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ペペロンチーノ44日目(3月15日)

まえおき

こんにちは、好きな俳優は山田孝之。ペペロンちえみです。

お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。

前回の記事から数えること実に284日、ようやくペペロンちえみは「note」に帰ってきました。みなさま、本当にお久し振りです。

投稿をストップした明確な理由もなければ、投稿をリスタートする納得できる理由もありません。ただただ、無性に文章を書きたくなってしまったというのが、率直なところ、シンプルでたった一つの理由なのでしょう。

前回は3日坊主ならぬ43日坊主でした。ですので、今回は前回の自分を超えることを一つの目標にしたいと思います。今回のチャレンジで、44日目に到達することができれば、残すはわずか13日しかありません。その頃には、残されたチャレンジの日々の少なさに、どこか寂しさや切なさを感じているかもしれません。

ルールの変更

再開にあたってですが、一つだけルールを変更します。

それは、飲食店でのペペロンチーノ体験を許可するということです。

今までの43日間はただひたすらに美味しいペペロンチーノを自力で生み出そうと四苦八苦していました。しかし、漸進的な成長は感じるものの、破壊的なイノベーションはそこにはなかったと反省しております。

クリステンセン曰く、イノベーションには2種類あるそうです。一方は「持続的なイノベーション」と言われる、既存のものを少しずつ改善していく形でのイノベーションです。こちらのイノベーションの真っ只中にいたのが、43日目の私でした。そして、きっと日々のちょっとしたバージョンアップに飽きてしまったのだと思います。

そこで大切になってくるのが、ペペロンチーノにおける「破壊的なイノベーション」だったのでしょう。どんな「破壊」があるかはまだわかりません。しかし、自分の小さな世界の壁をぶち壊してくれる未知の体験が、プロフェッショナルたちがうごめく外の世界には待ち受けていることは間違いありません。レシピや動画を参考にしているだけでは辿り着けない、言語化・映像化されない技術への探究心が募ります。

だから、私は飲食店でのペペロンチーノ体験を自分に許可します。

ふと、「チ。」を読んでいるときに、究極のペペロンチーノを産み出すためには、より大きな世界を知る必要があると気づかされたのです。

前置きが長くなりましたが、一度は失踪してしまったペペロンちえみの100日チャレンジ、ここに再開を宣言します。

今日のテーマ

今日のテーマは、「アクアパッツァを感じるペペロンチーノを作りたい。」です。魚介の旨味を感じるペペロンチーノが食べたくなりました。

缶詰を使うことで、ペペロンチーノをとても簡単に、かつ美味しくアレンジすることができます。今回、アクアパッツァ風ペペロンチーノを作るにあたってチョイスされた缶詰はこちらでした。

そのままでもきっと美味しいでしょう、こちらの缶詰をぜいたくに丸ごと全部、ペペロンチーノにしたいと思います。

今日のペペロンチーノ

それでは作っていきましょう。なんだか、懐かしいですね。

オリーブオイルは馴染み深いピュアオイルのこちらです。もうすぐ無くなってしまうので、せっかくですから違う種類のピュアオイルを探しています。

鍋に1500mlの水と大さじ1杯(11g-12g)の塩を入れます。今回は、こまいの水煮缶に含まれている塩分がありますので、塩分濃度は1%を少し切るくらいの控えめさで行きます。

最後に口に運ばれるタイミングで美味しい塩加減になるように、だいたいで構いませんのでプランを練って料理をすると、健康的な生活に少しだけ近づいた気持ちになれるのでオススメです。

何も具材を入れないペペロンチーノの場合は、茹で汁の塩分濃度で塩加減が決まります。前回のチャレンジの冒頭で、ちょうどよい塩分濃度を探す旅をしておりましたが、13日目にして辿り着いた水1500mlに対して塩20g弱、ゆで汁の投入は60-70mlというバランスが、塩辛すぎずパンチがなさすぎない絶妙なラインだという結論だったと記憶しています。

今回は、20g弱は多すぎますので、手加減をして大さじ1杯にしました。

にんにくはたっぷり3片使います。国産のにんにくなので強すぎない香りとほどよい甘みがあり、たくさん使っても他の素材と喧嘩しません。

すっかり芽が育っていたので、取り除きやすいです。芽を取るときの独特な快感が癖になります。無限プチプチのような感覚です。

今回の主役は彼らではないので、みじん切りにします。食感を犠牲にたくさんの香りと旨味をオイルに移したいので弱火でじっくりと加熱します。

ホクホクの食感を大切にしたいときには包丁の面で潰して断面から少しずつオイルに香りを移すのが良いでしょう。

色が少しついてきたくらいで、次の工程に移ります。みじん切りにしたにんにくは色が付き始めてから焦げてしまうまで2分から3分くらいしかありません。目を離せません。

すかさず、唐辛子を投入します。ペペロンチーノを作るときの唐辛子といえばこちらが間違いありません。イタリアの粗挽き唐辛子は、オイルと一気に馴染むので素晴らしいです。

パスタは冷蔵庫に転がっていたこちらです。私の冷蔵庫のチルド室では、ペペロンチーノになれなかった成れ果てたちが2キロほど転がっております。

オイルの準備が出来てきましたので、並行してパスタを茹で始めます。にんにくがいい感じにオイルに移ったくらいのタイミングが私の目安です。

今回は茹で汁ではなく、こちらの缶詰の水分をオイルに加えていきます。これがアクアパッツァ風ペペロンチーノを作るにあたって一番重要です。

身を入れる前に、まずは水分だけをオイルとなじませます。水分が入ることによって、高温のオイルでにんにくが焦げる心配がなくなりますので、弱火から中火にして缶詰の水分を温めます。

ほどよく泡が立ってきたら、こまいの身を投入してほぐしながらオイルソースと絡めます。いい匂いが充満しています。美味しさが保証されました。

パスタを茹でている間に、少し水分が少なくなってきたら、水を15cc〜30ccずつ足して調整しましょう。パスタは記載されている時間よりも1分早く湯上げして、最後の1分をフライパンの上で茹であげますので、そのための水分をフライパンに準備させておきます。

この際に、パスタの茹で汁を足してしまうと、今回は塩辛い仕上がりになってしまうかと思いましたので、水を足しています。普段のペペロンチーノにおいては、逆にパスタの茹で汁が重要な塩分要素ですので、茹で汁を足してオイルソースの水分量を整えます。

表示時間の1分前に湯上げしたパスタをオイルソースに絡めていきます。

いい感じです。最後にフライパン全体で6回から7回ほど煽ったら完成です。盛り付けましょう。

とても美味しそうです。こまいしか入っていないのに、どこかにアサリの分身が隠れていそうで不思議な気持ちになります。

味の感想

アクアパッツァを強く感じることが出来ました。こまいの水煮缶がここまでのパワーを持っていたとは、驚きを隠せません。やはり水煮缶のどこかにボンゴレが隠れていたのでしょう。

ペペロンチーノにおける諸々のバランス感覚を身体が忘れられないのでしょう、パスタのアルデンテ感や全体の塩加減さ、そして味全体のエッジをうまく作り上げる唐辛子とにんにくのアクセントが一皿にしっかりと集合していました。43日の体験は侮ることが出来ません、

昔の自分に乾杯です。バトンはしっかりと今日の自分へと渡されました。

それでは、読者の皆様、改めてではありますが100日チャレンジの最後まで、どうぞよろしくお願いします。

本日は以上です。最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

残り56日。

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