ティーンエージャーの眩しさ

おめでたいことに、ここ数年、私が働く物件で、出産ラッシュが続いています。

外国人カップル数組を含んで、次々お子さんが生まれました。生まれてすぐ引越していらした世帯もあり、賑やかになってきました。可愛らしい、もみじの形の手の跡が、エレベーターや玄関のガラスに浮き上がるのを見つける度、微笑ましく眺め、堪能した後、タオルで拭いています笑。

いろいろな年頃のお子さんがいらっしゃいますが、初めてお会いした頃は、まだ“少女”という雰囲気だった、フランス人のご入居者の娘さんが、私がここで5年働くうちに10代になり、見違えるようなお嬢さんになりました。

元々とても美人なお嬢さんですが、溌剌として生命力が溢れ、跳ねるように軽やかに歩かれる姿が目に入ると、思わず見とれてしまいます。あのキラキラとした輝きは、本当に10代だけのものだなぁ、私はあの頃を、十分楽しんだだろうか?と思い、ちょっと嫉妬してしまうほど。

お母様に、「お嬢さん、本当にお綺麗になられましたね」とお伝えしたら、喜びながら、ちょっと照れたような顔をされて、「彼女も、ティーンエージャーよ。もう、いろいろ大変で。。」と、難しい年頃のお嬢さんの成長を、ハラハラしながら見守っていらっしゃることが伝わってきました。お母さんの心配と喜びのほんの一部が、分かった気がしました。

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