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アイドル戦国時代1988年(後半)・終焉

同時代性を確認しようと、1988年(昭和63年)の主要な女性アイドル曲を発売日順に並べただけのプレイリストを作ってしまい、より詳しい情報を記録したくなったので作った、まったく個人的なメモ。昭和最終年の後半。

1988年7月11日発売

『人魚姫 mermaid』 中山美穂

作詞:康珍化/作曲:CINDY/編曲:ROD ANTOON

イラストかよっ!

7月21日発売

『DEAR〜コバルトの彼方へ〜』 荻野目洋子

作詞:外間隆史/作曲:飛鳥涼/編曲:清水信之

飛鳥だ!

8月18日発売

『セシル』 浅香唯

作詞:麻生圭子/作曲:NOBODY/編曲:戸塚修

そうそう!ハミングバードってレコード会社あったな。

8月24日発売

『MUGO・ん…色っぽい』 工藤静香

作詞:中島みゆき/作曲・編曲:後藤次利

カネボウCM曲。

9月7日発売

『旅立ちはフリージア』 松田聖子

作詞:Seiko/作曲:タケカワユキヒデ/編曲:井上鑑

松田聖子と中森明菜両方に曲を提供しているのは細野晴臣だけだと思っていたが、タケカワユキヒデもそうだったか。

9月15日発売 『ドリームラッシュ』宮沢りえ(作詞:川村真澄 作曲:小室哲哉 編曲:小室哲哉・久保こーじ)も入れたかったけど音源がなかった。


10月8日発売

『秋からも、そばにいて』 南野陽子

作詞: 小倉めぐみ/作曲: 伊藤玉城/編曲: 萩田光雄

編曲の萩田光雄だけが70年代から見る名前。

10月26日発売

『快盗ルビイ』小泉今日子

作詞:和田誠/作曲・編曲:大瀧詠一/Strings,Horn Arrange:服部克久

大瀧詠一の名曲。

11月1日発売

『I MISSED "THE SHOCK"』 中森明菜

作詞・作曲:QUMICO FUCCI/編曲:EUROX

前作「TATTOO」に続いてEUROXが編曲を担当…って誰だよ!?
と思ったら「機甲界ガリアン」のOPやってたのね。
このアニメ全く観てなかったけどOP曲だけ好きだった。

11月14日発売

『Witches』 中山美穂

作詞:康珍化/作曲:CINDY/編曲:鳥山雄司

名ギタリスト鳥山雄司だ。ギターも弾いてるのかな?

11月16日発売

『愛が止まらない 〜Turn it into love〜』 Wink

作詞・作曲:Mike Stock, Matt Aitken, Pete Waterman/
日本語詞:及川眠子/編曲:船山基紀

原曲はカイリー・ミノーグ。

11月21日発売

『眠れぬ森の美女』 高岡早紀


作詞:真名杏樹/作曲・編曲:加藤和彦

実はこの曲、好きなんだ。

12月28日発売

『恋一夜』 工藤静香

作詞: 松井五郎/作曲・編曲: 後藤次利

せっかくだから記録しておこう。作曲家年間売上、後藤次利は
86年1位(2位筒美京平)、87年2位(1位筒美京平)、88年2位(1位飛鳥涼)、89年1位(2位小室哲哉)

南沙織「17才」(1971年6月1日発売)から森高千里「17才」(89年5月25日発売)までの17年11ヶ月25日、つまり「18才」になるまでの期間が70-80年代アイドル戦国時代だというのが私の定義です。
なのでどうしても、平成に入っちゃうけど、そこまで無理矢理入れました。

1989年5月3日発売

『嵐の素顔』 工藤静香

作詞:三浦徳子/作曲・編曲:後藤次利

ビッグヒット。

5月10日発売

『Fade Out』 小泉今日子

作詞・作曲・編曲:近田春夫

近田春夫の傑作。大好き。

5月25日発売

『17才』 森高千里

作詞:有馬三恵子/作曲:筒美京平/編曲:斉藤英夫

昭和の終わり、アイドル歌謡の終わり。
両者はリンクしているように思います。
実際、この頃の曲は「売り上げ枚数」と「人々の記憶」が乖離し始めている。有体に言えば、知らん曲が意外な好売上だったりする。
そして89年7月の中森明菜自殺未遂、12月末をもってバブル景気が終了します。
日本経済は「失われた30年」へ突入。
アイドル復活は「モー娘。」まで待たねばなりません。

これで本当におしまい。