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日本って独特だから強みもありますよね

お久しぶりの記事になりました。
なんだかんだで色々やらせてもらっているありがたい日々です。

最近、YOASOBIさんの「アイドル」が世界のなんかのチャートで1位をとったという見出しのネットニュースを見ました。

記事の詳細はみていないですが凄いですね。

僕がまだ学生だった時分は「音楽やるなら洋楽を聴け」、「邦楽は洋楽には勝てない」みたいな発言や価値観が横行していたもんですが

また最近だとJ-POPはK-POPに見習え、的な思想も割と出てきていたように思います。

今回のニュースはなかなかに、日本人の日本人らしい楽曲が注目されたことを嬉しく思います。

ガラパゴス化現象が生み出した好事例

今回の件はまさにこれに尽きるのではないでしょうかね。

 「ガラケー」という単語知ってますか?
はい、今やiPhoneやAndroidなどのスマートフォンが主流で、
そろそろ「ガラケーって何?」な世代も出てくるのではとビクビクしておりますが
スマートフォンが普及する前、日本で普及していた携帯電話の総称、俗称です。折りたたみ携帯のイメージが強いですが、スライド式、ストレートタイプ、色んなガラケーがありました。

この「ガラケー」も「ガラパゴスケータイ」から来ていると言われてました。

ガラパゴスとはガラパゴス諸島のことで、外界の影響を受けなかったことで独自の生態系進化を成した、みたいなことから

日本のガラケーも日本国内で独自の進化を遂げたことでこう呼ばれたわけです。
電話やメールがメインの諸外国に比べ、ガラケーはカメラ、着メロ、着うた等など独自の機能やサービスが搭載されるようになりました。
なのでガラケー後期は電話としては使えないのに外国で高値で売れたりという事も。

音楽のガラパゴス化は何故起きたのか

こと音楽に関しても日本は独自の進化を続けています。
それまで国内メーカーのガラケーばかりがフォーカスされ、「NOKIA?brackberry?なにそれ?」だった日本のケータイ業界にAppleが放ったiPhoneが日本でも売れたように、
インターネットが普及し世界の音楽に安易に触れられるこの世の中で、世界的なミュージックシーンを肌で感じられる、感じやすいご時世でありながら
EDMが流行ってEDMを取り入れたとて、めちゃくちゃそれが日本で流行る訳でも無く。海外のムーブメントとはやや違う流れが日本のミュージックシーンでは起こっているのではないでしょうか。

何故そんな独自なミュージックシーンが起こっているかと言うと、「日本は日本だけでもそれなりに美味しいから」。これに尽きるんじゃないかと思います。

比較対象として代表的なのは韓国。
韓国は日本に比べて総人口が3分の1~半分程度。
映画や音楽など、国民性を尊重し国内向けに制作しても売上がたかが知れてしまう。その為世界に目を向けたコンテンツ制作に力を入れた結果が、近年の韓国映画やBTS等を初めとするK-POPなどに色濃く反映されていると言えます。

しかし、日本はそんな世界に向けて発信しなくとも、日本国内でヒットすりゃそれなりに稼げてしまう。別に無理に外面気にしなくていいわけです。

そんな日本で「音声合成ソフト」である「初音ミク」が誕生します。そう、「VOCALOID」爆誕であります。


自分で歌うのはちょっと…でも誰かに歌ってもらうのも…作曲はするが歌入れをする作業に大きな障壁を感じていたぼっちクリエイターを始めとした先見の明を持った強者どもがVOCALOIDを使って作曲し始め

はてはニコ動で「ボカロP」なんてコンテンツ化されネット界隈を中心に大きな竜巻を作ってきました。ボカロPの次は歌い手。「歌ってみた」動画を投稿する一般人が続出します。

もうこの辺になると、テレビやラジオなんか関係ないんです。今まではテレビのタイアップとかラジオとか、とにかく人の目に、耳に触れるにはメジャーデビューだったり、「売れるかどうか」基準でクリエイトされてきた価値観が、崩れ始めて来たわけです。

その為、国内のブームすら、作り手は考えなくとも良くなったし、むしろネットで人気が出ればメジャーなどのお金になる話に繋がる、今までの構図と真逆の流れまで生まれてしまった。

そうして出来上がったのが今の日本の音楽シーン。
シンプルなコード進行がマジョリティな海外のシーンに比べ、複雑だったり転調だったり、1曲に色々詰めたおもちゃ箱みたいな音楽が受ける世の中が出来上がりました。
これがJ-POPにおけるガラパゴス化だと思います。

優劣ではなく、趣味趣向が海外とは異なるわけです。

最終的にはKAWAIIが正義

では、そんな趣味趣向が異なるJ-POPであるYOASOBIの「アイドル」がここまで注目されたのは何故か。
勿論色んな要因はあると思いますが、1番大きいのは「KAWAII」じゃないかな。と思います。

アイドルという職業?コンテンツ?が世界に無いわけじゃない。けどアイドルというコンテンツもまた日本は独自の進化を続けてきたと思います。

本作はそんなアイドル、芸能界を舞台としたアニメ「推しの子」のタイアップ曲であり、歌詞が推しの子をしっかりインスパイアしていることから楽曲自体も推しの子をしっかりインスパイアした楽曲だと思います。

んで、世界をみた時に日本のkawaiiはウケるんですよね。
ハローキティもそうですが、例えばBABYMEATLも。
賛否両論あったにしてもゴリゴリのメタルサウンドに可愛らしい女の子が踊り歌う新たなコンテンツにたちまちBABYMETALはワールドワイドな活動を可能としたわけです。
少し知名度は下がるかもしれませんがBAND MAIDなんかもそうだと思います。こちらはアイドルではなくメタルバンドとして認識していますが、ステージではゴスロリチックなフリフリな衣装で頭を振り、、
海外でもメタルなどでガールズバンドはありますが、ほとんどがカジュアルなスタイルで可愛いを売りにしたバンドはないに等しいのでは…?

そう、kawaiiは日本が今まだ先頭を突っ走ているのです。そして女性もkawaiiは好きだし、男性だってkawaiiは好きなのだ。

YOASOBIの「アイドル」は日本でもウケる日本の趣味趣向を兼ね備えながら、ikuraさんがステージで輝くアイドルを表現しているかのように歌い上げたkawaii楽曲なのです。

そして外国人も決して複雑なものに興味が無いわけじゃない。日本食のような繊細だったり複雑な味わいだって、アメリカンドリームを掴めるほどの人気が出たりしちゃうのだ。もしかしたらこれを機に日本の楽曲はもっと注目されたり人気が出る可能性も捨てきれないのでは無いか

と胸を踊らせずにいられない。


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