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歌詞先の曲と曲先の曲の圧倒的な違い

noteに楽曲を少しずつのペースですが挙げるようになって、先日書いた通り、曲に歌詞をつけてもらったり、

逆に歌詞に曲をつけさせてもらおうという、動きも今やっています。

恐らくですが、歌詞を書きたい人ってたくさんいるんじゃないかなぁって思うんですよね。

それこそ曲を作りたい人よりも人口的には多いのかも知れません。

僕は反対に、作詞をするのが苦手なんです。

それは自分の言葉の具現化みたいなのが苦手っていうのもあるんですが、

「単純に難しい」

という理由もあります。


もちろん、バンドでボーカルギターをやったり、シンガーソングライターとして活動したりしている時期もありますから作詞が出来ないわけではないです。

ただ本当に苦手なんですよね(笑)

今日はそんな作詞をしたい、作詞家になりたい、という思いを持つような方に少しでもためになるお話も出来たらと思って、noteを打ち込んでいます。

実は作詞家は作曲家より大変?!

シンガーソングライターやバンド等、自身で楽曲制作をする人たちの中でたまに話題になるんですが、歌詞先かメロ先かっていう話題があります。

歌詞先は歌詞を先に作って、それに曲をつけていくこと

メロ先はメロディ、つまり曲を先に作って、それに歌詞をつけて行く事。

彼らは経験の中でやっているのでどちらでもできるかもしれませんが、特に作曲をしたことがない、という場合の歌詞先っていうのはすごく難しい作業だったりするんです。

noteを通じて、多少なりとも、自作の詞を掲載している方がいること。

そして、かなうならその詞に曲をつけてほしいと思っていらっしゃる方がいらっしゃることを知って、僕としては仕事の合間や趣味の範囲、あるいは仕事として、少しでも力になりたいな、って思っているのであえて書きますが

世の中に歌詞先の曲はほとんどありません。

先程から書いている様に、シンガーソングライターや、バンドだったりとかすべて自分で作っている場合はわかりませんが

歌と、作曲と作詞がそれぞれ別の人の場合、ほぼ曲先です。

なので、作詞家を目指す方の場合は、既に歌詞が付いている曲でも、ついていない曲でも既製曲に対して自分の歌詞をつける練習をした方がいいかもしれません。

その方が仕事としてつかえるというのもありますが、作詞の基礎が身に付きやすいです。


歌詞先が大変なのは、その先を想像しながら作らないといけないから

歌詞先の曲とメロ先の曲の圧倒的な違いは、難しさです。

歌詞を先に作っていったときにその曲がどんな仕上がりになるかイメージできるでしょうか?

明るい曲、暗い曲、早い曲、遅い曲、メロディアスな曲、複雑なメロディの曲…軽快?ロック?電子音?どんな雰囲気か…

Aメロ、Bメロ、サビは何回ずつあって一回目と二回目は構成一緒でしょうか?

作詞から始める場合そこまで考えながら作ることはできたとしても、曲を作る側に伝わるかはわかりません。

ですが優れた作詞家の歌詞は不思議と、歌詞を見た瞬間にメロディがばん!って浮かんできたなんて話もありますね。山口百恵さんの曲だったか忘れましたけど…

逆に曲は、既に楽曲として出来ているので、世界観やイメージがしやすいんですよね。

作詞家としてはメロディが決まっているので文字数があらかじめ制限されているという事でしょうか(下で書きますが多少崩す程度なら、場所によって問題ないと思いますが、凄くこだわりの強い人やメロディーの部分だったりするとNGだったりします)

なので大きく違う世界観の歌詞がつくって言うこともあまりないんじゃないでしょうか。

例えば有名な紅蓮華ですが、1番と2番の構成は大きく違って、2番は早口でまくし立てていく構成です。

そこまで考えて作詞を先に作るっていうのはかなり至難の業だと思いますし、作曲できる人の作詞じゃないとまず成り立たないでしょうね。

当然メロ先の曲だと思います。

とは言っても、作曲は出来ないから作詞だけでもしたい…

そんな方もいらっしゃるんだと思います。

そのために僕が専門学校で得たわずかな知識、基本のキをご紹介したいと思います。

出来るだけ文字数を合わせる

メロディーは音符とリズムの羅列です。小節、拍数もあるし、長すぎる曲を熱心に聴いてくれる時代ではありません。特に日本で売れる曲の構成は大体決まってます。

「ここはAメロの部分」「ここはサビの部分」と大雑把な構成を決めたら

まずはAメロの一番と二番の文字数を合わせる、サビも歌詞が違うならサビ同士で文字数を合わせることを意識します。

その限られた中で自分の書きたいこと、伝えたいことを残さないといけないんです。

まだ10文字だったのが8文字、12文字とかだったら、若干の工夫でどうにかなりますが、10文字だったのが17文字とかになるとまぁ悩むと思います。それまで想定していたメロディーから、世界観がちょっと変わっちゃうかもしれないからです。

作詞とポエムがごっちゃになっている、と仰る方がいますがそういうことです。

ポエムは文字だけで伝えたいことを伝える詩ですが

歌詞は言葉とメロディと曲調で伝えたいことを伝える詞です。

決して詞だけで100%伝えようと思ってはいけません。

でも伝わりすぎないのも良いとは思いません。

「この部分は省いても意味が分かる」「この部分はあえて聞き手に委ねる」「文字数が合わないから表現を変えてみる」といったいろんな工夫や挑戦が必要になります。

プレバトっていうバラエティ番組で「俳句」の格付けをしていますよね。

5.7.5の文字数だけで、「季語」という季節を表現する言葉を絶対に入れて、そのうえで情景や心情などを表現させるというとても難易度の高い言葉遊びですが、歌詞もそれに似た感覚があります。

少し長くなってしまいましたが、詩ではなく詞を書きたい、と考えている方の参考になれば幸いです。

今回は「なるべく文字数を合わせる」という事だけお伝えしましたが、また僕が教わってきた初歩的なテクニックやコツ程度の事であればお伝えする機会を作りたいと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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