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『鍵泥棒のメソッド』のメソッド

6月某日、私はとあるブログを読んでいた。そのブログは人生に対しての考えを変えてくれたブログで、今もたまに読んでいる。そして、そのブログのあるドラマのレビューで、ある映画をオススメされた。その映画こそが『鍵泥棒のメソッド』だった。

『鍵泥棒のメソッド』。
タイトルだけは聞いたことがあった。しかし、どんな映画なのかは全く知らなかった。でも、「他人がオススメしてるんだから、観る価値はあるだろう」と思って何も知らずに見た。訂正。堺雅人と香川照之が出てることだけ知って、観た。しかし、堺雅人が売れない役者役だとか、香川照之が殺し屋役だとかは知らなかった。

『鍵泥棒のメソッド』聞いたことがあるけど、まだ観たことがない人。初めて聞いた人。悪いことは言わない。早くこんなどうしようもない記事読むよりも、さっさとTSUTAYAとか動画サービスを駆使して『鍵泥棒のメソッド』を観てほしい。後悔しないから。多分。

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ここからは本編のネタバレを含みます。

開幕。
何も知らずに借りてきたので、「何だこれは?」となってしまった。「鍵泥棒は誰なんだろう」と思いつつ、ソシャゲをしながら観る。この時はまだソシャゲをする余裕があった。
香川照之、転倒。
見事な転びっぷりでした。痛そう。ここで鍵の入れ替えがおき、ようやく鍵泥棒の意味を理解。
堺雅人、豪遊する。
車や時計がどことなくミスマッチなのがいい。そんな適当にお金を返してたら色々と疑われないか?
香川照之、記憶を失う。
あれだけ殺し屋()の雰囲気をプンプンさせてたのに、覇気がなくなってしまう。
そんで、堺雅人、ふと怖くなったのか、時計やら財布やらを香川照之に返そうとする。が、香川照之が記憶喪失でうまく返せなくて断念。
香川照之は記憶を思い出そうとして、真面目にノート取り始める。香川照之めちゃくちゃ真面目。真面目に俳優になろうとして本をめっちゃ読み始める。それはもう、たまたま出会った人が惚れてしまうくらい真面目。
一方の堺雅人はというと、香川照之の正体を探っていた。他人名義のカードがわんさか出てくるし、服はたくさん持ってるし、一体この人は何なんだと思い始める。そして、殺し屋らしいということが判明。堺雅人は、香川照之の代わりに殺し屋として依頼を受けることになる。
その頃香川照之は、結婚まで秒読み段階だった。しかし、ひょんなことから記憶を思い出す。この香川照之が記憶を取り戻してからの展開が熱かった。
殺し屋()として真面目にやってきた香川照之が、俳優になれない堺雅人の演技を叱るシーンはこちらもドキッとした。夢を叶える人って、みんなこのくらい真面目にやってるのかなぁ。
しかし、予期せぬハプニングが入り、事態は二転三転。この計画を立ててもすんなりいかない辺りが現実っぽさを感じてすごく好き。最後までハラハラした。
最後の最後は本当に大団円だった。
ストーリーもさることながら、伏線の張り方も非常にうまかったと思う。まさかあんなことが伏線だったなんて、と思うことがかなりあった。雑誌とかクラシックとかね。

そして、結論。
みんな『鍵泥棒のメソッド』を見よう。

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