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ぺぺ☆松永涼花
2020年7月5日 22:17
「ちょっと、友達と会う約束をしてたんだ」僕は慌てて答えた。目が泳いでバレてしまうんじゃないかと心配になった。「こんな雨の日に、か? それなら、電話とかで友達の家にかけて伝えればいいんじゃないか? それとも、そうできない訳があるのか?」 考えてみれば、僕は『彼』の家を知らない。もちろん、電話番号も知らない。知っているのは、『彼』の名前だけ。 それでも、僕にとっては大切な「友達」なのだ。 兄の