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学部、変えました!

0、はじめに

私事ではございますが、
来年度から慶應義塾大学の文学部心理学専攻に、2年生として進学します。

これまで2年間経済を勉強していた私ですが、
昨年12月ごろに「学部、変えようかな?」と考え始めました。
なんとか編入試験を乗り越え、無事編入できることになりました。

転学部という選択に「なんで!?」とかなり周りを驚かせているようなので、この場を借りて転学部に至った経緯をお話ししたいと思います。

また今後、初心を忘れずにやる気を維持するためにも、
決意と、達成したい未来についてここに記そうと思います。

拙い文章ですが、最後までお読みいただけると嬉しいです。


1、転学部を決意した経緯

転学部を決意した理由、それは
「自分のやりたいことを突き詰めたい」
と思ったからです。

2年生の秋ごろ、所属していた学生団体を卒業して時間の余裕ができ、またゼミ選びも近づいたことで、
「自分は何を専門分野にしていこうか」
と考えることが多くなりました。

入学当初、私の興味対象は「ビジネス」「環境問題」でしたが、
この2年間で「人間の心」へと変化しました。

ですが興味は変わっても、経済学部だし、来年からは3年生だし、、、
「なんとなくゼミに入って、それっぽく研究して過ごして、就活して、大学生活を終わらせてしまってもいいのだろうか」
という疑問を抱きつつも、頭の隅に追いやりながら過ごしていました。



そんな時にぶつけられたのが、この言葉。

「その大学生活に400万円の価値はあるの?」

「・・・。」
何も言えませんでした。
せっかく親が高い学費を払ってくれているのに、
せっかく辛い受験勉強を乗り越えたのに、

大学に入ってから、「大学で学んだ」と胸を張って言えることが私には何もないことに気がつきました。

だったら、やりたいことを追求しよう。
そう思って、「人間の心」に関する学問である、心理学に専攻を変えることを決意しました。


では次に、なぜ「人間の心」へと興味が変わったのかについて、お話ししていきます。


2、心理学をやりたいと思ったきっかけ

ここからは、心理学をやりたいと思ったきっかけについて、お話しします。

心理学をやりたいと思うようになったのは、
自分が精神的に苦しんだ経験」がきっかけです。

自分の失敗によって周りに迷惑をかけてしまってから、私は自分自身を信用できなくなっていました。
気づかぬうちにネガティブになり、自分がなんのために存在しているのかもわからず、人生に価値を見出せなくなりました。
そんな状態は昨年11月ごろまで続きました。

やっと精神状態が安定してきた頃に、辛かった時期を振り返った私は、
「精神的に不安定なことを全く自覚できていなかった」
「対処できていたらあそこまで苦しまずに済んだのではないか」

ということに気がつきました。

そして、
「同じように自覚症状なく、精神的に苦しんでいる人がいるのでは?」
という可能性に思い当たりました。


自分の経験から、
「自発的な行動を前提としない別の対処法が必要である
という仮説が生まれ、その対処法を考えるためには、
まず人間の認知、知覚や感情の生起の仕組みを知る必要があることから、
心理学をやることに決めました。


3、決意と達成したい未来

私が実現したいのは、
「本人の自発的な行動なしに、精神状態を改善できる社会」です。

現状ある対処法だけでは、自発的に行動を起こさない人救えないと感じています。
例えばカウンセリングは「少し調子がおかしいな」と感じるからこそ利用されるもの、つまり自発的な行動が必要な手段であって、
そもそも異変に気づかず相談しようと思わなければ、利用されることはまずないでしょう。

また辛さを感じたとしても、
「これくらいで挫けていたら情けない!」と誰にも相談せずに根性論で済ませてしまう人は一定数いるのではないでしょうか。

悩みに気づかずに一人で抱え込まないようにするためには、
ストレスを可視化する仕組みを作り本人や周りが気付けるようにする、
メンタルヘルスへの社会の認知度を高め周りが配慮できるようにする、

などが必要になってくるのではないかと思います。

私はその仕組みづくり(例えばアンケートで精神状態を可視化)や認知度upに貢献していきたいと考えています。

まだこの課題感が正しいのか、どうしたら解決できるのか、その解像度は低いままです。
今後より深く追求していき、自分なりの答えを見つけ出せたらと思います。


4、さいごに

ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございます。
2回目の2年生になること、友人関係が0からスタートになること、単位も取り直さなければならないこと、などなど不安はたくさんあります。

もし数ヶ月後の私がここに記した志を忘れ、挫けてしまっていたら、
「なんのために転学部したの!やりたいことあったんじゃないの!?」
と叱ってください。


転学部することができて、本当に良かったとありがたく思っています。
自分のやりたいことをせずに終える人生にだけはしたくなかったので、このチャンスを手に入れられたことに感謝します。


今後を見直すきっかけをくれたり、自分の本音をごまかすなと指摘してくれたりした人や、
学費がさらにかかるにも関わらず、「やりたいことは突き詰めなさい」と背中を押してくれた両親、
そして陰ながら応援してくれた友人。
本当にありがとう。

まだスタートラインに立ったばかり、
このチャンスを無駄にせず、今後も頑張っていきます。

合格の翌日に怪我をするなどと、初っ端からつまずいている私ですが、
諦めずに前進していこうと思います。





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