修理手配失敗談。

机上の勉強だけでは、物にならないんだ、実践の経験を積まなければ・・と思い知った出来事があります。

それは、ディスポーザの修理不具合のご連絡を受け、初めて確認に伺った時でした。

マニュアルを読み込み終わっていた私は、呼出しがかかった時、よし!準備万端のはずだ!スイッチを回しても運転しないようなら、リセットボタンを押す、それでダメなら電源コードを抜いて、中のゴミを取り出した後、もう一度電源を入れてリセットをすればOKだ!と頭の中でシュミレーションを行い、緊張しながらも、勇んでお部屋へ向かいました。

現場に辿り着き、シンクの底に取り付けられているディスポーザを確認しました。すると、シンクに水が溜まって流れない状態になっています。マニュアルには、水が溜まった状態のイラストなどはなく、想定外の状況に、私はその時点でフリーズしてしまいました。ディスポーザ自体を使った経験がなく、“普通”の状態が、分からなかったのです。

傍でじっと見つめるハウスキーパーさんを横目に、考えました。シンクに水が溜まっている状態は、普通なんだろうか・・?え、でも、水が溜まってたら、洗い物とかできないし、それはないよね、これは異常な状態なんだろうな、イヤ、それとも一時的にこういう状態になるんだろうか・・。

シンク内に水が溜まったまま、運転させようとしている私に、ハウスキーパーさんから、次第に、”この人、分かってないんだな”という疑いの目が向けられます。動揺しやすい私は、半ばパニックになって、汗がサーッと引いていくのを感じました。

こういうケースの場合は、ディスポーザ本体内に細かい破砕屑が溜まって詰まっている状態なので、ラバーカップで真空状態を作り出し、強力な力で吸引する、を何度も繰り返すことで、細かい屑が流れ、直る場合があると後に分かりました。

“普段の状態や動き”を知らなければ、トラブル解決は難しいんだ、と身に染みたのでした。

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