーナが拾ってくれたタクシーで、帰路につきました。


実はこのデートで一番記憶しているのが、帰りのタクシーの中の自分の感情です。

とにかく私は、まだクリスティーナと一緒にいたかったのです。どうしたらもう少しだけでも一緒にいられるか。

けれど、無情にもタクシーはあっという間にクリスティーナの自宅へ到着。

往生際の悪い私は、タクシーがクリスティーナの自宅に着いたときに、思わず彼女と一緒に降りて、言いました。

「もう少し話がしたい」


そんな私に対して、彼女はこう言いました。

「Can I give you a hug?」(ハグしてもいい?)


今でもはっきり覚えています。

彼女が優しく私をハグしてくれたことを。

おそらく彼女は私の気持ちをわかっていて、日本からたった一人でやってきた留学生への最大限の気づかいをしてくれたのでしょう。

アメリカ人にとって、ハグは日常生活の一部かもしれません。

けれどあのハグは、私にとっては一生忘れることのできない、唯一のハグとなりました。


こうして、私のアメリカでの初恋は幕を閉じたのです😭


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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