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協力隊の、応募時書類を読み返してみた。

先日、PC上にある、数々のファイルを整理していた時のこと。

2年以上前、協力隊に応募する時に書いた、応募者調書のpdfファイルが出てきました(私は2018年度春募集での応募です)。

一般応募でまずは全員が書くであろう、応募者調書(現職で応募する方々は少し違うのかもしれません)を、「うわあ、懐かしすぎる…!」と思いながら読んでいました。

読んでみると、意外にも「自分が大切にしていること」「自分の強い意志」が詰まっていて、気づきがたくさんありました。

つまり、隊員経験のあるみなさま、見つけたら読み返してみることをオススメします、という記事です。笑



現在の応募者調書は(何なら現在は募集中止になっていますが)、どのような質問に答えなければならないのかはわかりませんが、私の時は「ボランティア活動に参加する動機・抱負」や「ボランティア活動の意義・目的」が最初に問われていました。

私は、協力隊に参加する前、幸いにも様々な場所でのボランティア経験があったので、それらの経験を一つひとつ思い出しながら、質問に答えていきました。

一次選考にあたる応募者調書は、ものすごく合否のふるいにかける、というものではないと思うので(あくまでも私の感覚ですが)、たとえボランティア経験がなかったとしても、自分の思っていることを素直に書けばいいし、特別なことやすごいことを書こうとする必要は全くないと思います。

ただ、私は最初に下書きで書いた文章を読み返すと、誰にでも書けてしまうような、ありきたりな文章になっていることに違和感を感じてしまい、そこからブラッシュアップをして、より自分の言葉になるように試行錯誤をした覚えがあります。

そして、二次選考の人物面談で、この書類の質問を掘り下げるような質問をしていただいた覚えもあります。


これまで自分の「やってみたい」に従って、国内外問わず好奇心で参加してきた「ボランティア」について、これほど真剣に向き合ったのは初めてで、その中で「自分らしさ」が出る文章とは何だろうと、最後の最後まで最初の質問に向き合っていたような気がします。

自分の職種の志望動機などを書く質問が、その後に続いていたのですが、こちらもいろいろとブラッシュアップはしたものの、より自分だけの経験であるせいなのか、意外にすんなりと書けてしまったことが不思議でした。

それだけ最初の質問に向き合ったお陰で、今読み返したときにも「あ、これかも。」と思えるものが出てきたような気がします。


応募者調書から言葉を少しずつ抜粋してみると、恥ずかしいのですが私は、

「ボランティアを通して自分が吸収した経験を誰かに共有する時に、少しでも相手にワクワクを伝えたい

「ボランティアを通して他人事から自分事になる経験をして、小さな変化を起こす連鎖を作って、少しでも社会を良いものにしたい」

と思っていたみたいで、これらは現在進行形でもあるのかな、と思っています。

これらが、私が今後「社会還元」をしていく上でのキーワードにもなっていきそうだな、と思いました。

これらの文章だけ見ると、綺麗事、社会還元なんて何だかおこがましい、と思われるかもしれませんが、やはり私は「知ってもらうこと」を通して、これからもいろいろな人と経験を分かち合っていきたいんだな、いけたらな、と考えていることがわかりました。

本業とはまた別に、このような行動を、今後少しでも進めていこうと考えています。


その他、応募者調書の自分の職種について掘り下げて書いた文章の中に、私の「IT分野への向き合い方」「前職での仕事の向き合い方」などが書かれていて、「自分が大切にしていること」に改めて気づかされました。

また、私の職種は職務経歴書のような、これまでの仕事で経験してきたプロジェクト、得たスキルなどについてまとめたものを提出していて、こちらの書類も読み返すことによって、自分の持っているスキルや、これからを改めて考える機会になったので、読み返して本当によかったな、と思いました。


と、書いていて、もうすぐ帰国してから半年が経とうとしていて、どんどん懐かしい思い出に変わっている感じが何だか悔しいし、帰国当時は活動期間の3分の2を残して帰ってきたのに、今やすっかり帰国隊員になっている感じが何だか切なくて悲しいのですが…!

自ら区切りをつけたにも関わらず、こうやってたまに思い出してしまうこと、そしてこれからやっていこうとしていることは、協力隊での経験を活かそうとしているからなのかな、とポジティブに捉えるようにしています。



応募者調書や職務経歴書を書いた時のように、この先も自分のことを棚卸しする時間は絶対に必要です。

そして、過去に書いたこれらのような書類を読み返して、こんなことを考えていたのか、懐かしいな、書いた時よりも成長しているな、と感じられるのであれば、意味のあることなのでは、と思います。

過去ばかり振り返るのは良くないけど、過去はこれからのヒントが詰まっていること、と向き合い、自分を上手くアップデートしていけたらな、と思います。


写真は季節外れですが、協力隊に応募するぞ、と決めた春に見ていたさくらを。

改めて、応募時書類は少し恥ずかしいものですが、いろいろな気づきがあるので、機会があれば読み返すことをオススメしたいと思います◎

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